台湾への進出・台湾での起業・台湾ビジネスに対する新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルス関係

台湾への進出・台湾での起業・台湾ビジネスに対する新型コロナウイルスの影響について、お問い合わせが多いのでまとめました。

今後も状況は流動的になることが予想されます。実際に台湾への入国を計画される場合は毎回個別に確認を行うようにお願いいたします。

緩和に対する過大な期待は禁物

2020年05月21日の報道によると、台湾・疾病管制署(CDC)は低リスク国からのビジネス目的の入国に対して隔離期間を14日間から5~10日間に短縮する検討をしているようです。

しかし低リスク国としてはベトナムとニュージーランドが挙げられており、今の所、日本は入っておらず、またノービザでの入国が再開されるという話もありません。

また台湾の観光政策を管轄している交通部は3段階に分けた緩和スケジュールを公表しており、2020年10月1日~12月31日に国外からの観光客の受け入れを開放するということが記載されていますが、これはあくまでの交通部の計画であり、決定事項ではありません。

具体的な受け入れ方法についても記載はなく、隔離期間がどうなるのか、ノービザ入国が再開されるのかなど、ほとんど決まっていることはありません。

原則日本人の台湾入国には個別許可が必要

台湾時間2020年3月19日零時より、以下の例外を除き、外国人の入国は原則禁止となりました。査証免除(ノービザ)措置は停止され、例外に当てはまる場合でも原則として事前にビザ申請が必須となっています。

  • 台湾の滞在資格を取得している(居留証を持っている)
  • 「商務履約」目的(商務特別入国許可ビザ、ビジネス上台湾に来る必要がある場合)
  • 外交・公用目的(外交官や政府関係、ビジネスには関係なし)
  • その他特別許可を得た場合

台湾の労働許可を取得すれば個別許可は下りる

実際のビザ発給を行う「台北駐日経済文化代表処(事実上の駐日台湾大使館)」に電話確認したところ、労働許可を取得した場合はビザは取得可能だとのことです。

日本に居ながら台湾で会社・法人を設立することも可能

労働許可を取得するためには、台湾に会社・支店を設立し、その会社・支店を通して申請する必要がありますが、日本からでも労働許可までの取得は可能です。

なお、台湾に設立した会社や支店を通じて労働許可を取得するためには資本金や売り上げなどに条件があります。詳細は以下のページをご参照ください。

入国後、14日間の自宅待機

入国後は住むところが既に確保できている人は自宅待機になります。

また住居までは公共交通機関の利用は禁止されており、専用タクシー・ハイヤーの利用が義務付けられています。遠隔地は料金が固定されており、例えば以下のような料金になっています。

  • 桃園空港~台中(中部):1,080台湾元
  • 桃園空港~高雄(南部):2,660台湾元
  • 桃園空港~台東(東部):3,500台湾元

なお、南部に向けて専用バスも運行されており、400台湾元と安いのですが、最終的に自宅までの道は台湾の友人の送迎が必要であり、台湾の友人に迷惑をかける可能性を考えると専用タクシー・ハイヤーを利用するのが良さそうです。

自宅待機中は食事や買い出しで家族や友人に頼めない場合は、住んでいる地方自治体に連絡すればサポートがあるようですので、飢え死にする心配はないようです。

住む場所がない場合は指定宿泊施設に滞在

もし住むところがない場合は最近は指定宿泊施設に滞在することになるようです。宿泊料金は各宿泊施設・部屋により異なりますが、台北市の場合一泊1,500台湾元の部屋からあるようです。

SIMフリーの携帯電話を事前に用意

自宅や宿泊施設待機の場合、携帯電話で定期的に連絡を取る義務がありますので、事前に台湾で使えるSIMフリーの携帯電話を準備した方が良さそうです。なお台湾の通信会社のSIMカードは空港で購入することも認められるようです。

万一、感染・発症した場合は治療費は自己負担

万一、新型コロナウイルスに感染・発症した場合は治療費は自己負担となります。念のため新型コロナウイルスに感染・発症した場合の給付条件について確認した上で、海外旅行保険や出張・駐在員保険などに加入した方が良いように思います。

参考文献 (クリックすると一覧を表示)
  • 交通部三階段交通觀光防疫鬆綁,落實防疫新生活振興觀光-交通新聞稿-中華民國交通部 (https://www.motc.gov.tw/ch/home.jsp?id=14&parentpath=&mcustomize=news_view.jsp&dataserno=202005150003&aplistdn=ou=data,ou=news,ou=chinese,ou=ap_root,o=motc,c=tw&toolsflag=Y&imgfolder=img%2Fstandard、2020年05月22日閲覧)
  • 商務經貿來台檢疫鬆綁 陳時中:紐、越可能是第一波 – 生活 – 自由時報電子報 (https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/3173195、2020年05月22日閲覧)
  • 外國人限制入境Q&A – 生活 – 自由時報電子報 (https://news.ltn.com.tw/news/life/paper/1359694、2020年04月14日閲覧)
  • 外交部領事事務局全球資訊網-(3/21更新)【領務重大訊息】因應「2019冠狀病毒病(COVID-19)」疫情 外籍人士入境管制措施專區 (https://www.boca.gov.tw/cp-56-5078-41ac3-1.html、2020年04月14日閲覧)
  • 指揮中心:來臺外籍人士入境後發病 明起需自付檢驗費用 | 即時要聞 - 青年日報 (https://www.ydn.com.tw/News/376672、2020年04月14日閲覧)
  • 【居家檢疫FAQ】你需要居家檢疫還是居家隔離?1次告訴你 – BLOG | 紅米青年旅館 (https://zh.homeyhostel.com/blog-zh/%E3%80%90%E5%B1%85%E5%AE%B6%E6%AA%A2%E7%96%ABfaq%E3%80%91%E4%BD%A0%E9%9C%80%E8%A6%81%E5%B1%85%E5%AE%B6%E6%AA%A2%E7%96%AB%E9%82%84%E6%98%AF%E5%B1%85%E5%AE%B6%E9%9A%94%E9%9B%A2%EF%BC%9F/#%E7%94%9A%E9%BA%BC%E6%83%85%E6%B3%81%E9%9C%80%E8%A6%81%E5%B1%85%E5%AE%B6%E6%AA%A2%E7%96%AB%EF%BC%9F、2020年04月14日閲覧)

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