本日2回目の更新です。

 

昨日は、梅田芸術劇場メインホールに

星組『エル・アルコンー鷹ー』『Ray』を見に行きました。

 

ここのところ、新型コロナウィルス感染者数が増加しているとあって、

劇場入り口では、まずは手指の消毒と検温。

4箇所に分かれて

「チケットのご提示は後で結構です。

 まずは(消毒のため)両手を空けてお進みください」と

アナウンスがされていたこともあり、

さほど混乱やもたつきもなく、順次人がはけていっていました。

 

ロビーには、感染拡大防止のため会話をお控えくださいといった

掲示がされていました。

公演を続けていくために、できることは全てしている感じです。

 

さて『エル・アルコン ー鷹ー』。

プログラムを読んで驚いたのは、初演が2007年だったということ。

13年も前なの?!

初演の感想を読み返してみると、

とってもワクワクしていたことがわかります。

  ↓

 

今回の感想はというと、初演を観た時のワクワクがあまりなく、

途中でふと作品に全集中していない自分に気づいたりしました。

なぜかしら。

 

結論を短く言いますと、

・初見のワクワクは一度限り

・宝塚大劇場の舞台機構は偉大

・オーケストラが恋しい

・それでも『エル・アルコン ー鷹ー』の音楽は素晴らしい

・コロナ禍で観られないかと思った公演が観られて感謝

でしょうか。

 

それでは覚えている限りで個々の感想を。

 

●ティリアン・パーシモン:礼 真琴

 何をさせてもうまい人だと思うのです。

 今回も、そつなく演じておられるように見えました。

 ただ、初演のトウコちゃん(安蘭けい)には

 なんとも言えない陰りや屈折を感じ、

 それがティリアンらしさとなっていたように思います。

 私の個人的な思い込みかもしれませんが、

 礼真琴さんって素がすごく良い人に見えるのです。

 だからティリアンを演じている礼真琴さんに、

 「無理してるよねぇ」と思ってしまうのだと思います。

 本当にこれは個人的な印象です。

 

●ギルダ・ラバンヌ:舞空 瞳

 ちょっと押し出しの強さに欠けるというか、

 女海賊に見えません。

 その分、少女時代の思い出を語るあたりから、

 ぐっと胸に迫るものが感じられました。

 ラストシーン、白装束で(おそらく天国よね)

 ティリアンと相見えるシーンがすごく救いになっていて、

 宝塚歌劇らしくて好き。

 

●ルミナス・レッド・ベネディクト:愛月 ひかる

 イギリス、海の男、そして愛月さんとくると、

 思い出されるのは2010年の宙組公演

 『TRAFALGAR-ネルソン、その愛と奇跡-』。

 当時、愛月さんは宙組にいました。

 演じたのは主役ネルソンの思いびとエマの息子・ジョサイアでした。

 愛ちゃんは当時から大きかったけど、

 大空祐飛さんを慕う少年役が可愛らしかった。

 大空・ネルソンがジョサイアと交わす会話も素晴らしくて、

 とても印象に残っています。

 ああ、あれから10年。

 ジョサイア少年はこんなにも立派に育ったかと、感慨無量になるのでした。

 癖のある役が似合う愛月さんの、正義感溢れる好青年ぶりもまた良し。

 

●女海賊たち

 ギルダが率いる女海賊たちがすごくカッコいい!

 普段淑女を演じている宝塚歌劇の娘役さんが

 精一杯男っぽく演じているのを見るのが大好き。

 私の席は上手側で、音咲いつき さんが

 正面に来ることが多かったのですが、

 そのスタイルの良さに目が釘付け。

 女海賊の衣装は、

 ブラウス(?)が腰の下までひらひらしている人と、

 パンツにインしている人、大きく分けるとふた通り。

 音咲さんはインのチームでして、ヒップラインが見えちゃうんです。

 音咲さんのヒップは、びっくりするくらいキュッと上がっていて、

 キレのある動きも相まって、見とれてしまう…。

 いやいや、我ながらヘンタイと自覚してしまいますが、

 「ああ、あんなヒップだったらパンツ履くのが楽しいだろうな」

 芝居そっちのけでガン見してしまうのでした。

 

●パーシモン卿の愛人たち

 ティリアンの父(ヤな奴)の愛人たちのなかに、

 やけにいかつく怖い美女が数人。

 よく観たら男役さんたち!!

 あまりにも個性豊かな愛人たちに、

 「パーシモン卿には”好みのタイプ”というものがないのか?!

