人との競争ではなく自分との競争 | 仏光さんの心の相談室

人との競争ではなく自分との競争

仏光さんの療法院サイトはこちら

 

仏光さんの心の電話相談室はこちらをクリック

 

昨日は昼休みの胸の筋トレがとってもきつい筋トレになりました。私が信頼しているトレーナーが付きっ切りで見てくれたのですが、ほんのちょっとしたフォームの矯正でとってもきつくなります。やっぱり正しいフォームでトレーニングするのは大切ですね。胸の筋肉がパンパンに張りました。筋トレはウエイトの重さではないのですね。私は間違っていました。

 

反動を使いながら体の筋肉を連動させると重いウエイトは簡単に上がりますが、反動や筋肉の連動を使わず、対象筋に対して正しいフォームでトレーニングすると軽いウエイトでもメチャクチャきつくなります。そしてそれが筋肉の発達を促すのですね。重いウエイトを振り回していても筋肉は発達しないのです。私は競技者では無いので、ウエイトの重さを競う必要は全然ありません。トレーナーの指導のお陰で体が変って来たと思います。

 

昔の私はいつも人と競い合っていました。高校の時は国体とかインターハイに行きましたが、その頃は人と競い合うのが人間として当たり前のことだと思っていました。そして勝たなければならないと思っていました。勝てばみんなから賞賛されるし、自分の存在意義とかプライドなどが満たされます。

 

そういう考えで大人になって、まあアメリカの企業でも頑張っていたのだと思います。そして役員とか現地法人の社長になったのですね。でも仏道修行を始めてから、私のこの価値観は180℃変りました。人と比べ、人と競い合い、人に勝ることに何の価値も感じなくなったのですね。

 

普通世の中の人は、人と競い合うところに向上があり、そして勝つことに意義があると思い込んでいます。それが勝利者の人生だと。もちろん昔の私もそうでしたし、今の世の中もそれが当たり前だと思っている人が大多数です。勝てば嬉しくて生きている価値があり、負ければ悲しくて生きている価値もない人間だと思い込んでしまう人も居ます。

 

私達は子供の頃から人と比べられ、それが当たり前のこととして育ってきました。まあそうでは無い家庭も中にはあるのでしょうが、私はもちろん人生は勝つことに意義があると思っていました。だからそうならないと劣等感に苛まされるのです。負けると悔しいし、嫌なのです。

 

今の私は一生懸命仕事をして、修行をして、筋トレをしていますが、これらは一切人との競争は関係ありません。そもそも私は人が何をしているのかなど、全く興味もありません。だから人との勝ち負けなども私の今の生活の中にはありません。でも結果としては一生懸命やっているので、まあ満足できる結果なのですね。

 

前は人に勝ることが一生懸命頑張るモチベーションになっていましたが、今は勝ち負けなどどうでも良いので、そんな程度の事が頑張るモチベーションにはなりません。私もちょっと不思議に思った時があったのですが、「誰とも競争していないし、勝ち負けなど何も無いのにどうしてこんなに頑張れるのだろう?」と思ったのですね。

 

そしてその答えはすぐに分かりました。私は人とは競争していませんが、私は私がなりたいと思っている将来の私と競争しているのですね。要するに自分相手に競争しているのです。仕事でも修行でも筋トレでも、自分が目指す自分になるために自分が頑張れるのですね。人が何を言おうがそんなことは私にとってはどうでも良いし、どう思われようがそれはその人の勝手です。ただ間違っている事に対しては正面きって戦います。

 

とにかく「○○に勝つために頑張る」などということが私の中から全く無くなったのですね。そしてこれは精神的には楽なのですが、競争という意味では人と競争しているよりも、自分相手に競争している方がずっと大変でシビアな競争になります。人に勝つことよりも自分に勝つ事の方が比べ物にならないほど大変なのですね。

 

人と競争していたら、人に勝てば競走は終わりますが、自分が自分に勝つことは終わりの無い戦いなのだと思い知らされます。筋トレでも修行でも自分に甘くしようと思えばいくらでも甘くできます。自分に甘くしても誰が文句を言うわけではなく、誰も見ていないしいくらでも楽できるのですね。

 

人との事はどうでも良くて、自分との勝負が全てになるとこれはもう自分を相手に大変な勝負になるのです。はっきり言って気が抜けないですね。筋トレでも自分にシビアにやっているつもりが、知らず知らずの内に自分に甘くなるのです。だからトレーナーに付いてもらうとフォームが正しくなってメチャクチャしんどくなるのですね。自分との勝負ではこのようなことがいくらでも起こります。だから自分との勝負が一番大変なのですね。

 

人と勝負しないで自分と勝負していると良い事もいっぱいあります。まず人と競わないので人との争いが減ります。自分以外のことに心のエネルギーを消耗する事が極端に少なくなり、気分が良くなります。これは楽ですよ。

 

相手が勝手に知らないところで私と勝負していて、もし相手が私を負かしたと思っていても、それは相手の勝手で私は痛くもかゆくもありません。もちろん悔しさなどとも全く無縁です。「えっ、私と勝負していたの?知らなかったな~。それはそれはご苦労さん。これからも頑張ってね。」で終わりです。

 

これは争いを避ける大変良い方法ですよ。相手はやる気満々で来ますが、自分は人とは勝負していない。それが分かると相手も何時かは引きます。そして要らぬ争いが無くなります。そんなことより私は毎日朝から晩まで自分との勝負が忙しくて、人と競争などしている暇がありません。今日も低気圧のせいか、昨夜から身体に深い疲れを感じていて食欲も余りありません。昼休みも「このまま筋トレしたら怪我するな」と思ったので、急遽温泉に行きました。そして昼寝を少ししました。

 

そのお陰で午後から段々気分が良くなりました。たまたま今日は早く仕事が終わる日だったので、仕事が終わってから夜ジムに行って予定通り腕の筋トレをしてきました。そして思った通りとっても良い筋トレができました。もちろん帰りは遅くなるのですが、やっぱりここまでするのは自分で自分と勝負しているからでしょうね。上手くいってとっても満足です。

 

さてこういう自分との勝負で自分が死ぬまでに、一体何処まで自分が思い描く理想の自分に近づけるのか楽しみですね。それを思うとやっぱり気が抜けませんね。そして自分が頑張った分確実に自分に返ってくるものがあるのでやりがいがあります。人生とは人との勝負ではなくて、自分との勝負なのですね。これは人との争いを避け、平和裏に自分を究極まで向上させるとっても良い価値観と方法だと思いますよ。これからも私はこれで行きます。

 

合掌

 

仏光

 

仏光さんからのお願い

下二つのアイコンのクリックをお願いします
 

人気ブログランキング参加中。クリックをお願いします

禅僧 仏光さんの心の相談室-バナーブログランキング

 

ブログ村ランキング参加中。こちらもクリックをお願いします

禅僧 仏光さんの心の相談室-バナーブログ村

 

仏光さんの心と体の学校Webサイトはこちら