ワイマール(ヴァイマル)といったら
公国時代にバッハが宮廷音楽家をつとめたり
1919年にワイマール憲法が成立されたり
文豪ゲーテや詩人シラーが眠る土地だったり
小高い丘に囲まれた小さな街でありながら非常に歴史深い、大変濃い空気が流れている土地である。
社会・歴史の成績がいつも五段階評価の3だった私が語れることは非常に少ないが、いま大人になって改めてその「歴史」という足跡に驚愕している。
拝啓、ドラえもんさま
貴方が本当に存在して下さるのなら
どこでもドアやタケコプターも魅力的だけど
中学生の頃に学んだ歴史の授業に、タイムマシーンに乗ってもう一度潜り込みたいです。
今、知るべきことがたくさんある気がしてならぬ。
ちなみに中学生ころ好きだった授業ランキング上位3位は…
1位…
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル
ダンッ
「美術」
部活もチェロを練習するための帰宅部と悩んだが、美術部に青春を捧げた。
2位…
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル
ダーダンッ
「国語」
作文や詩を書くことは全く苦にならず、むしろ好きだった。
本を読むことは、もちろん大好きだった。
3位…
ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルル
ダーダーダンッ
「音楽」
もちろん自分の主軸分野なのでストレスがなかった。
…でも、テストで「美しきモルダウ」の作曲者は誰ですか?の問題に対してうっかり「スタミナ」という間違いを犯してしまったことがだいぶ恥ずかしくちょっぴりトラウマになっていることをこちらに告白させていただきます。。
さて、肝心の社会はランク外…
(ちなみに4位は体育)
社会の授業はというと…
新撰組にハマった以外はあまり頭に入って来ず、目先のテストに追われて年号を覚えたりするのに必死だった。。
でもそんな私がチェリストになることを決めたのは
実は社会の授業。
人生、期待していないときにこそ
何かに出逢う。
子供の頃から飽きっぽい私がなぜかチェロだけは奏で続けていたが、社会の授業で国連でのパブロ・カザルスの「鳥の歌」を知った。
その日から
たまたまチェロを奏でることが
私にとって「生きる」ということになった。
夏のワイマール音楽祭は、歴史ある東欧の音楽クレズマーの音楽祭で、世界中から素晴らしいアーティストが集まってきます。
参加者は老若男女問わず、ジュイッシュの方々ももちろんいらっしゃいますがそうじゃない方々もいらっしゃいます。
内容としては、伝承音楽であるがゆえ楽譜に全てが残されているわけでなく、人から人へとその音楽と奏法が伝えられる場であり、イディッシュソング、ダンス、イディッシュ劇、様々なワークショップが行われています。
その全てに、人間味が溢れています。
今回、初の試みでクレズマーにインスパイアされたクラシック音楽を演奏するコンサートが開催されることなり、私は講師として呼んで頂いています。
音楽祭の音楽監督がコンサートチェリストでありながらクレズマーを深く愛しているジャパニーズヒトミに出逢ったことも大きなインスパイアだったそうで、光栄な限りです。
というわけで
講師とはいえ
リハーサルでチェロはもちろん奏でておりますが
ダンス、歌のワークショップに潜り込み
踊りまくり、歌いまくっています。
続きはまた今度。