  誰でもいいのか?!」

 と、ツッコミを入れてしまいました。

 稀惺かずと君は普通に可愛かったけど。

 

●ジェラード・ペルー:綺城 ひか理

 今回はちょっと我慢が必要な役でしたね。

 

●ジュリエット・グリンウッド :桜庭 舞

 息詰まる物語の中、唯一笑えるシーン担当(?)。

 え?前もこんな場面あったっけ?

 「萌え萌え、キュンキュン」メイドカフェふうなのです。

 あまりの能天気さに最初は引き気味の客席が、

 3回目くらいになると自然と笑いの波が起こる、

 とってもおいしい役でした。

 

●ペネロープ・ギャレット:有沙 瞳 

 プライドが高く、周囲への配慮や、観察が足りない

 ええとこのお嬢。

 男メインの作品の中、性格がはっきり描かれていて

 これまたおいしい役です。

 星組『龍の宮物語』以来、有沙さんが大好きになった私です。

 

●キャプテン・ブラック:天飛 華音

 正義感のある海賊、ちょっと矛盾するけど

 きっと演じていて気持ちがいいだろうなと思う役です。

 海賊のメイク、衣装がすごく似合っていました。

 

●隼玲央

 星組で推している隼くんは、プリマスの男、

 憲兵、プリマス海軍と出世してゆき(笑)、

 最後は国王フィリップで檄を飛ばしておりましたよ。

 

初演でも思いましたが、『エル・アルコン ー鷹ー』の

主題歌、挿入歌が秀逸。

歌がうまいトップさんでないと難しいと思われる

「エール・アルコーン♪」

独特な旋律、ゾクゾクします。

そして私も歳をとったのでしょう、

美しい旋律の『七つの海七つの空』には、

涙ぐんでしまいました。

美しいものを見聞きした時、心が洗われる気がするでしょう?

それです。

 

 

ここで幕間休憩。

 

私が観たのは11:30公演。

軽食を食べたいところですが、

客席およびロビーでの飲食は禁止とのことで

みなさん、どっと外に出て、

劇場前の広場でそれぞれおにぎりやサンドイッチなどの

軽食をつまんでいるのでした。

 

今までのように劇場ロビーでコーヒーや軽食を買って

食べることができません。

これから行かれる方も、何かしら用意していかれた方がいいと思います。

私は駅でおにぎりを買って行きました。

だけど雨の日はみなさんどうされるのか、心配です。

千秋楽まで雨が降りませんように。

 

さて『Ray』。

歌って踊れるトップスター礼真琴さん。

どの場面も見応え聞き応えがあり、

あっというまに終わった感じです。

ポロポロと印象に残った場面、スターさんを羅列して行きますね。

 

開幕早々、目が吸い寄せられるようなキレッキレな人がいて

誰かと思えばひろ香祐さん。歌でも大活躍でした。

 

中盤、娘役さんたちがボブのカツラで踊るシーン。

それぞれが少しずつカツラに工夫を凝らしています。

基本のトーンは崩さずに個性をだす、

こういうところに神経を配る宝塚の娘役さんが愛おしい。

 

一人で踊っている時以上に、

娘役さんと組んで踊る時の愛月ひかるさんが好き。

というのも、愛ちゃんがリードすると、

どの娘役さんもいつも以上に優雅で可憐に見えるのです。

夢のあるデュエットダンス、宝塚歌劇の花の一つだと思います。

 

フィナーレ、トップスターのデュエットダンス。

『星に願いを』のアレンジなのですが、

影歌が素晴らしいのです。

終わってからパンフレットで確認しましたら、

音咲いつきさん(女)と遥斗勇帆さん(男)でした。

まろやかで、伸びやかな歌声と

トップスターのデュエットダンス、

眼福、耳福な場面でした。

 

私の推しメン、隼玲央くんは、どこにいてもわかります。

というのも、動きが指先まで美しいので。

また、カウントにビシッと合った動きが

観ていてとても気持ちがいいんですよ。

 

 

最初にも書きましたが、

盆、せり、銀橋、大階段など、宝塚歌劇のために作られた

宝塚大劇場は本当に偉大だなと痛感しました。

 

それから、やはりオーケストラが恋しいです。

 

とはいえ、コロナ禍で全面中止になりそうだったこの公演が

公演地、期間変更とはいえ実施されたこと、

そしてその貴重な公演を見られたことに感謝しています。

 

今後も公演が開催されますように。

これは他のエンターテインメントにも言えることです。

 

 

 

 

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