英語

英語のナレーションが上手い人の共通点

英語の勉強をするためにオーディオブックやポッドキャスト等を選ぶ際、ナレーターのナレーションの美しさは非常に重要。
美しいナレーションであれば学習意欲がグンとアップしますので。

英語のナレーションが上手い人

英語のオーディオブックやポッドキャストで人気が高いものは、ナレーターが得てして魅力的な声でナレーションをしています。

オーディオブックやポッドキャスト、TEDあたりの音声を利用してスピーキングの練習をしていると上手なナレーションをする人の話し方には共通点があるのがわかります。

話し方

それは話し方に抑揚があるということ。

これは、リピーティングをしていると誰もが気がつくことなのではないかと思います。

試しに、ナレーターを真似ずにスクリプトのみで音読録音した自分の声と比べてみたらよくわかります。

何も意識しないで普通に英文を朗読しただけだと、一本調子になっていたり、語尾が下がったりしてしまうのです。

なので録音された自分の声を再生して聞いてみると「違う!これじゃない!」感が満載に。

けれども、ナレーターの抑揚の付け方に耳をすませ話し方をそっくりそのまま真似て録音してみると良い感じに聞こえるんですよ。

英語の発音

英語で上手いナレーションをしようと思うのであれば英語の正しい発音を学ぶことは当然のことで、それプラス抑揚の付け方や呼吸の使い方が非常に重要なのではないかと思います。

特に日本人の場合は英語と日本語を話す際の口の形や発声法の違いを認識し、トレーニングしなければ美しいナレーションとはほど遠いものになってしまいます。

英語と日本語の発声の違い

英語と日本語を発声する際は使用する筋肉が違う場合があります。

日本語を発声する時は意識が喉に近い部分にあり表情筋をあまり使わないような話し方になります。

それに対して、英語は音素の種類が多く表情筋や口腔周囲の筋肉、腹筋などとても多くの筋肉を総動員しないとうまくしゃべれないのです。

舌も前方に出したり、上側に丸めたり。日本語にはない動きがありますよね。

これはですね、きちんとしくみを知って日々練習しないとできないことで。一夜にして上達する!なんてことはあり得ないことなんです。

例えれば筋トレみたいなもので、体の筋肉と同じで少しさぼると動かなくなってしまう。

なので、英語は日頃よく使っている時はすらすらと出てきたのに、しばらく使っていないともごもごしてしまってうまくしゃべれなくなってしまった!なんてことがよくあります。

良い英語の話し手になりたい場合は、まずは発音のしくみを理解した上で上手な発声の仕方や抑揚の付け方を知る必要があるのではないかと思います。

ボイストレーニング

上手なナレーター、魅力的な話し方をするハリウッドの俳優というのはみな発声や抑揚の付け方が似ています。

これは専門的なボイストレーニングを受けているからなのではないかと思います。

著名なボイストレーナーが書いている洋書「Set Your Voice Free:How to get the Singing or Speaking Voice You Want」を読んだ時に有名な歌手や俳優、YouTuberなどがクライアントにずらりとリストアップされていてなるほどと思ったことがあります。

おそらく、上手なナレーションをする方はこのようなボイストレーナーから人をひきつけるような魅力的な話し方の特訓を受けているのでしょう。

声は楽器である

声というのは、人間に与えられたいろいろな音を奏でることができる楽器と言われています。

声という楽器は使い手によって美しく響いたり、そうでなかったりします。

上記で紹介した書籍「Set Your Voice Free:How to get the Singing or Speaking Voice You Want」の著者のRoger Love がTEDx Talksで次のようなことを語っていました。

  • 声によって人生が変わる
  • 声のバイブレーションは他の人に対してだけでなく発している本人にも影響する

美しい歌を聞くと人というのは、感動したり気持ちが変化したりしますが、話し声にも同じような効力があるということです。

声が楽器だという風に考えると納得できることですね。

Rodger Love がTEDのスピーチ「Is Your Voice Ruining Your Life?」で語っているのをYouTubeで見たのですが、多くの人が意識しないと一本調子で語尾を下げて話す傾向にあるようです。

例えば留守電で自分の名前を英語で名乗る時。普通に録音すると語尾が下がっているケースが多いのだそう。

それで語尾が下がると、もう名前を名乗る時点でドンヨーリという印象を人に与えてしまうそうな。

これを改善するには発声する時に上がる、下がるという意識をもって抑揚をつけないといけないようです。

美しく魅力的な話し方をするナレーターはこのあたりのテクニックを身につけているわけですね。

最後に

話し方って本当に大事だなと思います。これは英語に限らず日本語でもそう感じます。

人って発する言葉に色々なことがあらわれるじゃないですか。

綺麗な声や美しい言葉使いで話す人は好感度がグーンとアップしたり。
逆に話した途端「なんか品がないな」という印象の人がいたり。

きちんとした発声や話し方は周囲だけでなく言葉を発する本人にも良い影響を与えるのではないでしょうか。
それを考えるとなるべく良い話し方を心がけたいものです。