秋の深まりを実感させてくれる鹿の鳴き声、
山並みに響き渡る物悲しげな声を、まだ一度しか聞いていません。
万葉集の時代から認識されてきたあの声、
去年あたり、あれ?例年より少ない?と感じましたが、
今年は一度きりで終わってしまうのでしょうか。
その代わり以前には稀にしか聞かなかった声をよく聞きます。
季節に関係なくピーッ、ピーッ。。。家の近くまで来て、
ピッ、ピッと、こちらに向かってよく鳴いています。
林道でもしょっちゅう見かけます。車の前を横切ったり、
慌てて森に逃げ込む白いお尻だったり、時にじーっと見つめられたり。
こちらの反応も、またいた~ぐらいのもので特に感動もなく、
あっ鹿だ!と遭遇すると嬉しくなっていた頃が、なんだか夢のよう。。。
庭に入って薔薇や紫陽花の若葉まで食べちゃっている、、、
この事実に直面したときには一瞬、殺意めいた感情が過ったりして。
家の際に黒豆が集まったような鹿の糞を見つければ、
そのうちドア開けて家の中に入ってくるかも、、と、
冗談を言いながら微かな恐怖感すら覚えます。
鹿とはこういうものという従来の思考から抜け出さなければ、
不安と怒りのストレス曲線をひた走ることになるでしょうから、
新しい鹿像、、、この現実を受け容れるほかないですね。
この秋は小屋とステンレスの人工物に囲まれた庭の片隅に、
そこまではちょっとォと鹿が躊躇しそうな場所に菜園をこしらえました。
野菜以外の草花をちょこちょこ食されることは容認するにしても、
春になったら薔薇の若葉を守るべくネットを被せよう。
細い竹を採ってきて骨組みを作ってと計画しているのですが。
*
こんなふうに落ち着いた気持ちで鹿のことを考えながら、
ちょっとふしぎな感覚になりました。
このしみじみとした感覚、この感じがどこからくるかといえば、
良性の思考からくる充足感のようなものと言えばよいでしょうか。
感情の波に呑み込まれる事なく平らかな気持ちで思うこと。
時間を使って穏やかな心で対象を考えること。
平らかな気持ちで思考することは<愛>の入り口かもしれません。
この次、林道で鹿に会ったなら、またいた~と多少迷惑トーンで呟いていたのが、
あら、いたのね♪ 多少受容的に呟けるような気がしますね。
人気ブログランキング クリックありがとうございます
〔61〕
山並みに響き渡る物悲しげな声を、まだ一度しか聞いていません。
万葉集の時代から認識されてきたあの声、
去年あたり、あれ?例年より少ない?と感じましたが、
今年は一度きりで終わってしまうのでしょうか。
その代わり以前には稀にしか聞かなかった声をよく聞きます。
季節に関係なくピーッ、ピーッ。。。家の近くまで来て、
ピッ、ピッと、こちらに向かってよく鳴いています。
林道でもしょっちゅう見かけます。車の前を横切ったり、
慌てて森に逃げ込む白いお尻だったり、時にじーっと見つめられたり。
こちらの反応も、またいた~ぐらいのもので特に感動もなく、
あっ鹿だ!と遭遇すると嬉しくなっていた頃が、なんだか夢のよう。。。
庭に入って薔薇や紫陽花の若葉まで食べちゃっている、、、
この事実に直面したときには一瞬、殺意めいた感情が過ったりして。
家の際に黒豆が集まったような鹿の糞を見つければ、
そのうちドア開けて家の中に入ってくるかも、、と、
冗談を言いながら微かな恐怖感すら覚えます。
鹿とはこういうものという従来の思考から抜け出さなければ、
不安と怒りのストレス曲線をひた走ることになるでしょうから、
新しい鹿像、、、この現実を受け容れるほかないですね。
この秋は小屋とステンレスの人工物に囲まれた庭の片隅に、
そこまではちょっとォと鹿が躊躇しそうな場所に菜園をこしらえました。
野菜以外の草花をちょこちょこ食されることは容認するにしても、
春になったら薔薇の若葉を守るべくネットを被せよう。
細い竹を採ってきて骨組みを作ってと計画しているのですが。
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こんなふうに落ち着いた気持ちで鹿のことを考えながら、
ちょっとふしぎな感覚になりました。
このしみじみとした感覚、この感じがどこからくるかといえば、
良性の思考からくる充足感のようなものと言えばよいでしょうか。
感情の波に呑み込まれる事なく平らかな気持ちで思うこと。
時間を使って穏やかな心で対象を考えること。
平らかな気持ちで思考することは<愛>の入り口かもしれません。
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あら、いたのね♪ 多少受容的に呟けるような気がしますね。
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