子供を変えるにはどうすればいいか | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 子供が全然勉強しない、したと思っていたらすぐにサボりだした、もっとできるはず(だと親は思う)なのに一向にする気配がない、このような相談は年中ひっきりなしに僕のところに来ます。

 

 僕はわりと慈悲(と自分にとっての鍛錬、価値観の学び)の観点から、僕なりにではありますが、真剣に考えて返信するので、中々な時間を使ってしまいます。時には無礼なものもあったりして、僕が無給で善意で相談に乗っているのを忘れている方もいらっしゃるので、ご注意願いたいです。もちろん、その悩みが「真剣」であるならば、学びにもなりますし、いくらでも僕の意見は述べさせていただきます。

 

 

 特に受験学年では、もう直前期だというのに受験生本人に特に行動に変化がないパターンはよくあるものです。当然、早くから行動が変化し、とっくに伸びている子もいるわけで、これはある程度は縁のものであり、仕方がない部分があると思います。

 

 皆さんはご自分のお子さんしか見えないので、「うちだけ」だと考えてしまい、精神的に追い込まれるパターンがあるようです。また、子供には厳しくする癖に、親本人はなんの行動も変えようとしない、それを見せていかないという大きな矛盾も感じます。

 

 僕から見ると、子供は基本的に右肩上がりに成長しているものであり、親よりよっぽど頑張っている子が多いですし、しっかりと変化しています。特に中学受験では、相克も生まれやすいですが、多くの子供は幼いながら右も左もわからないまま、塾に放り込まれ、ちゃんと状況を理解できぬまま中学受験に挑んでいます。

 

 その「一寸先は闇状態」での努力は非常に心細く、ストレスが強いです。周りの大人の「励まし」を必要とします。暗闇では、親しい人に近くに居て欲しいものです。いてくれるだけでもいいのです。ガミガミといた小言はいうほど要りません。

 その子育てや人と対するときの「原点」を忘れている方が多いです。

 

 親が見ているのは、平均点から割り出した偏差値や比較からの表面的な数字、他の家庭はこうなのに自分のとこだけ違う、というような表面的な「比較」によるもの・データです。

 

 我が子ですら中身を見れていない、見ようとしていない方が多いのです。我が子は、本当に変化がないですか? 誰かと比べて偏差値的に振るわないだけで、「できること」は増えているのではありませんか? 

 しょぼく見えても、この短期間に歴史をし、公民も勉強し、理科の計算やらニュートン算やらいろいろとできることは増えているに「決まって」います。そこを認めた上で、それを嬉しく思う気持ちがまだあるかどうか、が非常に親御さんにとっては大事です。

 

 数字にとらわれすぎるといろいろと見えなくなります。ご注意ください。

 

 このあたりが、圧倒的にいろいろな親子間の不具合の原因としてあります。優秀なお子さんと問題の多いお子さんの違いは、僕からみれば些細なことに過ぎず、その連続で表面的には大きな差になっているように見えます。だから、改善すれば意外な短期間でうまく行くことはあります。

 

 が、無策ではいけません。親も勉強をすべきことはした方が良く思います。僕もメンタリストDaigoさんの影響を受けて、前にもまして心理学や認知学、教育問題の本などを読むようになっています。やはり、発見は多いです。科学はITインフラの伸びなどもあって、どんどん進歩しています。

 

 来年は少し仕事を減らして、1日3時間は読書の時間を作り、さらなる飛躍を、なんて考えてはいるのですが、すでに来季指導の予約の方もいまして、それも無理そうです(笑) 1日3時間確保できれば、300冊は年に読めると思うのですが。

 まあ、今でもそこそこ本は読めていますので、そこからの見解をお示しし、お忙しいであろう親御さんや受験生にわかってもらえればと思います。

 

 

 「子が変わらない」と嘆く前に、考えるべきこと、やれることはたくさんあります。子が変わらないと嘆く方は、会社では部下が変わらないと嘆き、パートナーや仲間が変わらないと嘆いて、いろんな場面で同じことを繰り返ししているかもしれませんね。

 

 間違っても「気合が足りない」「甘ったれているから」という精神論に持っていかなことです。今では、行動や認知にも、いろいろな原因があることがわかっています。そこをうまくすれば、なんとかなりやすいものです。

 

 

「自ら」も直す

 ……子にはあれやこれやといって、自分は不摂生をし、だらしない生活をしても平気な親御さんも多いです。他人の行動を変えるには、自分から、が基本です。

 例えばうちの親は、僕と弟が小6になった時は、家族全体でテレビを観なくなっています。小5になると、おかんも本格的に学費を稼ぐために働きだしましたし、子供からでも見えることはありました。

 

 今ですとYouTubeなどもこの範疇に入るでしょうか。少なくとも、頑張るべき子供の前で平気で見るような親にはならない方が良いと感じます。

 

 「お父さんは○○にするから、○○してみない?」と判断を子供に委ねつつ、一緒に戦ってみるのはいかがでしょうか。

 一緒に資格や昇進試験の勉強をされている親御さんも多いです。うちの親父も昇格試験みたいなのを勉強していた時期があります。それで定年後になっても職があったようです。

 

・短期的な目標を立てる

 ……最近の記事でも書いていますが、今のその子から到底無理そうな、無理に思える目標や、曖昧な目標は避けます。意味がありません。

 

 例えば、良いのは、今回の小テストは満点でいく、宿題を早く終わらせてプラスワン問題集や中学への算数を2問やる、などです。具体的かつ、その日にできそうな短期的目標を中心に据えます。

 

 ○○中学(大学)合格、などの志望校の目標もきわめて曖昧かつ、どうすればそれに向かっていることになるのか分かりにくく、有効性はありません。それを言っている先生方も多いですが、やはりきわめて昭和的であり、勉強する気をなくした大人であり、時代遅れです。

