三競オート投資術~公式ブログ 勝つ為の思考法

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いかなる経済活動や行動をも推奨する目的のものではなく、これらの情報を使用したことに起因するいかなるトラブルや損害等についても一切の責任は負いませんのでご了承下さい。
また、性質上、ご意見の異なる方等には一部不快な思いをされることもあるかも知れませんので、その点予めお詫び申し上げます。色々な考え方があることは承知しておりますので、趣旨にご賛同頂ける方のみに個人的な考え方をご紹介するページであることをご理解願います。

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11-13 対戦相手に学ぶ

第二章のここまでの内容をおさらいしてみよう。
振り返りながら話を統合していくので、単なる過去の復習ではないので注意深くお読み頂きたい。

疑問に思う部分や確実に理解できていない点等があれば、是非、以前の内容をもう一度ご参照頂きたい。

オッズとは何かを先ずお話しした。
その仕組みは、全投票金額から控除率を差し引いたものを的中者同士で山分けするというのが基本である。
ここは確実にご理解頂く為に、数式も交えて説明した。
ゲームのルールが分からないのは圧倒的に不利だということをまずは念頭に置いて欲しい。

レース自体は賭けの対象として与えられたものであり、本質は参加者間での金銭の奪い合いである。
対戦相手の顔は見えないが、相手の手の内はオッズで知ることができる。
それを把握して勝負に臨むことが全ての基本である。

そして確率の基礎について述べた。
サイコロ等と公営競技が根本的に違うのは、それが経験的確率であるということだ。
つまり、レース結果がどうなるかの確率は、誰の目にも明らかなものではなく、様々な角度からの分析によらねば導き出すことができない。
そして、それが正しく出来れば、オッズと照らし合わせることで期待値の計算ができるので、勝つことができる。

オッズが合理的であれば、すなわち支持率と実際の勝率が一致するとすれば、そこに収益を上げる余地はなくなる。
しかし、レース結果には必ず原因があるので、様々な要因を分析して導いた「予想」は、一般の支持率よりも必ずや精度は高くなる。
支持率通りの結果しか期待できない、ということはあり得ないと考えて良い。
更には、不合理なオッズは随所に現れる。例えば、特に大穴において一般的に考えられる勝率以上に買われ過ぎる傾向もある。

控除率(端数の切り捨ても含め)以上に負けることは、以前に述べた通り、「平均レベル」以下の実力ということになる。
しかも、平均とは全参加者の買い目の合計なので、そこにはあまりに不合理なオッズの部分も含まれている訳だ。
これに勝てないということは、根本的に問題があると考えて差し支えない。
買い目の合理性を考え直し、それでも及ばないようであれば、オッズが示す相手の手を先ずは師と仰いでみることだ。

勝てる場合も実は同様の方法で成果を高めることができる。
その理由は次回に続く。


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11-12 平均レベルを写す鏡

ちょっとここまでの内容をおさらいしながら次へ進む。

公営競技投資とは、たくさん的中させることが目的ではない。
勿論、的中が増えるのは良いことだが、再三述べているように、的中率が上がっても収益が増えるとは限らない。
目的は的中率ではなく、収益率(回収率)を増やすことである。

では、その勝ち負けの基準はどこにあるか、簡単に考えてみよう。
他の参加者、すなわち対戦相手の「手」を下回ったら当然ながら負け、これらを遥かに凌駕することで初めて勝てることになる。

前回述べた通り、25%以上負けている場合は平均的参加者に負けていると言える。
これに追いつくのは物理的には可能ではある。
オッズを見ながら、全ての買い目を「収益率=マイナス25%」になるように、つまり「回収率75%」になるように買えば良いのだ。
均等ではなく、全体の支持率と同じ配分で購入するという方法である。
これで、あなたの収支は「平均点」にだいたい追いつくことができる(本当は端数があるので下回る)。

