本日2回目の更新です。
 
今日は月組副組長 夏月都さんのトークショーに行って参りました。
夏月さんのトークショーに参加するのはこれが3回目。
 
初めて参加させていただいた時から、
ただ楽しいだけではなく、
夏月さんの作品に対する深い洞察や舞台に対する姿勢に
感銘を受けました。
 
お時間がありましたら、前2回の感想をお読みください。
(茶々吉24時 2018年9月23日)
 
(茶々吉24時 2019年3月31日)
 
さて、10月4日が初日の月組公演『I AM FROM AUSTRIA』。
オーストリアが舞台のミュージカルです。
たまきち(月組トップスター 珠城りょう)演じる主人公ジョニーは
オーストリアのホテル・エードラーの跡取り息子なのだそうで、
テーブル花はホテル・エードラーの銘菓
チョコレートケーキ(ザッハトルテみたいなもの?)を
イメージしているのですって。
 
バラやダリア、蘭、多種多様な花が美しい!!
 
 
雲雀丘にある明月記さんの美味しいお弁当をいただきながら
なっちゃん(夏月都)さんの登場を待ちました。
 
 
 
本日のなっちゃんのファッションは、
チョコレートブラウンに白いドット柄のロングスカートに、
黒いブラウス。
なんとなく、テーブル花と似たカラーコーディネート。
ツーショット写真を撮影していただく際、ご本人に
「チョコレートケーキを意識したファッションですか?」とお聞きしたら
「あら?!本当だ!」と驚いておられました。
無意識のコーデだったようです。
 
 
お客様へのご挨拶の後は、まずはこの公演の大まかなストーリーと
テーマについてお話がありました。
ストーリーについては宝塚歌劇団の公式ホームページを参照してください。
 
なっちゃん曰く、この作品のテーマは「家族と国家・故郷」。
血縁としての親子の関係と、
オーストリアという国と、国民同士が大きな家族である、という意味です。
それについてなっちゃんは最初
「家族についての感情は理解できるけれど
 国を媒体として結びついた人同士が家族のよう、というところが
 日本人としては理解しにくいと思いました」
とおっしゃっていました。
なんとかご自分に引き寄せて考えてみたところ
ご自身が退団した後のことを想像してみて、
他の宝塚歌劇団OGのことを親戚のように思う気持ちが
最も近いかな、いややっぱりちょっと違うかなと、
今も悩んでおられるそうですよ。
 
 
今回のなっちゃんの役は、美園さくらさん演じるヒロインのお母さん。
原作ミュージカルでは 存在をほのめかされるだけで、
実在しない役なのですって。
潤色・演出の齋藤 吉正先生が、ヒロインと母親の関係を
しっかり描きたいとおっしゃって作られた役柄なのだそう。
ヒロイン エマは女優志望で、オーストリアを飛び出し、
ハリウッドへ行ってしまいます。
なっちゃん演じる母は、娘のハリウッド行きを反対していたらしいです。
しかし後になって、娘の可能性を信じてあげなかった自分を責める気持ちと、
成功しすぎて自分の娘でありながら娘でないような寂しさを感じている、
そんな母親なんですって。
 
なっちゃんはこの公演でヒロインのお母さん以外でも出番があります。
一つは ホテルの従業員役。
同じ従業員役にはかなり下級生もいますが、
ここはあえて学年と逆の設定にしているとのこと。
つまり最下級生が上司で、なっちゃんが一番のペーペー。
「私が下級生にガミガミ叱られています」
もう一つの、ホテルの製菓部職員役共々見逃してはいけませんね。
 
