未明から少しひんやりと雨が降っている。
高知は今年5月に早くも梅雨入り。梅雨ばかりではなく今年はホトトギスの到来も早く連休明けの新緑の季節に既に薄明の谷に冴えわたる声をあげていた。
何千万年後の未来。百人一首81番目の歌のように我々は明るみ始めた空に浮かぶ月の残照となる日が来るのだろうか・・・
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梅原デザイン事務所 梅原 真 様
いつも有り難うございます。
先日の夕方、NHKの番組で梅原さん拝見しました。その中で農家の販売支援を行うサイトみたいなものを立ち上げるとお聞きしましたが、もし条件が合うようでしたら私にも声を掛けて頂ければ幸いです。前回のご挨拶でお話ししたように、いざという時に小売りは非情であるということから今ネットでの直売に力を入れている所です。
番組内にもありましたが、アフターコロナ、という呼び名。最近の日本人はやたら英語に変換してキャッチーなフレーズにするのが流行っているようです。
別に批判的な訳じゃありませんが「アフターコロナと言えば小池知事」みたいに政治に利用されるのがちょっと鼻につくというか。
ともかくコロナ後の世界の話。今気づきましたが「世界」なんて言ってるけど我々が言う世界は人間中心、しかも経済をメインにした人間社会のことですね。
これからお話しようとしているのは人間の話というよりは生命の話です。こういう生命の原点に戻っての話というのは金に目がくらんでメガネが曇ってしまった人類の進むべき道を考える上で非常に有効だと思います。
さて、ウイルス感染の仕組みをおさらいしておきましょう。ウイルスは自己増殖できません。ではどうやって宿主(例えば人類)に感染して増殖して他の生命にばら撒いてもらうのか。
ウイルスの多くは人類(宿主)のDNAに潜り込みあたかも人類本体の遺伝子であるかのように振る舞い、ウイルス自身をコピーさせるのです。そして病気を起こした後宿主のDNAで不活化したウイルス由来のDNAは残り、その痕跡は子孫に伝えられて行くのです。
実に人類のDNAの4割がウイルス由来と言われています。そのウイルスの痕跡なるDNAは代を重ね人類(宿主)の中で変化が起こり進化の役に立っていると考えられているのです。
つまり人類は、いや、地球上の生命はウイルスと共に進化している。もっと言えばウイルスが感染してくれるから生命は環境の変化に適応することができた。また人類のような高等動物にまで進化できたのです。
更に言えばウイルスの感染こそが何千万年後か何億年後かの、アフターコロナではなくアフターマンの荒廃した地球を救う救世主になり得るのです。
そう考えればコロナウイルスとの闘いとかウソブくなんて目先だけ人類のことだけのことしか考えない愚かさを浮き彫りにしているというものです。
我々が今あるのはウイルス様のお陰。38億年の生命の歴史に比べれば経済低迷がどうのこうのとかなんて極めて矮小な出来事でしょう。
ということで、大声では言えませんがウイルスなんて感染を防ぐより感染は必然だと思った方が良いのです。我々は主観的な動物なのでどうしても人命に関わるとセンチメンタルになりがちですが改めて38億年来の友を代表して私は言いたい。
地球上に人類は増えすぎたのです。
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