この度、拙著「論述で覚える最強の社会」が改訂されることとなりました。
中学受験 論述でおぼえる最強の社会 改訂4版
4月3日発売予定です。よろしければ、ご予約ください。出版社が喜びます。(僕のギャラはもう固定でもらっているので、売れたからといってギャラは増えないw)
このシリーズは毎年、理科→社会の順番で増刷させていただいております。もう改訂4版です。
この本から当ブログを知ってくださる方も多く、コンサルで来るようになってから、この問題集を持っていて、「この著者の先生ですかー」のような驚かされ方をすることもありました(笑)
今の中学受験の流れには、非常にあう本が作れたと思っております。(むしろ時代が追いついてきたかw)
これの初版は、本当にしんどい時期に睡眠時間をけずって、しかも二年くらいかけて作った記憶があります。
毎回、改訂のたびに問題を追加したり、時代にあわないものは削除したりしております。初版での不備なども改善し、かなりよいものになっておりますので、よろしければお手にとってみてください。
発想の基本は、僕が「東大を志す時に大事にしていたこと」を中学受験に落とし込めたら面白そう、爆伸びするやろクックック、という感じです。
関東の中学受験をみて、詰め込み傾向が強いのも感じ、いや落とし込まねばならない、という必要性に駆られてもいました。また、今のサピックスが基準になってしまった受験で、詰め込みに走る子に、「こうすればいい」というのを示したかった意味もあります。
そういう問題集を探していても、いまいちいいのがなかったので、付き合いのあったエール出版にもっていって、企画して作りました。今は、パクリみたいな? 問題集が出てますね。それはそれで、流れができてよいことです。
理社が覚えられない、という子が意外に多いのですが、そういう子には一貫していくつかの性質があります。
単なる完璧主義の発露による、視野の狭さ(他の子だって同じくらい覚えられないのを知らない、考えがいかない)からくることもよくありますが、まあ、単純に覚えるのが下手、というのもあると思います。
単純におぼえればいい、といっても、必死こいて覚えようとした経験くらいはないと、コツにも到達しにくいです。
僕は中2から中3にかけて、歴史などの授業のノートを完璧に丸覚えし、広告の裏紙に超速で全く同じノートを再現する、という勉強法をしていたことがあります。いわゆる、完全なる丸覚え・詰め込みを実践していた時期があったのです。
進学校の中2というと、試験範囲は教科書のページ数でいえば、60ページくらい。公立中の二倍から三倍あります。一部の進学校では、最初から高校内容と同じものや、深みのあることをやるので、しんどさは倍増します。
どちらかというと、僕の脳は記憶タイプだった(脳のタイプは思考or記憶)とは思います。この「もう一冊ノートを作る」勉強法で、さすがに満点近い点数をバシバシ出すことができました。これを基本的に理社でやっていました。
詰め込みがどうたらいう方や、覚えられないと嘆く方は、まず、本格的な詰め込みを一度もやったことがない方が多いです。オススメはしませんが、一字一句たがわずに暗記してみる経験も時には必要ではあります。
さすがに、テキストやノートを完全再現できるほど何度も読み込めば、いかな勉強法でも効果はあります。
この経験を繰り返すと、どんどんコツみたいなものもわかってきて、「覚えるコツ」がある程度ひとりでにわかります。僕は定期テストがくる度に計画をたて、毎回改良しながら挑んでいました。おそらく、3週間をガチでテスト勉強したという意味では、物理時間で学年で誰も僕に叶わない時期もあったことでしょう。(まあテスト一週間前まで週6で部活はありましたが)
ただ、この方法では絶対に優秀な子には勝てないことが、2、3回を経るだけでなんとなくわかります。実際、僕もこの方法では、学年10位前後がせいぜいでした。
よく策のないお母様などが、お子さんにとにかく覚えろ、的なことを言う(でやるわりに伸びない)パターンがありますが、それは真理である反面、やり方の工夫や時間の使い方に注意を払う必要があります。
というのも、とにかくこのやり方は、「時間がかかりやすい」のです。そんなに丸暗記する「意味」があるのか、それで点数に直結するのか、学問の本質なのか、は考えておく必要があります。
また、名門校ほど、意外に「ロゼッタ」とか「メスシリンダー」みたいな名前をただ訊いてくるようなタイプの設問はないものです。それを学問の本質だと思っているなら、かなり危険な先生だと思います。
ですから、知識が「使える」ように勉強していくのが基本になります。知識を使うために、物事の説明に必要になる知識こそが、大切な記憶事項になるわけです。
