子どもが巻き込まれるニュースを目にすると私たち親としてはやっぱり気持ちがザワザワしますよね。
事件に巻き込まれた子どもの無事を祈るのとともに、私たち親が考えることは、ウチは大丈夫なのか、事件に巻き込まれたケースとウチとの違いはあるのか、もし自分が親なら守ってやれるのか、ということではないでしょうか。
事件に巻き込まれた子どもの無事を祈るのとともに、私たち親が考えることは、ウチは大丈夫なのか、事件に巻き込まれたケースとウチとの違いはあるのか、もし自分が親なら守ってやれるのか、ということではないでしょうか。
不登校の子どもはSNSで問題が起きるのか?
私が見てきたケースの中で、危険を感じるインターネットの問題では、昔は「出会い系サイト、ネット掲示板」に関するものが多かったように思います。
つまり、「出会い系」と呼ばれるものに興味を持つタイプの子どもか、そうでないかがリスクの高い低いに影響していたように、語弊があるかもしれませんが、個人的にはそう感じていました。
ところが、昔に比べて最近は、出会い系サイトの問題はほとんど見られず、多くはコミユニケーションツールとしてのSNSの問題がほとんどだというのが実感としてありました。
気になったので調べてみました。上のグラフは警視庁の資料です。
やはり10年ほど前から急激に出会い系サイトに関する被害児童の数は激減していました。
「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」という平成15年に制定された法律がありました。
この法律が平成20年に、出会い系サイトの利用に起因した犯罪が依然として多発していたことにかんがみ、「出会い系サイト事業者」に対する規制の強化等を図るため、改正され、 平成20年12月1日から施行されたのでした。
この効果から「出会い系サイト」に関する問題が減っていったと考えらます。
そのかわりに、スマートフォンの子どもの所持数増加に呼応して、SNSに起因する事犯の被害児童数が激増しています。
スマホ普及にともない、子どもたちの間でSNSを利用することが当たり前のことになっています。つまり、不登校の子どもに限らず、スマホを持たせている子どもにはSNSの問題に巻き込まれる可能性が増えているのです。
そもそもSNSって何を指すのか?不登校でリスクは増すのか?
SNSとはソーシャル(社会的な)ネットワーキング(繋がり)サービスの略で、人と人とのつながりを支援するインターネット上のサービスです。
もとはブログや掲示板でもそうした機能を果たしていましたが、簡便性、即時性、は若い世代にマッチングしたということでしょうか。
代表的なSNSといえば、Twitter、LINE、Instagram、
1.プロフィール作成
2.文章を公開する
3.コメントを付ける
4.写真を公開する
5.個人間でのメッセージ
などが共通する機能一部です。
個人のSNSには、自分の趣味やプロフィールを普通に書いています。また、注目すべきは、通信アプリとともに、子どもたちが動画配信アプリやゲームアプリをやっていることが多いということです。動画配信をしてSNSリンクを貼っていたり、ゲームを一緒に会話をしながらするために連絡先として通信アプリを交換していたりすることがあるのです。
そして、もし誰かが連絡を取ろうとしてきた時は、自分の発信に対して興味を持ってくれて接触してきてくれた人、フォロワーさん、フレンドさん、ファンという認識になる可能性があります。突然連絡がきた他人をいきなり子どもが信じることはまずないはず、という防御壁は通用しない可能性があるということです。
そして、もし誰かが連絡を取ろうとしてきた時は、自分の発信に対して興味を持ってくれて接触してきてくれた人、フォロワーさん、フレンドさん、ファンという認識になる可能性があります。突然連絡がきた他人をいきなり子どもが信じることはまずないはず、という防御壁は通用しない可能性があるということです。
これは私たち親からすると大きな盲点です。
子どもたち自身が、誰かとの接触を望んでいなくても、つぶやきであっても動画であっても発信している自分に接触してきた人は、自分の何かを認めてくれて、受け入れて、興味を持ってくれて来た人という認識からスタートしているかもしれないのです。
また、共通の趣味についてコメントでやりとりしたり、一緒にゲームを攻略したり、いつも間にかバーチャルが現実の仲間関係だと子どもが感じても不思議はありません。
「オフ会しましょう」「一緒にイベント参加しましょう」
こんなことは日常に起きますし、実際に会って楽しかったですね、と書きこもれている大人同士のやりとりを見て、私も。。。となる可能性はあります。
相談を受けるケースでは、ネットの世界に入り込んでいて危うい状況もしばしば目にします。私が関わってきたケースにかぎっていうと、支援前に持っていたネットの世界でのつながりはすぐに切れたりはしませんが、復学して学校での適応が進むとネットの世界とのつながりが希薄になってくることが多いように感じます。登校後に急にネットの世界に入り込んでしまってとても危険だった、ということもほとんどありません。
確かに、お昼の時間から会話をしながらゲームをしたり、みんなが寝静まった夜中にやりとりができる人がいるとやはり特別な関係と思いやすいかもしれません。社会的なつながりが薄くなってしまった不登校の子どもたちのほうが費やせる時間のことからも、やはり不登校の子どものほうがネットの世界に居場所を求めてしまう可能性は高いかもしれません。
不登校の子どもを持つ親はネットの問題をどう回避できるのか?
先にも述べたように、特に出会いを求めてしまう傾向が強いタイプの子どもでなくても、他の子と同じようにスマホを持っていてSNSアプリを利用していれば、巻き込まれる可能性はでてきます。
昔のように自分の子どものタイプから、リスクの高い低いは想定しにくくなっていると言えるでしょう。
昔のように自分の子どものタイプから、リスクの高い低いは想定しにくくなっていると言えるでしょう。
まだスマホを家庭内で導入していない場合は、導入時にペアレンタルコントロール機能を有効にしておくことが良いでしょう。android携帯に比べてiPhoneではペアレンタルコントロールが弱い部分もありますので、フィルタリングアプリなども必要かもしれません。
アプリを削除して渡して、インストールに制限をかけておき、子どもの必要性がでてきた段階で家族で話し合ってからアプリの利用などを始めるようにした方がいいでしょう。
すでにスマホを持たせていて、SNSアプリを利用している場合は、親が心配になったからといって急に制限をかけると反発が強く起きますので注意が必要です。
できれば話し合って昼間や夜間は時間制限ができるようになるだけでも、交流する相手が限定されてきたり、入り込む時間を減らすことができるのでリスク軽減できる可能性があります。
ネットでできた友達を頭ごなしに不審者扱いすることも、やはり親への不信を買うので問題があります。一番大切なのは親子できちんと話し合える環境を作っておくことが大切になります。遠回りに聞こえますが、「親に話しても否定される」という先入観を与えている家庭では、子どもの状況を知るすべを失っていることが多くあります。
まとめ!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
あまり知られていないので、下記のリンクしばらく貼っておくようにします。
不登校が長くなりひきこもったときの行政の窓口
「ひきこもり地域支援センター」全国一覧電話番号
不登校の子どもを持つ親が、家庭で何か出来ることはないかと相談したい時
不登校の子どもを持つ親が、家庭で何か出来ることはないかと相談したい時
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