勿論、これでは全く意味がない。
負けていることには変わりはないし、何も面白くない上に投資金額の25%を寄付する作業でしかない。

しかし、仮にこれを実行して支持率通りに購入すると、そこには無駄な買い目がたくさんあるということに気づかされるのではないだろうか。
或る程度の予想ができるのであれば、オッズと比較して有利なのか不利なのかを判断できることと思う
全ての目に対してとはいかなくても、数多くの目の中には、それなりの確度で有利不利を判別できるものがある。
特に配当の極端に高いものには、その低い支持率と比べても可能性の低いものがたくさん混ざっている。
それを削るだけでも、平均を越える成果は挙げられる。

そう考えると、平均以上に負けることは意外と難しいように見える。
では何故、約半数の人は、そのような結果しか上げられないのだろうか?

予想の根本が間違っている場合もある。
この場合の矯正は、実はさほど難しくなく、一般的な見方を身につけるだけで大幅に改善できる(ここでもオッズは有益な情報となる)。
この場合は先ずはそこから始めるしかない。

最も多い理由としては、オッズを見ていないから、冷静な判断ができていないから、というものが挙げられる。
つまり、自分の予想の確度とオッズが釣り合いが取れていないということだ。
これも直すことは可能なのはお分かりであろう。

オッズは無機質な数字の羅列ではあるが、情報の宝庫でもある。
そしてそこには対戦相手の顔と手の内が示されているのだ。


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11-11 控除率との勝負

前回に引き続き控除率の話を続ける。

一般的に控除率は25%と言われているが、実際に計算すると少し違うことがお分かりのことと思う。
実際には平均25%(昨今では少し弾力的な運用に変わっている)の控除後に、端数を切り捨てて配当金額が決まるので、もっと低いことになる。
前回は例を見ながら、端数も無視できない大きさとなることを検証した。

今回は、そのことを踏まえつつ話を進めてみよう。

控除率が全体の4分の1強である、ということは、全投票のうち4分の3弱が配当金に回ることを意味している。
非現実的だが、もし全ての投票が自分の手によるものであれば、投じた資金の4分の3弱が回収できる、ということになる。
もっと言えば、全ての目に投票(全点数を購入)し、しかも全体の参加者が投じたのと同じ比率(支持率)であった場合も同様となる。

本命サイドには厚めに、穴には少額を賭けると擬似的にこういう状況を作り出すことは可能だ。
しかし、実際には点数をそんなに多く買う人はいないし、本命と違って穴は選択肢がたくさんあるので、額に差をつけなくても、普通に一般的な買い方をしていれば必然的に似たような結果になるだろう。

要は、他人と同じレベルの思考回路で臨んだ場合に得られる結果は控除率と同率の損失(25%を越える負け)となるということだ。
以前にも述べた通り、これが平均的な参加者の実力ということになる。

収支を記録すると、自分のレベルが把握できる。

損失が投資金額の25%を明らかに上回るようであれば、平均以下の実力ということであり、一般的な考え方すら出来ていないことになる。
この場合、オッズを見ながら機械的に傾斜をつけて全点数を購入すれば結果は改善する。
全参加者の平均に追いつく、というか、それをなぞることだ。
単純で機械的でしかも儲からないのだが、これで平均レベルの結果となる。

このように単純な機械的方法に負ける、ということは、裏を返せば自分の予想は殆ど意味を為していないということだ。
そして、平均値は必ずしも中間値ではないものの、ほぼ半分の人はこのカテゴリに入ると言えよう。

勿論、経験から学んだものが全く役に立たない訳ではない。
にも関わらず、厳しい言い方をすれば、考えずに買った方がマシというレベルに留まっているのである。

これはすぐに改善できそうだとは思わないだろうか?
このことを踏まえて次回に続く。


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11-10 控除率と重要な端数

前回は最後に宿題めいたものを出して終了した。
お考え頂けただろうか。

計算しやすいように、6艇立ての競艇の単勝式を例にとり、支持率からオッズを計算するところまでが前回の内容であった。
オッズは「75%÷支持率」で求め、小数点第一位までで切り捨てとなる。
この切り捨てが大きいことは既に何となくお気づきのことと思う。

