本日2回目の更新です。

 

今年も開催された「すみれの花、愛とオマージュ」。

元雪組トップスター 平みちさんを中心に、

OGが出演するレビューショー。

 

 

この公演を私が拝見するのは四度目。

初回だけ見逃しているんですよ。

これまでのの感想はこちら

涙あふれた「すみれの花、愛とオマージュPart4」

(茶々吉24時 2018年6月23日)

「すみれの花、愛とオマージュPart4」ご出演者様お写真

(茶々吉24時 2018年6月24日)

 

「すみれの花、愛とオマージュPart3」

 

(茶々吉24時 2017年6月25日)

宝塚歌劇団OGパワーは凄い!「すみれの花 愛とオマージュ Part2」

(茶々吉24時 2016年6月25日)

 

会場は今年もアルカイックホールミニです。

尼崎市総合文化センター2階のこのホールは、

内装デザインがレトロで雰囲気があり、

大きすぎず小さすぎず、出演者との距離が良い感じなのです。

しかも年々照明機器がグレードアップしていて、

日常を超越した夢の世界が演出されるのでした。

 

 

メンバーは昨年ご出演された しのぶ紫さんが抜け、

珠まゆらさんが加わりました。

うう、私はしのぶ紫さんが結構好きだったので、

ちょっと寂しい。

でも、新しいOGさんの活躍を拝見するのも楽しみのひとつです。

 

演奏は佐伯準一さん(ピアノ)、荒玉哲郎さん(ベース)、小林亮さん(ドラム)。

昨年と同じ顔ぶれで、「信頼」の一言です。

 

ではプログラム順に振り返ります。

一部記憶が違っているところもあるかもしれません。

また、芸名は敬称略で書かせていただきますね。

曲名の後ろの()は公演名、あるいは本歌の歌手名です。

 

 ⚫︎第1部

1.そして今(『アンド・ナウ!』):平みち

  マルーンカラーの燕尾服に黒いタイトなパンツ、

  膝までのスターブーツを履いた姿で登場したモサクさん。

  静かな歌い出しから「今を生きよう!」と訴えかけるところまで、

  盛り上がりがすごくて、会場のボルテージは急上昇。

  モサクさんのため作られたこの曲は一生ものの財産と言えると思います。

  この歌をはじめ、今日は他のご出演者が陰コーラスを務めておられ、

  大変ゴージャスでした。

 

2.愛!(『ポップ・ニュース』):鳴海じゅん

  真帆志ぶきさんの持ち歌です。

  「愛は愛されるより愛すること」なのだと繰り返すこの曲は、

  曲調は暗いし、劇的な盛り上がり方をしません。

  だから普通の人が歌うとお経になってしまうんです。

  確かな歌唱力で、激しさをうちに秘めながら歌える人でないと

  歌いこなせないのですが、鳴海さんにはぴったり。

  今後も持ち歌として歌い続けていただきたいです。

 

  それに加えて今日、鳥肌が立ったのは、

  ピアノの佐伯準一さんとのコラボ。

  うまく言えませんが、歌と楽器に息がぴったり。

  波のように打ち寄せあって、徐々に高まるのが最高でした。

  私は佐伯先生のピアノ演奏が好きなのですよ。

  

3.うたかたの恋(『うたかたの恋』):平みち、美乃杏花

  タカラジェンヌはお芝居の入った歌が本当に素晴らしい。

  ちゃんとセリフから入りました。

  モサクさんは素に近いメイクなのに、ルドルフに見えるし、

  美乃さんもマリーに見えるのです。

 

  この後、モサクさんはお着替えのため、袖へ。

  3人のトークが入りました。

  再び現れたモサクさんはトート閣下ふう。

  ここから『エリザベート』のナンバーが続きます。

 

4.最後のダンス(『エリザベート』):平みち

5.闇が広がる(『エリザベート』):平みち、鳴海じゅん

 モサクさんも鳴海さんもヘッドセットマイク着用。

 トートとルドルフの、銀橋での印象的な振り付けも再現されます。

 しかし「最後のダンス」から「闇が広がる」を続けて歌うなんて、

 モサクさんの精神力・体力は凄いですね。

 鳴海さんは現役中一度も『エリザベート』に出演したことがないんですって。

 もちろんモサクさん在団中は作品自体がありませんでした。

 お二人ともビデオなどをご覧になり、個々にお稽古をして、

 二人で合わせたのは数回だけ。

 「なのにちゃんと合わせられるのよねぇ。宝塚ってすごいねぇ」

 と、モサクさんがおっしゃっていました。

 激しく同感です。


【追記】

  そんな宝塚歌劇を生んでくださった

  小林一三先生に感謝しなくてはと言葉を重ねたモサクさん、

  「(一三先生のお墓がある)池田(市)に礼!」

  四人で池田市方向に向かっておじぎをしたのには、

  客席から笑いがおこっていました。


また、珠まゆらさんのエピソードも衝撃的でした。

「私、小学生の時にモサクさんのお茶会に行っていて

その写真をモサクさんに見ていただきました」

うわー!

