2018年10月 MH71 A350-900のシート | オッサン日記

2018年10月 MH71 A350-900のシート

ほろ酔い気分で、98番ゲートへ。
当然ながら、ゲートに搭乗予定機はスタンバっていました。


尾翼までは見られず、どういう塗装機だったかもわからず


このゲートは本館を背にして右手のいちばーーーーーん端っこの僻地
けっこう距離があるので、時間に余裕を持ってラウンジを出たわけですが、
ゲートに到着したころにはすでに搭乗直前というタイミングだったようで、
優先搭乗の列もそこそこ並んでいた。

マレーシア航空がワンワールドアライアンスに加入したあと
アタシらは初めて乗るというタイミングなので、以前とは若干そのあたりが違っていて
以前は優先搭乗する人なんて誰もいなかったので、
あとからフラフラ〜っと搭乗口に行けばよくってね、
こんなふうに優先搭乗の列ができるとかなかったんだよ。

そっか、ワンワールドの上級会員サマの存在をすっかり忘れていた。

 


んでまあ、ギスギスしてんなぁ、時代の流れなのかアライアンスの流れなのか
まあ、アタシらも思うところあって、多くの人が入る前に機中の人になりたかったから
そこは並んでみたけど、前方には10人近くの人がいて
「あっちゃ〜、これは、けっこうゴミゴミした雰囲気のキャビンになるかな」
ちょっとトホホな気分ではあった。



……んだけどね。


いざ搭乗してみると、そのアタシらの前にいた客、全員が
ボーディングブリッジのエコノミーとビジネスクラスとの分かれ目のところで
右側のエコノミークラスのほうに行ってるでやんの。

あんだよ、あんたたち、

ワンワールドアライアンスの上級会員サマのエコノミークラスの客で、

ただただ優先搭乗をしてただけなんかーい。

ファーストとビジネスクラスの客はここを左へ。
上級会員サマでもエコノミーなら右に

 


さて本日搭乗するのは、マレーシア航空の最新鋭機A350-900である。


これこれ、これに乗りたくて、
うっかり「てるみクラブ」の被害者になるところだったのよ。
今度はちゃんとお目当ての機材に乗れたもんね!


ノリのよさそうなマレー系っぽいおっちゃんCAに迎えられて祝・搭乗!
今までアタシらが乗ったことのある中長距離のマレーシア航空機はB777だけで、
最後に乗ったときにはだいぶくたびれていた。
それが納入されてすぐの機材だから、絶対にピカピカだもんね!


ピッカピカだったよー!

 


機材が、ライバル社のB787にあたる最新鋭機なのはいいのだが、
搭乗してびっくり、頭上の荷物棚が少ないの!
通常、このクラスの人数が乗れる機材では、
頭上の荷物棚は、左右の両窓側と、中央の3列で構成されているものなんだけど
中央列の棚がね、ないのよ。
かといって両側の棚が特別大きいわけでもないので、
それほど席数が多いわけでもないビジネスクラスでも棚争奪戦になってしまい、
アタシらの手荷物も自分のシートから遠いところに入れざるを得なかった。
これは予測してなかったぞ、かなり不便だな、これ〜。
エコノミークラスだと、かなりの阿鼻叫喚が想像される。

アイヤー




ま、それはそうとして、いちおうビジネスクラスだからね、
そこそこおもてなししていただけるわけでね、
ウエルカムドリンクどうぞーって、来たけど、やっぱりシャンパンはないのだった。

 


見た目は悪くないんだけどね、見た目は……

 


まあ、以前マレーシア航空のビジネスクラスに乗って
ウエルカムドリンクにシャンパンがあったのは初回だけだったから
どうせ出てこないのは承知していたけど、今回はなんかモヒートっぽいやつがあったから
「映える〜」つってね(嘘)、それをチョイスしてみたわけよ。

 


うっかりカクテルだったら嬉しいな、と思ったけどそんなに世の中は甘くなく、
中身は果汁30%ぐらいの「なんかのジュース」にミントの葉っぱを入れたやつ(笑)。
世の中は甘くないがウエルカムドリンクは十分甘いってやつ。


というわけで、せっかくビジネスクラス、
それもいろいろとお騒がせのマレーシア航空に乗ったのだから、
いろいろレポートしたいと思ってアタシ。


今回の記事はシートをメインの内容にしよう。


このA350-900のビジネスクラスですが。
じつはそもそも難があるシートなんだわ、これ。

そもそもオンラインチェックインのときのシートマップの表示はこんな感じね。
この時点でなんかおかしいと思わん???



1列目はファーストクラスなので、ビジネスクラスは2列目から始まっているんだけど
じつはさー、マレーシア航空のA350のビジネスクラスはシート配置が
HとK1-2-1と1-2-2のシート配列を交互に繰り返す「ハァ?」なタイプ。

SEAT GURUのシートマップのほうがわかりやすいので、見てください。ドウゾ。

 

 

 

わかったかな? 

2列目、5列目、9列目、11列目のK席は、シート周りの左右両方に
ほかの席にはないサイドテーブルつきなのだ!
そのため個室感が強いシートなのである。

ずるい、えこ贔屓じゃん!