であれば、説明しながら知識を使い、吸収していくのがもっとも効率がよいはずです。
三週間前から一週間前までに僕がやった定期テストの勉強内容は、歴史ノートの暗記と数学のとき直し、英単語まとめのみ。数百点あるうちの200点前後に過ぎません。これでは効率が悪すぎるのです。学年1位にはいけませんし、東大レベルは厳しいです。
また、授業も並々ならぬ気合いで受けねばならず(ノートをメモも含めてしっかりとるため)、これはしんどいです。みんながぐっすり寝ている現国でも、僕は眠気と戦いながら起きていました(笑)
その後、一度中3で僕は勉強しすぎて体調を壊すのですが、その原因は詰め込みに走りまくった結果と、今は言えます。
点数になるくらいまでしっかり覚えるのは、かなり大変です。また人によっては、どこまで覚えても常に不安があり、忘れてしまうんじゃないか、覚えきれていないんじゃないか、という不安が消えない方も多いです。
ただ、それでも何度かやりきると、「どうすれば覚えられるか」が見えてもきます。僕に関しては、そこから得たものも大きいです。山籠もりをした密教僧が、意味の有る無しは別にして、ある程度の凄みがあるようなもんでしょうか。
能力開発は、その努力を単純にやらないと拓けない面は必ずあります。暗記力を伸ばすには、暗記しようとしないといけません。その途上で気づく工夫が大事です。
らくらく覚える方法というのは、よいやり方はありますが、簡単でインスタントにできる方策はない、と言うべきだと思います。あると言える人がいたら、疑わしいですね。空海上人かな(笑)
僕に関しては、いつしか、「覚えやすさ」を追い求めているうち、歴史や授業の「流れ」を意識するようになり、要点をつなげるような形で丸暗記しはじめたのが、中2後半です。
ノートの単なる丸暗記ではなく、
・文章のかたちにして
・なぜ、を追及しながら
流れを意識して覚えていく、というのが、忘れにくくしかも論述力などを副次的に身に着けることができ、大きな差を生むところだと思えます。これで、学年順位は4位までいけました。(が、1位は一度もとれないw)
できればみんなが苦労してここまでたどり着ければ良いのですが、今の子は、僕らの世代が経験したことを踏み台にして先に進んでもほしいので、公開していきたいと思います。
このブログでは、有料制などにはせず、日本の教育の将来的なことも鑑み、全情報を無料で公開しております。
その体現の一面がこの問題集となっております。中位の子が上位にいくための、また、上位校に受かるための共通則が手に入りやすいモノとなっているでしょう。
あわせて「論述で覚える最強の理科」もよろしくお願いいたします。理科も、自信はあります(笑)
いつも読んでくださってありがとうございます。
リブログ、リンク、引用等は基本自由です。もちろん、一報いただけると助かりますが、特におしらせいただかなくても大丈夫です。
スーパーコンサル2020、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、メールをください。(読んでいない方が多いです。一度はぜひお読みください)
https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html
メールアドレス、hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)
また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。(2020年現在、毎週の指導は厳しい状況です)
https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12514934840.html
足軽割引き(僕のバンドのライブに来てくれた方やバンド関係者の優遇)を行っています。数回ライブに来ていただければ、誰でも関係者になれます(笑) 下記記事をご参照ください。
https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12528522329.html
お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。
5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、茨城、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)