これも宝塚的奇跡の一つだと思います。


 

6.私だけに(『エリザベート』):珠まゆら

 『最後のダンス』『闇が広がる』二曲続いたところで、

 ホール全体の雰囲気が『エリザベート』色になったところに登場。

 かなりプレッシャーを感じる場面と推察しましたが、

 とても安定した「私だけに」でした。

 

7.私が踊るとき(『エリザベート』):鳴海じゅん、美乃杏花

  トートとエリザベートがお互いに自分の主張をぶつけ合う

  この曲が私は好きなのです。聞けて良かった。

  さっきルドルフを演じた鳴海さんが

  今度はトート閣下になる面白みもありました。

   

8.愛と死の輪舞(『エリザベート』):鳴海じゅん

  ミュージカルの流れからすると、曲順は

  「愛と死の輪舞」→「私だけに」→「最後のダンス」

  →「私が踊るとき」→「闇が広がる」になるはずなのだけど、

  あえてこの順番という構成が面白かったです。

  鳴海さんの歌の途中で、コニちゃん(美乃さん)が

  髪の毛を下ろした状態で現れ、踊りました。

  幼少期のエリザベートということでしょう。

  色々と凝っているなぁ。

 

9.ひとかけらの勇気(スカーレット・ピンパーネル):美乃杏花、珠まゆら

 昨年同様、女性デュオでの「ひとかけらの勇気」がとても新鮮。

 でもよく考えたらマルグリットがコメディ・フランセーズの舞台で

 この歌を歌うわけだから、女性が歌ってもいいんですよね。

 

10.メドレー(Oh,タカラヅカ、タカラジェンヌに栄光あれ、モンパリ):全員

 手拍子が湧く軽快なメドレーで第一部は終了。

 ここまであっという間でした。

 

 

  ⚫︎第2部

1.グラナダ(ラテン音楽):鳴海じゅん

 真っ赤な衣装で登場。

 私は「グラナダ」を宝塚歌劇以外ではほとんど聞いたことがありません。

 ザ・男役!というイメージそのものでした。

 

2.恋のフーガ〜恋のバカンス(ザ・ピーナッツ):美乃杏花、珠まゆら

 娘役さん二人も真っ赤な衣装で登場。

 懐かしの昭和の音楽に、会場が和みました。

 お二人とも可憐、可愛い、若い!

 

3.アイ・ラブ・レビュー(『ザ・レビュー』):鳴海じゅん、美乃杏花、珠まゆら

 『ザ・レビューII』の主題歌である

 「この愛よ永遠に FOREVER TAKARAZUKA」は事あるごとに歌われるのに、

 この曲はなかなか聞くことがありません。

 私の耳に残っている「アイ・ラブ・レビュー」は

 中学生時代に聞いたジュンコさん(汀夏子)さんの歌声。

 ああ、懐かしいわ、嬉しいわ。

 一緒に口パクして歌いました。

 

4.時は過ぎていく(シャンソン):平みち 

5.ジョリー・シャポー(シャンソン):平みち

 静と動、対極の二曲でした。

 「時は過ぎていく」を歌うことが決まって、

 改めて金子由香利さんの歌を聞き「うまいなぁ」

 と思ったというモサクさん。

 「でも、人生経験を重ねた今なら歌えるかもと思った」とのこと。

 まさにその通りで、今日一番の感動でした。

 

 明るい「ジョリー・シャポー」については、

 歌い始めた当初は好きではなかったのですって。

 そもそも、この歌を歌うことになったのは、

 退団後、元星組トップスター峰ちゃんこと峰さを理さん、

 元花組トップスター ペイさんこと高汐巴さんとの

 舞台「サ・セ・パリ」でのこと。

 「峰ちゃんと高汐さんには重厚な歌が当てられるのに、

  どうして私はこれ?と思ったのだけど、

  歌い続けるうちに大好きになりました。

  何事も続けるって大事ね」

 という言葉は、人生についても言える気がして、

 またまた感動したのでした。

 