今回は、更に、それぞれが的中した場合の払戻金額を考えてみたい。
もう少しそのことが見えて来る筈である。

支持率を47.50%と仮定した1番人気の例で検証しよう。
オッズは、75%÷47.50%=1.5789と計算され、切り捨てて1.5倍となる。

総売上の47.5%の金額に対して1.5倍の払戻、ということである。
47.5%の1.5倍なので、総売上に対して71.25%の金額が払戻金に充てられる、ということはお分かりであろう。

従って、この1番人気の投票券が的中した場合は、言い換えれば、控除率の25%以外にも、3.75%もの金額が切り捨てという名目で実質的には控除されることになるのだ。

同様にして、全部の目について計算してみよう。

 人気順  支持率   オッズ 払戻率

 1番人気 47.50% →  1.5  71.250%
 2番人気 24.50% →  3.0  73.500%
 3番人気  9.90% →  7.5  74.250%
 4番人気  7.45% → 10.0  74.500%
 5番人気  6.00% → 12.5  75.000%
 6番人気  4.65% → 16.1  74.865%

という訳で、5番人気の例のように偶然にもキリの良い数字にならない限りは、払戻率は軒並み75%を下回ることになる。

特に本命サイドにおいては、切り捨ての率も大きくなる傾向になる。
切り捨ては「率」ではなく、オッズを基準に行われるからだ。

控除率については本章の第2回でも切り捨てについて述べたが、実際には端数では片付けられないほど大きく感じられないだろうか。

「控除率が25%だからマイナス25%の収益率(75%の回収率)が平均になる」と考えがちだが、切り捨て分は意外と大きいのだということがお分かりになることと思う。


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11-09 オッズと支持率

前回、オッズは確率を示すものではないことをご説明した。
オッズは言うなれば、他人の投票行動を数値化したものである。
相手の手の内を集計してくれている数字ということだ。
それが確率として正しい数字であるかというと、その保証はない。

そして、オッズからは、当該投票券に投じられた金額(総売上金額に占める割合)が分かる、ということも前回述べた通りである。

では、具体的に例を挙げて考えてみよう。
計算を簡単にする為に、6艇立ての競艇の単勝式の例をとる。

他の競技でも賭式でも、目の数が増えるだけなので、基本的には同じことになる。
実際にはもう少し計算式が複雑なのだが、概算と考えてあまり気にせずにお付き合い頂きたい。

1番人気から6番人気までのオッズをそれぞれ次の通りとする。
すると、それぞれの単勝式が総売上に占める割合(支持率)が計算できる。

 1番人気  1.5 → 50.00%
 2番人気  3.0 → 25.00%
 3番人気  7.5 → 10.00%
 4番人気 10.0 →  7.50%
 5番人気 15.0 →  5.00%
 6番人気 30.0 →  2.50%

上の例で見ると支持率の合計は100%になっている。
そして、どの投票券が的中したとしても、払戻金額の合計は総額の75%ということになるのがお分かりであろう。
支持率とオッズを掛け算して頂きたい。
しかし、通常の場合、このようにキリの良い数字にはならない。

では、支持率が次のような場合、それぞれオッズはどうなるかを計算してみよう。

 1番人気 47.50% →  1.5
 2番人気 24.50% →  3.0
 3番人気  9.90% →  7.5
 4番人気  7.45% → 10.0
 5番人気  6.00% → 12.5
 6番人気  4.65% → 16.1

前の例と比べると人気が少しだけ分散しているが、支持率の合計は勿論いかなる場合にも100%になる。
しかし、払戻の端数は切り捨てとなるので、4番人気までは前の例と同じオッズになっていることがお分かりであろう。
1番人気の支持率が50%であっても47.5%であっても、オッズは同じ1.5倍となってしまう。
故に、この「切り捨て」が結構厄介なのだ。

