昨日は、仕事の帰りに吹田市の皮膚科に行ってきました。
小学校から高校まで同級生だったドクターが開業しているのです。
以前 指にできた肉芽の治療をしてもらって以来、
随分ご無沙汰しておりました。
昨年の夏、頭皮の脂漏性皮膚炎と診断されて以来、
体のあちこちがかゆくて悩んでいました。
しかもなかなか皮膚科に行く時間がなかったのです。
今年に入って二度ほど、家の近くにできた新しい皮膚科で
診察していただきました。
決め手は女医さんだったこと。
胴体や脇の下に湿疹ができ、
掻いているうちに跡になってしまい、
男性医師に見せるのが恥ずかしかったからです。
ところが、ですね。
この女医さんは、ほとんど説明してくれませんでした。
「掻きすぎですよ！」とおっしゃるだけで、
あとは薬の説明のみ。
なぜこんなに痒いのか（病名は何か）、
この跡は治るのか、などまったく言及してくださらない。
私も私で、ちゃんと質問できず、
処方された薬を塗ったり飲んだりするのみでした。
だけど、どうにも痒くて、根本的に直したくなったとき、
浮かんできたのは同級生の顔。
通いやすい近場の病院に通ってズルズル治らないでいるより、
遠くても信用できる医師に見てもらったほうがいい。
第一質問しやすいし。
山崎豊子さんの『白い巨塔』の財前五郎は、
自らがガンになった時、自分の周りの医者を信用せず、
ずっと敵対していた里見先生の診断を仰ぎにいったでしょ？
あの五郎ちゃんの気持ちと一緒ですわ。
この人なら信用できる、と言うヤツです。
だけど、一つだけ問題が。
ドクターの医院は人気があって、いつも超満員なんです。
以前、指にできた肉芽の治療をしてもらいに行った時も
そうでした。
で、先週末聞いてみたんですよ。
「最近どう？」と。
すると新型コロナの影響で「開店休業」との答え。
よーし！
今が狙い目だ！
と、昨日仕事終わりに出かけました。
30分以上余裕を持ってつくはずだったのに、
昨日は新御堂筋の南向きがものすごいラッシュで、
結局、午後診が始まる5分前に到着。
「開店休業」は謙遜で、やはり何人かは待っておられました。
とは言え、前は待合室の椅子が全部埋まって、
外にまで患者さんがあふれていたのに、
昨日は間をあけて座れたから、空いている部類だったのでしょう。
私の順番が回ってきました。
「どういう状態？」と問われ、かっこ悪いのを我慢しながら
もっとも症状がひどい、脇腹を見せました。
（全然際どい場所ではありませんから！念の為）
ちらっと見るなりドクターは
「ああ、これは カヘイジョウ皮膚炎やね」
は？カヘイジョウ？
どんな字を書くのだろうか。
私の内心が聞こえたのか
「貨幣のカヘイね。コインみたいな痕になるでしょ」
ははー！
なるほど！！
確かに、最初はぶつぶつになって、掻いているうちに
平べったい小判みたいな痕になるんですよ。
ということで、病名が判明してスッキリ。
そして、どうすれば治りやすいのか、と
処方される塗り薬と飲み薬の説明が続きます。
入浴時も、石鹸を泡だてて手のひらで洗うこと、
タオルで拭く時もゴシゴシこすらず、
上から押さえるように拭きなさい、と具体的な指示。
締めくくりには
「皮膚のターンオーバーはだいたい３週間と言われてる。
患部の皮膚がちゃんと元に戻るまでそれだけかかるってこと。
薬を塗って２、３日で痒くなくなったとしても、
３週間は続けて。
途中でやめないように」
簡潔に説明してもらえました。
前の女医さんと全然違うー。
ありがたやー。
実は、私、今回行く前にドクターの評判をネットで調べてみたのです。
そしたらね、表現の仕方は違うものの、
・説明がわかりやすい
・患部の状態と、今後どういう経過をたどるかしっかり説明してくれる
という点が共通していました。
もう一つ、口コミで共通していたのは
・口調が怖いけど信用できる
ということ。
パソコンの前で大笑いしてしまいました。
確かに、学生時代から「遠慮がち」とは無縁な喋り方だったような。
きっと無駄な駆け引きが嫌いで、
ズバッと核心をつくんだと思う。
患者さんはそれを「怖い」と言いつつ
「信用できる」と思っているんだわ。
それってすごい褒め言葉ですよね。
ということで、ドクターを信頼して、
約３週間、処方された薬を使います〜。
追伸
病名を知らないと調べようがなかったけど、
検索してみると結構な数が見られますね。
ちょっと安心しました。
原因不明で、50代以降がなりやすいそうな。
そのまんまだ。