 
そして、今日一番深いお話だったのは、
このミュージカルの元となった、オーストリアの第二の国歌とも称される
主題歌「I AM FROM AUSTRIA」について。
 
なっちゃんは原語の歌詞を自分なりに調べておられました。
 
「ハプスブルク600年の栄光は薄れ、ナチス下の地獄の時代は終わった。
 今となってはかつての領地は全てなくなり、
 誰も見向きもしない小さな国になってしまった。
 だが私はこの国を愛する」
(なっちゃんはもっと丁寧に話しておられたけれど
 私の記憶力が追いつかず、この程度しか表現できていません)
というような意味だと解釈していたなっちゃん。
ところが、お稽古中に ウイーン版ミュージカルの関係者にお聞きすると
もっと違う意味だと教えてもらったそうです。
 
「ナチスに征服されたと、被害者側の立場をとっているが、
 実はオーストリア人の中にもナチス側の人間がいた。
 その事実を認めて初めて、新たな道が見つかるのだ」
といった、かなり政治的な内容を含んでいて、
本当はとても「第二の国家」と呼ばれるような歌ではない、
と、歌を作ったご本人が度々おっしゃっているのですって。
歌詞の解釈については、組の子たち皆んなと
意味を共有して歌っているそうです。
 

この作品は、登場人物全員が最後には何か新しいものを得る結末なのですってね。
斎藤先生は、エマの母(なっちゃん)が得た新しいもの、とは、
「自分は娘を失ったと思っていたけれど、失ってなんかいなかった」だと
おっしゃっていたそうです。
この辺りのお話には思わず涙ぐんでしまいました。
オーストリアに限らず、世界中の家族に共通するお話だと思います。
 
 
質問コーナーで「楽屋こぼれ話を教えて下さい」という質問がありました。
そのお答えとして「スポーツをしよう!」的な
ダンス場面について教えてくださいました。
その場面に出演していない なっちゃんや ちなつさん(鳳月杏)たちが
舞台袖で真剣に同じ振り付けを踊っているんですって。
 
その場面は客席下りがあって、たまきちがお客様に
「みんなも一緒に!」と呼びかけているらしいけど、
お客様は恥ずかしいからか、振りがわからないからか、
あんまり踊っていないとのこと。
今後、なっちゃんのファンだけでも踊りましょうよ、
ということになり、なっちゃんが振り付けをレクチャーしてくれました。
 
見よう見まねでやってみたら、
「あれ?これって一昔前に大流行りした『ビリーズブートキャンプ』に
 そっくり」
流行りにはすぐ乗る私はDVDを持っておりましたよ。
ほんの3週間ほどではありますが、
ビリー隊長についてブートキャンプをやっていた私。
大劇場で観劇するときには、ぜひ振り付けを一緒にやってみようと思います。
 
私の質問「オーストリアに行ったことはありますか?」も
採用していただけました。
お答えは「あります」。
ミュージカル『エリザベート』のために、ゆかりの地巡りをされた際、
『I AM FROM AUSTRIA』が上演されているのを
なんとなく知ったのだけど見なかったそうで、
「あのときちゃんと見ておけば良かった!」とおっしゃっていました。
 
質問を採用された人にはなっちゃんの色紙プレゼントという
嬉しいサプライズがありました!わーい!
 
今日の私のお席は、真ん中の最前列、ほぼかぶりつきでした。
ま間近で見て、なっちゃんのお目目の黒目がちなことと、
色白なことに驚愕しました。
お綺麗でしたわ。
 
 
質問コーナー採用でいただいた、
なっちゃんの手書きイラスト入りサイン色紙を抱いて帰宅してみると、
夫が泣いているではありませんか!
ラグビーW杯日本代表の劇的な勝利に観劇して感涙にむせんでいたらしいです。
すごい試合だったそうで。
「録画してくれてる?」
「してない」
がーん。
歴史的瞬間を見られないなんて、と思ったら
BSでやっているよと教えてもらい、
試合を見ながらこれを書きました。
 
記憶違いや記載漏れがいっぱいあるかも。
決勝リーグ進出に免じて許してくださいませ。
 
とにかく、月組の観劇が楽しみです。
 
 
 
 

 

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