私がパーソナリティを務めさせていただいている

エフエムあまがさきの番組

「昭和通二丁目ラジオ」木曜日。

昭和の歌をお送りする番組です。

 

今この歳になって聞くと面白い「昭和の歌詞」を

番組内で深堀りするコーナ。

時には、この頃めったに聞くことがないけれど、

個人的に大好きな曲、名曲と思っている歌に

スポットを当てる時間です。

 

昨日は、歌詞深掘りではなく、

昭和の土曜日は平成・令和の土曜日と違う、

という話をしました。

 

もう死語だと思いますが、

土曜日を「半ドン」と呼んでいた時代がありました。

半ドンとは、ハーフサイズの丼というわけではなく

(すみません、オヤジっぽくて)

午前中は仕事(学校)で、午後からお休みの日という意味です。

 

語源はオランダ語。

お休み(日曜日)を意味するzondagが

日本人には「どんたく」と聞こえ、

半分お休みだから半ドン、となったというのが有力な説です。

正午の号砲(ドン!)からという説もあり。

 

どちらにしても多くの人が

土曜日はお昼まで学校で勉強をしている、

あるいは働いていたのでした。

 

私が小学生の頃の正しい土曜日の過ごし方といえば…

学校から走って帰ってきたらテレビをつけ、

笑いながらお昼ご飯を食べる、というもの。

 

なぜ笑うのか?

見る番組が土曜日のお昼に放送されている

「吉本新喜劇」あるいは「松竹新喜劇」だからです。

 

吉本新喜劇は今も放送されていると思いますが、

一発ギャグ的な、わかりやすい笑いを提供している点において、

今もあまり変わっていないと思います。(いい意味で!)

 

一方の松竹新喜劇は、笑い以上にお芝居の要素が強かった。

当時、(昭和40年代)看板俳優だった藤山寛美さんは

人気・実力ともに絶大でした。

毎回違う芝居なのだけれど、こちらもいい意味のワンパターン。

ちょっと抜けたところのある藤山寛美扮する丁稚どんが、

失敗ばかりしながら、最後に涙を浮かべながら人の道を説く、

勧善懲悪物語なのでした。

 

吉本も松竹も、どちらも甲乙付け難く、

関西人のお笑い偏差値を高めてくれたのは間違いがありません。

好みで言うと私は松竹新喜劇の方が好きでした。

多分、松竹の方がドラマ性がより強かったからだと思います。

終盤の藤山寛美さんの長ゼリフを、

毎回泣きながら聞いていました。

大抵、土曜日のお昼ご飯は簡単なチャーハンや

おうどんだったと思うので、

レンゲや、箸を止めて、テレビを見ながら泣いている

小学生だったわけです。

ともかく土曜日のお昼は、

笑って、笑って、終盤に泣いた後、もう一回笑うんですから、

見終わった後はスッキリ!

 

そして夜は夜で「8時だョ!全員集合」を見ていたんですね。

そのころの私にとって、土曜日は笑う日だったのかも。

 

そのころ、お姉さんお兄さん、大人のみんなは

どんなふうに土曜日を過ごしていたのでしょう。

きっと、映画を見に行ったり、ちょっと寄り道して

帰っていたのではないかしら。

 

私自身は週休二日の大学に入学し4年間過ごしたものの、

会社員になると、またまた半ドン生活に戻りました。

部分的週休二日に移行したのは確か、1990年ごろ。

職場でローテーションを組み、

3週間に1回だけ土曜日出勤となったのでした。

ややこしい!

 

官公庁が完全週休二日制になったのは1992年(平成4年)、

公立小中学校・高校が週休二日になったのは2002年(平成14年)。

 

完全週休二日になって、土曜日の夜の特別感が薄れたと思います。

半日で仕事が終わり、次の日の心配をせずに

ゆっくり遊べる土曜日の夜。

 

そんなノスタルジーを込めて、

土曜日の夜のワクワク感が盛り込まれた2曲を紹介しました。

どちらも『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマです。


歌詞を引用しておきますね。

 

DOWN TOWN

作詞:伊藤銀次  作曲:山下達郎

 

七色のたそがれ降りてきて

風は何だか すずしげ

土曜日の夜はにぎやか

 

街角はいつでもひといきれ

それでも陽気な この街

いつでも おめかししてるよ

 

暗い気持ちさえ

すぐに晴れて

皆 ウキウキ

DOWN TOWNへ くり出そう

DOWN TOWNへ くり出そう

DOWN TOWNへ くり出そう

 

シャボン玉のように消えて行く

今宵限りの 恋も

また楽し 夜はこれから

 

暗い気持ちさえ

すぐに晴れて

皆 ウキウキ

DOWN TOWNへ くり出そう

DOWN TOWNへ くり出そう

DOWN TOWNへ くり出そう

 

暗い気持ちさえ

すぐに晴れて

皆 ウキウキ

DOWN TOWNへ くり出そう

DOWN TOWNへ くり出そう

DOWN TOWNへ くり出そう

 

もう一曲。

 

土曜日の恋人

作詞・作曲:山下達郎

 

降り出した雨と

動き出す町の灯

立ち止まる君に

ようこそ!

 

土曜日の夜は

始まったばかり

まるで僕たちの愛の様な

ざわめき

 

微笑んだ君は

柔らかい宝石

見つめる僕は

さみしがりやの

ゆれるアンブレラさ

 

ネオン色のレインコート

走り抜けて行く

ごらん 永遠の夢が

ほら 開いた

 

It's just come for you & me

Saturday night

 

 

YouTubeでお聞きください。

どちらもバブル経済に突入する前の、キラキラ感満載です。

 

アップ主様、貴重な音源をアップしてくださって

ありがとうございます。

  ↓

YouTube:DOWN TOWN EPO

 

YouTube:土曜日の恋人/オレたちひょうきん族ED # 山下達郎

 

 

子供の頃大好きだった土曜日の夜の人気番組

『8時だョ!全員集合』を『オレたちひょうきん族』が

追い落とした件については、またの機会に。

 

 

【過去の深掘り】

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