では、それぞれの単勝式について、的中した場合の総払戻金額はどうなるだろうか。
この話は次回に続くので、是非考えておいて頂きたい。


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11-08 オッズが示すもの

この第二章では、ここまでオッズと確率について話して来た。

それでは、具体的にどう考えれば良いのか見てみることにしよう。

オッズの基礎(第1項)控除率(第2項)については簡単にご紹介させて頂いた。

それに基づいて、オッズの意味するところを考えてみる。

例えば、オッズ2.0倍の投票券があるとしよう。

もうご理解頂いていると思うが、これはこの投票券が的中する確率が50%であることを意味するものではない。
控除率を引いた後、すなわち売上の約75%のうち、更に半分の金額が当該投票券に投じられた、という結果を示している。
要は、75%÷2.0=37.5%が、当該投票券の総売上に占める割合だ、ということが分かる。

上記は勿論概算であり、特に競馬の場合などはもう少し計算式が複雑になるのは前述の通りである。
また、配当金の決定に際しては端数の切り捨てが行われるので、実際には幅を持って考える必要がある。
その話は別の機会に譲るとして、今回は取り敢えず話を簡単に進めることにしよう。

さて、37.5%の金額がこの目に投票された、とはどういうことなのか考えてみて頂きたい。
この投票券は、37.5%の確率で的中するということであろうか。

確かにほぼそのくらいかも知れない。
仮に、参加している人達全員の投票行動が、正しく分散されているとすれば、そうなる筈だ。

これがサイコロの目のような、確率通りに結果が収まる性質のものであれば、オッズはこのような「合理的な」決まり方をしそうである。(現実にはそうはならないだろうが。)

しかし、三競オートは「分かっている確率」ではない。
サイコロのように、最初から6分の1だと分かっている(先験的確率)訳ではない。

そこに賭けとしての面白味があるのだ。
オッズが合理的であるとは言えない、つまり、本来在るべき確率より多く売れている投票券と、そうでない投票券があるということである。

それを見抜くのが「予想」である。
実際に皆さんが普段からやっている作業がこれだ。
予想した結果、2割くらいの確率でこうなるだろう、と思ったとき、オッズを見ると8倍もついているとしよう。
当然、買いという判断になる(期待値としては1.6倍と考えられる)。
これは、本来在るべき(と思われる)確率よりも売れていないことを意味している。

普段の予想と購入は、この作業を無意識に行っていることである。
それを意識してみよう。


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11-07 平均的な期待値

前回は期待値について考えた。
その中で、「回収率の期待値 = 的中する確率 × 配当(倍率)」と定義した。

わざわざ「回収率の」と置いたのには理由がある。
今後も、期待値という言葉は何度も出て来ることになるが、何を対象として期待値と呼んでいるかは都度異なる。

前回の例、回収率の期待値が84%の投票券を100円購入した場合で見てみよう。
回収率の期待値は、前述の通り84%。0.84と言っても良い。
それに対し、収益率の期待値と言うと、マイナス16%となる。
払戻金額の期待値であれば、84円。
収益金額の期待値はマイナス16円。
お分かりだとは思うが、一応、ごっちゃにならないようにご注意頂きたい。

ところで、期待値は平均するとどのくらいになるだろうか?
競馬は少し計算が複雑なので、先ずは他の競技で考えることにする。
本質的にはどちらも同じことなので、競馬ファンの方も気にせず読んで頂きたい。

全参加者の購入した全投票券を対象としてみよう。
購入金額の総額を、例えば1億円と仮定する。
払戻率75%とすると、このうち7,500万円が払戻に充てられることになる。
このことは、以前に説明したので覚えておられるだろう。

つまり、1億円に対して7,500万円が返って来るのであるから、当然、回収率の期待値は75%、ということになる。
収益率ではマイナス25%の期待値。損益ではマイナス2,500万円。

そして、これは飽くまでも全参加者の平均の期待値である。
勿論、参加者間で腕の違いというものがあるから、上手い人はもっと期待値が高くなるし、下手な人は低くなる。
言い換えれば、「平均レベルの参加者」における収益率の期待値はマイナス25%になる、とも言えるだろう。

