私って霊能者?天国と地獄ってあるの? | 「アースルーリンドの騎士」

「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
そしてオリジナルのイラストブログ。
ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
時折下ネタ、BLネタ入るので、年少の方はお控え願います。

父と弟を次々癌で亡くした後。

回路が開いたのか、良く亡くなった方が見えるようになったのは確かだけど…。

それでも、霊能者じゃナイと思ってる。自分では。

ヨガ教室も通ったけど、そこまで入れ込む気は無かったし

小学生の頃の友達はクリスチャンだったけど、洗礼も受けてない。

バイトで知り合った友達は創価だったし。

仏門に入ったお坊さんの知り合いもいる。

神道系の友達もいた。

チャネラーとも会った事がある。

日本人にありがちな、宗教チャンポンである。

ただ昔は仏教が怖かった。

だって地獄とかあるんだよ?

なんだってわざわざ、そんな場所作るかな。

鬼とか。閻魔様とか。

真っ青な顔で、怖いったら無い。

でもキリスト教でもやっぱり、最後の審判とかで、地獄がちゃんとある。

その考え方が嫌で、宗教…って、一応話は聞くけど

全然どこにも、入れなかった。

だって「悪いコとしたら罰が必要」

みたいに、地獄。を作り出すんだもん。

チャクラとか第三の眼とか。

チャネリングとか。

もう、訳分かんない。

ただ、第三の眼に関しては、出かけた先で用事を済ませ

公園のベンチで休んでいた時。

手かざし。とかしてる宗教の人に

「してもいいですか?」

と言われ、どって事無いだろう。

と思い、やって貰ったら。

エライ事になった。

なんか、霊体とかあるんだとしたら、ズレた感じ。肉体と。

半分、引っ張り出されたような感覚で、額に靄がかかり、

見えないモノが見え

現実感は無いし、見えてるのに実感が無い。

けど体から抜けてる訳じゃない。

まるで捕らえられたみたいな不自由な状態で、人類平和を目指してるとか言う

手かざしの人に従って、その教会に行ったところ…。

でっかいとぐろ巻いた、怖い竜神背負った、めちゃ怖いオバさん達とかいて。

ビビリまくって、即、帰った。

けど暫く、その感覚が治らず、日常生活に著しい不自由を感じたので

神道系の人に浄化して貰って、治った。

やっぱ額の第三の眼。

って、霊的なナンか、あるらしい。

私の場合、手かざしされて、逆に曇った感じだったけど。

浄化して貰ったら、清水に打たれたように清浄な澄みきった感じがして

爽やかで闇が晴れたみたいに感じて、凄く嬉しかったっけ。

でもそれ以降、曇りは取れたけど、第三の眼が開いたのか。

色々見えまくりましたけどね。

ただ気の合う人に、タマにこういう話するんだけど

その人もそういう体験してて。

自分が特別。とかは、あんまり思わなかったな。

特別。って言っても、特別、変。

な部類の話だけどさ。

父親の葬式の時。

もう綺麗な幻見えまくって、間違いなくいい場所に旅立ったと分かって

「お父さん、良かったね」を葬式の間中、心の中で繰り返してた。

けどさ。

もしこれが、ただの幻なら?

違ってたら、天に昇らず、そこらで幽霊してたら、辛いな…。

と焼き場に向かう車の中、思ってたら。

車の上空、四隅に大きな天女が見えて

「これから、おしめりがあります。

けれど直、止みます」

と、ハッキリ、分かる声で言われ、?だった。

少し行ったら、突然の豪雨で、ワイパー全速。

けど…焼き場に近づくにつれ、晴れてきた。

終いに、青空。

つまりおしめり…って、雨の事…。

四人の大きな天女様は、私を気の毒に思って

「貴方のお父さんは、ちゃんと天に昇りましたよ」

と、教えてくれたに違いない。

ありがたかった。

けど。

天があるということは。

地獄もあるの?

って事だよね?

弟が亡くなった後。

日頃あんまり親しくしてなかったんだけど。

最後は看病で、毎日病院を行き来した為、筋肉痛が酷くて、動けなかった。

亡くなった。と自宅で聞いても、泣けるより

動けるか?なレベルの酷い筋肉痛。

荷物持って動き回った報い。

けどともかく駆けつけて、遺体を拭いてる間、カーテンのこちらで

くたびれきって、座ってたら

亡くなって透けた弟が、目前に立ってて。

“その筋肉痛、取ってやろうか?"

と言う。

疲れきっていたし、腕も上がらず

“出来るの?してくれたら助かる”

思った途端、突然重く痛かった体が、すうっ。と楽になった。

腕を上げても、痛くない。

でも父と違って、まだ若かった弟は、思い残す事がたくさんあるのか。

暗いところにいるように見えた。

弟が見えてる私。

が、私にも見えた。

体のあちこちに赤い筋が幾つも見える。

赤いのは、痛みらしい。

弟は、死に際にも来ない。と思ってがっかりしたらしいけど。

“こんなに、酷かったのか。

くたびれきってたのか”

と思ってくれたらしい。

どうやって私の酷い筋肉痛を取ったのかは、謎だけど。

お陰で私はその後、痛みも無く元気に動く事が出来た。

けど葬式は雨。

父とは違い、美しいものは何一つ、見えない。

“これはヤバい!”

