コロナウイルスとお釈迦様の教え | 仏光さんの心の相談室

コロナウイルスとお釈迦様の教え

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コロナウイルスではないけれども、本当に人生では考えもしなかったことが起こるものです。昔ダスティン・ホフマン主演の「アウトブレイク」というパンデミックの映画を見たことがありますが、現実はその映画よりはるかに悪いことが起こっています。東京のロックダウンは避けられないと思います。嫌なことだけれども、今ロックダウンしなければ手遅れになりそうです。

 

手遅れになるとイタリアやスペイン、アメリカで起こっていることが、東京でも起こる可能性があるので、嫌だなと思います。ただ、だからと言って恐れてばかりいるのは不要なことです。必ず事実は客観的に見なければならないのですね。東京の状況は他の国とはやっぱり違うので、感染者は増えるけれどもそこまで悪くなるとは思いません。お釈迦様の人間が苦から逃れる八つの道を示した「八正道」がやっぱりこういう時に役立ちます。「八正道」に書かれている最初の道が「正見(しょうけん)」です。

 

「正見」とは、「物事を自分の感情を入れずにあるがまま見る」という道です。普通人は物事を自分の感情というフィルターを通して見ています。例えば料理を見ても、見ると同時に「おいしそう!」とか「まずそう!」という感情とともに料理を見ています。料理そのものをあるがまま見るということは通常ないのですね。物事をあるがまま見るというのは正しい瞑想や坐禅などそれなりの心の訓練によって徐々にできるようになっていきます。

 

「ああ怖い。大変だ~!」という感情と共にコロナウイルスのニュースを見ていると心が落ち込み、経済的な困難など将来のことを考えてだんだんパニックになっていきます。肺炎で苦しんでいる人の映像が出てくると「コロナに感染すれば自分もそうなるのだ」と思うようになり、最後死体バッグに入れられるのを見ると自分もそうなると恐ろしい想像をします。

 

 

そして「コロナに感染すれば自分も苦しみながら死んで死体バッグに入れられるのだ」と思い込むようになって、まだ感染もしていないのに、「もうこんな世の中は嫌だ~」と感染する前に死にたくなる人も出てきます。そうなると自分ではどうしようもないから「誰か助けてください」と政府などを頼るようになるのです。それはそれで悪いことではないけれども、そうなると自分でできることがまだいっぱいあるのにもう考えられなくなります。そして「周りもみんなそうでしょう?」と自分が正しいと思い込むようになるのですね。

 

恐怖をあおるマスコミの責任もありますが、「正見」のちょうど反対のことをするとこのようになります。そして全部とは言いませんが、世の中の多くの人が多かれ少なかれ「正見」の反対になっていると思います。このコロナウイルス感染を正見という観点から見ると、まず感染した80%の人が軽い症状で済みます。だからもし感染しても最低80%はしんどい思いをすることすらありません。関係機関に連絡して、その指示を仰いだ上で家で静かに数日間静養していればいいのです。80%はそれで回復します。でも悲観的な人は自分が80%の中に入るとは思わずに20%に入ると思います。

 

あとの20%の人が重症化する恐れがありますが、まず老人で、持病があって、タバコを吸っているというのが多くの場合、重症化する3要素になります。それでも実際に死亡するのは今のところ日本では約3%です。だから自分が老人ではなくて、持病が無くて、タバコを吸っていなければ、そんなに心配することはなく、もし感染しても97%は死ぬことは無いというのが客観的な見方です。仮に感染しても97%は死なない病気なのに、それを感染する前から死ぬほど怖がって不安におののくのは全く無用なことです。

 

そしてほとんどの人は自分の体は綺麗でばい菌やウイルスは汚いと思っています。綺麗な自分の体に汚いばい菌やウイルスが侵入して来るから病気になるのだと思っているのですね。これを正見の観点から見てみると、人間の体は約38兆個の細胞でできていて、その38兆個の細胞でできている体の中に住んでいるバクテリアの数、俗に言うばい菌の数は約150兆個もあるのです。私たちの体にはすでに150兆個のばい菌が住んでいて、まあ言えば私たちの体はばい菌の巣になっているのですね。

 

無菌状態を綺麗と思っているのならば、普通に生きている人間の体はいくらきれいにしていてもみんな大変汚いばい菌の巣なのです。そしてインフルエンザもそうですが、ウイルスが侵入してもみんながみんな病気になるのではなく、また健康保菌者になるのでもありません。身体の免疫力が侵入してきた有害なバクテリアやウイルスを退治しようと働いてくれます。

 

だからどのような場合でも病気に対する備えとして一番大切なのはマスクでもアルコールでもなく、自分の免疫力なのですね。いくらマスクをしてアルコールで手を消毒していても、免疫力が低ければすぐに感染します。だからマスクやアルコールは補助的な物です。この免疫力の違いで同じ環境に居ても、感染する人と感染しない人に分かれます。同じライブハウスに居てもウイルスに感染する人としない人にちゃんと分かれるのですね。

 

免疫力を高めるには適切な運動や食事、瞑想など心を落ち着ける行動をとることが大切です。心の状態と免疫力は密接な関係にあるのが多くの大学や研究機関の実験報告によって裏付けられています。怒ったり、落ち込んだり、要らぬ心配をすると自分の免疫力が落ちてコロナウイルスに感染しやすくなるのですね。

 

もちろん換気や人込みを避けたり、マスクをしたりアルコール消毒することは自分の感染予防として、また他の人も感染から救うという意味で大切ですが、それよりも多くの人が自分の免疫力を最大に保つことがもっと大切です。これが私が思うコロナウイルスに対する正見です。だから私個人としては感染予防としてしなければならないことは全部しますが、慌てることもなくいつもの通り心は平穏で居られます。心が平穏だから私の免疫力は高いはずですね。なるほど確かに「八正道」は人間の苦から逃れる八つの正しい道です。納得です!お釈迦様。

 

合掌

 

仏光

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