ここでご注意頂きたいのは、「マイナス25%」の収益を期待できる人は、「平均点の人」だということだ。
適当な買い目をランダムに買う人でもなければ、全部の買い目を均等に買う人でもない。
ここを誤解しないようにして頂きたい。

適当な数字や根拠なく目を出して買うことでは、この程度の結果も得られないことを肝に銘じて置いて欲しい。
当たり前のようだが、分析する際には意外とこの厄介な誤解が多く見られるので、注意が必要なポイントである。


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11-06 オッズと期待値

「入門編」を続けよう。

さて、オッズの仕組み(第1項第2項参照)と確率の基本(第3項第4項第5項参照)を踏まえたところで、重要なことは如何に実戦に活かすかである。

オッズを参考にせずに投票券を購入する人は、当然ながら少ないだろう。

大本命でオッズが1.2倍でも、ほぼ確実に勝つと判断できれば当然勝負することもあるだろう。
この低金利社会、一瞬にして20%の利回りが得られるチャンスなど世の中にはそうはない。
しかし、1.1倍ではリスクを考慮すると勝負する価値はないと判断するかもしれない。

逆に、勝つ可能性は低いと思っていても高配当が期待できるのならば、わずかなチャンスに賭けてみる、という手はある。

普通はそれを感覚的に行うことが多い。
できる人は、或る程度はこの判断が無意識にできている。
経験と感性でその力は磨かれる。

しかしそれを完璧に実行するのは難しい。
アバウトな感覚に頼っていると判断を誤るものであるし、こういう心の持ちようが苦手で全くできないという人もいるであろう。
だからこそ、難しい場合には、それを数値化して考える癖が必要なのである。

オッズ10倍の投票券があったとして、的中する確率がどのくらいあれば(あると判断できれば)買うべきだろうか?
答えは簡単である。10回に1回以上当たれば元が取れる。
つまり、1割以上は可能性がある、と思えばこれを買えば良い。

ここで意識して頂きたいのが、「期待値」と呼ばれるものだ。
難しい定義は置いておいて、1つのレースに限っては、

  回収率の期待値 = 的中する確率 × 配当(倍率)

だと思って頂いてほぼ間違いはない。

例えば、的中する確率が60%で配当が1.4倍の投票券があったとしよう。
この場合の回収率の期待値は、60%×1.4=0.84=84%、となる。

期待値とは、文字通り、幾らになることが期待できるかを示す。
この例で言うと、期待値が84%ということは、100円購入した場合には84円の払戻になる、ということになる。

勿論、実際には100円購入して84円が戻って来ることなどはない。
140円になるか、0円になるか、二つに一つしか可能性はない(同着は除く)。
同じことを何度も繰り返した場合に、トータルで84%の回収率になる、ということである。
具体的には、100円ずつの購入を100回繰り返せば、トータル10,000円の投資に対して8,400円の払戻、という見込みになる、ということである。

全ては、この「期待値」をベースに考えて頂きたい。
投資としての意識をもつことは予想自体と並び重要なので、その癖をつけることである。

⇒ 期待値の頭の体操はこちらをどうぞ。

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11-05 大数の法則

さて入門編の続きを約7年ぶりに再開したい。

久しぶりでもあるので、スムーズにご理解頂くには、この「入門編」序章まとめと目次はこちら)、第二章の記事群を先にお読み頂くことをお薦めしたい。

前項で述べた通り、三競オートにおいては各レースは独立している。
基本的には、前のレースの結果は次のレースに影響を与えるものではない。
サイコロの目と同じである。
何度も続けて「1」の目が出たからと言って次には「1」が出にくくなる訳ではない。
「本命が続いたから次こそは」とか「今日はまだ3の頭が出ていないから」という理由は成立しない、ということである。
しかしながら、どうしてもこういう考えに陥りがちな人は多いので注意して欲しい。