もう私は必死で、仏様に呼びかけた。

“少しでも少しでも、良い場所に上がれますように”

と必死で。

豪雨の中、北に、大きな仏様が透けて見えた。

焼き場に行く頃、雨は上がり晴れ間が見えて。

晴れ間の間に、透けて亡くなった弟の、笑顔が見えた。

良かった。

上れたらしい。

それ以来、ちょくちょく弟と話す。

私が感謝の言葉を告げると、光の雫となって、上の弟に届くらしい。

体の無い世界では、本心のエネルギーが、見えるし届くらしい。

言葉でお悔やみや感謝を告げても。

心では「死んでせいせいした」とか思ってたら。

それは黒い靄となって見えるそうだ。

叔母さんも亡くなったけど、叔母さんもタマに話しかけてくる。

彼ら曰く、私は“変”なんだそうだ。

大病の後亡くなると、辛かった体から解放され、爽快らしいけど

やっと話せる人の元に行っても、幾ら声をかけても

相手には聞こえないそうだ。

けど私の場合。

話しかけると、私は普通に返事し、会話してるらしい。

何でも無いように、生きてる頃のように。

普通に話してるそうだ。

それで、私の所に来て話をするらしい。

…そうか、私は特別で、変なんだ。

ただ相手が幾ら話しても。

私の知識の範囲外だと、話しても私は、聞こえなかったり

意味が分からなかったりして

通じないそうだ。

普通の会話の場合、分からない内容だと

たいていの人は、聞いてるふりが出来るけど。

霊体相手だと、直ぐ分かってないと、バレるって事らしい。

でも、じゃ、地獄…って?

上に上がれば、下の方の、邪悪なものから守られる。

って言うのは、なんとなく分かった。

弟は私なんかより、よっぽど幽霊が見える人で

特に良くない霊を、凄く嫌がってた。

モルヒネで朦朧としてる時でも、悪いモノが見えるのか

うなされて、手で振り払ってた。

けど私が弟に感謝したりすると。

亡くなった後でも、私の心からの感謝が、弟に届くと。

きらきらした感謝の光で押し上げられて

もっと上に上がれるらしい。

それで一度、聞いてみた。

地獄について。

けど誰も行った事無いので、分からないらしい。

私が、死んだ事無いので死後の世界が分からないのと一緒。

ただ、一つ分かったのは、凄い悪人で人に恨まれていたりすると。

人の苦しみや憎しみとかは、真っ黒な重いエネルギーで

それが魂に届くと、どんどん下に沈んで行く。

下は暗く、上は明るい。

水に金属落とすと、重いから沈む。

プラスチックとか軽い物だと、浮く。

…つまり地獄なんて言ってるけど、単に物理と同じ。

軽い物は上へ。

重い物は沈む。

それだけの事らしい。

ただ霊界では、純粋な感謝とか、温かい心が、魂を上に押し上げ

恨みとか苦しみ、みたいなどす黒い想いが、魂を下に押し下げて行く。

つまり宗教で霊力の高い人が説いてるのは。

「悪いコとしたら罰があるよ」

じゃなく。

単にこの霊界の仕組みを、高い霊力で感知してるから。

死んだ後、その人が後悔しないように

「誠実に生きた方が良い」

と、親切に教えてるだけなのだ…。

生きてれば、やり直しが出来る。

けど死んでしまうと、それが出来ない。

だから生きてる内に、死んだ後後悔しないような生き方をした方が

いいと教えてくれている。

私はてっきり、宗教が。

悪い行いをさせないため、地獄ってのをわざわざ作り出し

脅してるんだと思ってた。

違うらしい。

体が亡くなった後の霊界の仕組みが

そうなってるだけらしい。

だから実際、人を苦しめたりする人達は決まって

うんと重くなって、地獄みたいな暗く苦しい場所に、落ちて行くらしい。

そこに波長を合わせたいと思わないけど

一度たまたま合っちゃって。

聞いた話では、人に与えた苦しみが、際限なく自分に降りかかってくるそうだ。

ちょい聞いただけで思いっきり引いたので。

二度とそういう人とは、波長を合わせたいとは思わない。


ふと思ったけど、悪人ほど、ずつと生きていたい。

と思ってないか?

それって死んだ後、辛い思いを味わいたくないから。

それを少しでも、後に伸ばしたいから。

永遠に、生きていたいと思うんじゃ無いのかな。

けど誠実な人は。

早死にしようが、たくさんの仏様(天使?)に迎えられ

素晴らしく綺麗な場所に上がれるから。

死を恐れないんじゃないのかな…。

でもやっぱり、誠実で良い人は。

生きてる世界で、とても大切な人達だから。

あんまり早く、亡くなって欲しくないです。