6.追憶(映画『追憶』):平みち

 英語で歌われました。

 私の個人的な好みで言うと、

 全曲日本語で歌っていただきたいなぁ。

 と言うのも私は、

 モサクさんの日本語歌詞の伝え方が好きなのです。

 

7.虹(さだまさし):平みち

 私はこの曲を知りませんでした。

 「自分はシンガーだ」「なぜ歌うのか」など、

 自問自答する歌詞は、モサクさんの気持ちそのものみたい。

 あとで登場する鳴海さんも、袖でこの歌を聞き、

 泣きそうになっていたそうです。

 舞台に生きる人たちに共通する気持ちなのかも。

 ジーンとしました。

 

8.Love can‘t happen(『グランド・ホテル』)

 :鳴海じゅん、珠まゆら

 男爵とグルーシンスカヤの場面の再現です。 

 歌う前の解説を聞いてびっくり。

 男爵って、グルーシンスカヤより10歳ぐらいも年下の設定なんですって?

 知らなかった!(宝塚版ではグルーシンスカヤが若く見える)

 それを知って歌を聴くと、

 若い女の子が恋に落ちるのとは少し違う、

 グルーシンスカヤの心の揺れを感じることができました。

 予備知識がなくても音楽は楽しめるけれど、

 知っているとより深い味わいが出ますね。

 

9.ありがとうの花(Eテレ『おかあさんといっしょ』):美乃杏花

 可憐な娘役さんのコニちゃんは、実はお母さん。

 昨年歌われた「お弁当ばこのうた」と言い、

 お子さんやご家族への愛情を感じる選曲です。

 舞台上では生活感がゼロなところもすごい!

 

10.エメ(『ロミオとジュリエット』):鳴海じゅん、美乃杏花

11.サ・イラ・モナムール(『1789 バスティーユの恋人たち』):鳴海じゅん

 お二人とも、現役ではないということをつい忘れそうになります。

 タカラジェンヌは永遠にタカラジェンヌなのね。

 

12.この愛よ永遠に FOREVER TAKARAZUKA(『ザ・レビューII』):全員

アンコール.すみれの花咲く頃

やっぱり最後はこの曲!という感じです。

客席を回りながら退場されます。

モサクさんには、ポンと肩を叩いていただき、

鳴海さんにはハイタッチしていただきました。

はー、楽しかった!!!

 

 

それにしても、今日は美乃杏花さんと珠まゆらさん、

娘役さんお二人の衣装がえがすごかったです。

ちゃんと数えられなかったのですが、

5、6回お着替えをされていたような。

(もっと、かも)

その都度、ヘアスタイル、髪飾り、アクセサリも変えておられます。

さぞや、大変だったことでしょう。

 

衣装は全て夢夢しくゴージャスで、これぞ宝塚の娘役さんという感じ。

思うに衣装とは、自分を魅力的に見せるためのものだけれど、

お客様に夢を見てもらうためのものでもあります。

お二人のサービス精神に感服です。

 

特に「エメ」を歌った時のコニちゃんのヘアスタイルが可愛かった!

三つ編みにした両サイドの髪の毛を後ろで一つにしている部分、

毛先がハート型になっていました。

なんと可愛いジュリエットだったことか!

 

 

客席には彩ひろみさん、綺華れいさん、そして

去年退団されたばかりの憧花ゆりのさんがおられました。

 

この後、アルカイックホール・ミニのお隣にある

カフェブラボーでのお食事が始まりました。

 

その様子はまた明日。

 

【悲報】

アンコールのあたりまで書き終えたところで、

手が滑って、別のタブを押してしまい、

書き上げた全文が消えるという悲劇が起こりました。

仕事でコンピュータプログラミングをしていた頃、

「途中でこまめに保存をかけていない長文に限って

ミスで消してしまう」

という痛すぎる経験を何度もしているのに、

今もこういうミスをしてしまうんです。

 

しばらく脱力して立ち直れませんでした。

でも一度書いた文章は頭に入っているから

あとはタイピングするだけ!

しかも推敲できてさっきより小マシな文章になるはず。

 

そう自分に言い聞かせて書き上げた今日のブログでございます。

誤字脱字があるかもしれないけれど、

もう読み直す気力がありましぇーん。

明日のお写真アップの後、見直しますわ。

お休みなさいませ。

1日の終わりに大失敗をしたものの、

「すみれの花 愛とオマージュPart5」を思い出せば

いい夢が見れそうです。

 

 

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