各レースの結果が基本的に独立している、というのは、連続性を有する株式や為替などの金融市場と根本的に異なる特徴と言える。
例えば5日続けて株価が上昇を続けた場合、高値に対する警戒感が生じたり、逆に加熱したりする。
それは人が動かす相場だからである。

しかし、公営競技では、オッズを動かす参加者がレース結果を左右するものではない。
従ってこういった連動性は生まれ得ない。
仮に11レース続けて「1」が勝っていたとしても、最終12レースで「1」が勝つ確率に何らかの影響を与える訳ではない。

しかし、そうは言っても出る目が偏り過ぎることはない。
サイコロを100回振ったときに一度も「1」の目が出ない、などということは通常では考えられないし、試行を繰り返すほどに結果は確率通りの値に近づいていく。
それが「大数の法則」と呼ばれるものだ。

公営競技はサイコロのような先験的確率で求められるものとは違う。
しかし、在るべき確率が求められれば、やはりここでも大数の法則は成立する。

例えば、とある条件下で当てはまる選手(馬)の勝率が20%であったと仮定しよう。
この場合、レース数を繰り返すと、この条件の選手の勝率は確かにその通り20%に近付いていく筈である。
しかし、同条件の目が10連敗していたからと言って、次のレースで勝つ確率が高くなる訳ではなく、やはり20%に過ぎない。

この2つの違いを頭に入れておかねばならない。
レース数を重ねて取り組めば理論的な確率に収束していくものの、それは修正する方向に動きやすいことを示すものではない、ということである。


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【再開】完結編スタート

長らくお待たせして申し訳ない。
何年も放置していたので、既に待っている読者諸兄もいらっしゃらないとは思うが、中途半端な状態のままであったことに先ずはお詫びを申し上げたい。

改めて当ブログについて説明させて頂きたい。
初めて読まれる方は勿論、以前にご訪問頂いたことがある方も既に忘れていることと思う。

三競オートとは公営競技と呼ばれる競馬、競輪、競艇、オートレースの総称である。
これらを単なるギャンブルや博打と捉えず、投資対象として考察することが当ブログにおける大前提である。
ここでは怪しげな情報や必勝法の近道をお伝えするものではない。
世の中に溢れている情報の殆どが詐欺、まやかしの類や全く役に立たないインチキであることは周知の事実であろう。
従って、当ブログではそのような偽物と混同されかねない記事は一切書かない。

では何を伝えるか。
ご訪問頂いた皆様には、投資としての本質を深くご理解頂き、ご自身で判断する目を養って頂きたいというのが当ブログの趣旨である。

それ以外に勝てる方法はないからである。

9年前の開設以来、基礎的な考え方に加え五月雨式の四方山話などを通じて様々な記事を発信して来たが、6年半前に実質的な記事の更新をストップさせて頂くこととなった。
当方の個人的事情もあり、書きかけの記事も止めることとなってしまい、楽しみに待って頂いた読者の方がいらっしゃったら申し訳ない。
書かなくなった理由は色々あるのだが、それはまた機会があれば述べさせて頂くかもしれない。

当ブログを連載していた時期とは世の中も変わっている。
時代の流れにより、過去記事の中には現在の状況にはそぐわないものもあるかもしれない。
ただ、投資として三競オートを捉えるということの本質には変わりはない。
本気で取り組もうと考えておられる方、お手すきの方には是非過去記事には目を通して頂ければ幸いである。

さて、その中で特に気になっているのは、入門編 第二章と称して掲載していた一連の記事が途中で休止したままになっていることである。
これは別に発信していたメールマガジンの焼き直しではあるのだが、一部そこに手を入れてブログ記事として連載していたものである。
そこで、当該記事の続きについては加筆修正してお届けして行きたいと思う。

不定期での更新となると思うが、お読み頂ければ幸いである。
その他、コラム的な記事も織り交ぜて書いていくかもしれないが、あまり期待せずお待ち頂きたい。
 

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