逆に、3列目、6列目、10列目のK、H席は、他の席には片側だけついているはずの
サイドテーブルがついていなくて、ぎゅうぎゅう詰めにされてる感がある、
いわゆるハズレ席。


これって、直前の座席指定しかできない「MHアップグレード」の客は
せっかくビジネスクラスにアップグレードしても、この
「ハズレ席」しか空いてない、ってこと、けっこうあるんじゃないのか?

「MHアップグレード」とは
“マレーシア航空では「MHアップグレード」というオークション制度があり、
エコノミークラスのチケットしか持っていなくても、
事前にマレーシア航空側から指定された金額の範囲内でオークションに参加し、
見事落札に成功すると、ビジネスクラスにアップグレードできる”

というシステムがあるんだけど(参加の可否はエコノミークラスの種別にもよる)、
アップグレードに成功したとしても、そのお知らせが来るのが出発48時間前なので
先にビジネスクラスのチケットを買った客が、当然先に席を指定しているわけで
当然いい席から先に埋まってしまう。
これだけ露骨に「いい席」と「悪い席」がある機材において
先に正規のビジネスクラス客がいい席を抑えてるのは当たり前の話で、
48時間前に空いているシートなんて、ろくな席が残っているはずもない。

しかもMHアップグレードのオークションに成功したとしても
あらかじめ買っておいたエコノミークラスの運賃と、
オークションで追加支払いぶんの料金を足すと、
じつはセールでビジネスクラスを最初から買っていたほうが安かったりする場合が多い。

さらに、この入札に成功して、ビジネスクラスにアップグレードしても
加算マイレージはエコノミークラスのもののままなんだぜ(笑)。
情弱商法そのまま(苦笑)。



まあとにかく、よいお席はお早めにね!


そんなわけでね、シートによって個室感があったりなかったり
いろいろと個性のあるシート配置になっているわけですが、
今回アタシらは、いちおう並びで座りたかったので、真ん中の2席、
そのほうがフルフラットにしたときに足元が広い可能性があったので最前列を指定。
このときはまだSEAT GURUにマレーシア航空A350-900の
シートマップが公開されていなかったので、最前列が正解の席かどうかはわからず、
賭けに出たわけだったのだ。
 


アタシらの中央並びの席。
ホントは窓側のほうが好みなんだけど、窓側の並びの席はハズレ席なので敬遠

 


結果は……よくわかんなかった(笑)
すまん。
けど、最前列は足を入れるところが前列のシートではなく、
パーテーション的なところ(何て言うの?)になるので、他の席よりもちょっと広い。
そしてこのパーテーションがあることにより、若干の個室感が味わえて
そういう意味でもこの席は相性が良かった。

また、フルフラットにするときには、ベットパッドをシートに敷けるので
寝汗をかいても不快感が低いという、ナイスな装備つき。
マレーシア航空らしからぬおもてなし装備!


あとは3点シートベルト。フルフラットにするときには2点にもできるタイプで
この設計はうまいことやったなーと思った。

ちなみにシンガポール航空の新しい機材でも、この三点式シートベルトは
導入しているらしい。
正直三点式じゃなきゃいけない理由がよくわか非ないけど、見た目はいいもんねえ。



テーブルは、頭の脇にあるスキマから上から下に90℃降ろしてきて、
テーブル面を上に向けるタイプ。
このテーブルが小さくて、果たしてビジネスクラスの食器が乗るのか?と
ちょっと心配になる大きさではあった。
機内食についてゃ次の記事で触れるので、そちらでテーブルの大きさ問題も触れる予定。


読書灯と、物置きのある黒い部分の間からテーブルをスライドさせて出すタイプ。
このシートは物入れが多く、スマホの充電などに便利であった。
が、忘れ物や盗難などの心配も出てくるので、そのあたりは自己責任っす



さて、オマケ

まぁ、ビジネスクラスのシートはそんなもんなんだけど、実はこの機材
「ファーストクラス」
がある機材なのであった。

現在は「ビジネススイート」と呼ばれるこの席種、
高橋真麻が
「沸騰ワード」で利用したあのシートね。


このときマレーシア航空のファーストクラスが廃止の方向製だったのか
それとも偶然なのか、どうなのか、この日はファースト席に客はおらず、
ダメ元でCAに
「カーテンの向こうのファーストクラスのシートが見たい」
交渉してみると快くOKが出て、写真を取りまくってきた。


どう使っていいかわからない謎のスイッチやら入れ物やらでうろたえそう

 


座ってはいないので実際の乗り心地はわからないけど、
やりすぎない程度に個室感が漂いつつ、シート自体の色味も落ち着いていて
シートだけで見るとスゲー居心地よさそうなんだよな〜。


反対側からパチリ。やはり謎の装備がしこたまありそう感

 


まあもっとも、このシートに座るだけのために
マレーシア航空のビジネススイートの金を出すかって言ったら
ちょっとよほどのことがなければ、ないかな?、なんだけどさ。


ではそんなわけで、次回、機内食〜到着レポ!