 心理学や脳科学の実験でのエビデンスがないことに惑わされるは避けましょう。今は大抵のことが研究されています。

 

 強く願えばかなう、的なものも非常に眉唾であり、願えば願うほど、余計な力みが入り、引き寄せることにはなりません。努力行動に勝る近道はありません。思いはどうでもいいので、行動していることが大事です。

 

・ 結果を褒めない

 ……80点だったら「頑張ったね」、100点だったら「すごいじゃん」、という褒め方はよくないことがいろんな方面から言われています。

 アドラー心理学でも褒めてはいけない理由の最たるものとして、このような褒め方をあげています。これは上から目線を含むものであり、長い目では子供のやる気を奪うことになります。

 これは僕の指導経験とも合致する点です。

 

 褒めるのであれば、「毎日プラスワンしたもんね」「小テスト頑張ってたもんね」というような、「過程」に注視し、そこを褒めるようにしましょう。結果だけを褒められると意外と人間はいい気にはならないものなのです。

 

・環境を変える

 ……うつ病や不登校の子の部屋などは、ずっと家具が同じ場所にあり、玩具や机などもまったく同じ場所にあります。そのうち、カーテンも閉めっぱなしになり、いろいろと固定され、どんどん抜け出すのが難しくなってきます。

 

 潜在意識や普段意識しないことの威力が結構絶大だそうで、やはり何かを変えたければ、周りを変えるのが早いです。家具の模様替えをしてみるとか、要らないものを捨てまくるとか、極端なところでは引っ越すとか、などの環境の変化が必要なようです。

 

 僕の経験上、成績が振るわない、やろうとしても続かない、根気などがない子の多くの家内部は、ごちゃごちゃとしていて、「モノ」が多い家が多いです。また、空気清浄機をつけていても埃の匂いがします。(肌が弱いのですぐに感じてしまいます、僕は指導の上では構いませんが、笑)

 

 これは家具がうごいていなかったり、風を通していないので、空気がどんよりしてしまうのです。

 また、不要なものが埃源になり肌が弱い子はかゆくなったりしやすいし(これもかなり集中を削ぐ)、さらに勉強をしようとしてもいろいろと目に入り、目移りしてしまうので集中どころではありません。

 

 アロマなどを使う方も多いですが、はっきりいって、それでできないのをごまかすことはできません。おそらく全く辞めてしまっても、状態は同じでしょう。悪化もしないことと思います。

(アロマなども体質にあうものをしっかり探しあてるまでは、あまり使わない方が無難です。匂いどんな匂いでも強烈だと集中を削ぐ。そういえば、優秀な家庭はアロマや匂い系のもの、ヒーリングのなんとか、などはあまり使っていないです)

 

 貼り紙やシールなどがペタペタあまりに多い場合もどこかでリセットするのも良いかもしれません。

 とにかく、今が行き詰っているなら、子供の見える景色を変えて、気分を変えてみるのは習慣が変わるきっかけになりやすいです。

 

 そういえば、うちの母親は模様替えが好きで、僕が鬱屈すると、何かと机の上のものを捨てたり、モネの絵を買ってきたりしてました。まあ単なる風水ばばあなのですが、「気分を変える」という意味では、僕のストレスを軽減していてくれたのかもしれません。

(あと、僕は風水は反対派です。2500年前と地磁気の流れが同じわけがないです。特にこの100年くらいはものすごく変わっています。良いとされるものも、盲目的に信じるのではなく、思考力を持ちましょう。真理は頭で考えたって正しいと思えるはずです。僕はいろいろと読んで、私的な研究の結果、神道の鬼門以外は信じません。優秀な子の家庭で風水グッズを見かけたことはありません)

 

 まあお金があれば、どっか別荘にでもいって勉強するといいのでしょうが、そういうわけにも行きませんね。

 

・良いパートナーに巡り合わせる(集団を創る)

 ……これは、前回の学校の効果が「友人作り」である、という見解とほぼ同じです。基本的につらいことは、一緒にやる方がストレスが半減します。だから、双子などは良いように思うのですが、これはこれで、難しい部分はあります。

 

 自分流が確立できた子は、パートナーなど必要としないでしょう。僕も中学以降は家庭教師も要らなかったし、授業を一通り受けた後は、自分独りで勉強したかったです。

 ただ、たまに戦略などの確認、客観的意見が欲しいので、学年主任の恩師などに愚痴を言ったりしていました。(その経験がコンサルに繋がっている部分があります)

 

 ただ、優秀な子の多い環境に居れば、精神的に勉強をするのがだったことは非常にあります。ですから、自分と才能値が同じくらいで一緒にがんばれるくらいの友人、ができやすい塾に転塾してみるのも、行き詰っている場合は有効です。

 サピから都落ちのように日能研などに行って成功した子も結構います。ずっとAや中の下以下なら、一考の価値はあるでしょう。

 

 

 以上、「習慣の科学」「他人の悪癖を治すには」というメンタリストDaigoさんの動画やアドラー心理学、数冊の本に僕の指導経験を踏まえてのお話でした。

 

 一番わかりやすいのは、「環境を変える」かもしれませんね。神道でも、格の高い神社は何年かで打ち壊して、新しいものを作り変えます。このような「循環」が心にも、家庭にも大事なのでしょう。

 

 劇的には無理でも、机の位置を動かしてみるテレビを捨てる(鬼w)、などでも良いです。行き詰っている方は試してみてはいかがでしょうか。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

スーパーコンサル2019、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、(読んでない方が多いです。一度はぜひお読みください)メールをください。

 

 

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html

メールアドレス、hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。(2019年現在、毎週の指導は厳しい状況です)

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12514934840.html

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、茨城、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

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