目が覚めると朝だった。
ガーゼに血や黄色っぽい液(滲出液というらしい)がしみ
鏡を見たら我ながら気持ち悪くなった。
右の瞼が腫れていた。
闘った後のボクサーのような顔だった。
嫌だーっ！
昨夜は国立で診てもらったが
家から近い市立敦賀病院を受診することにした。
職場はチビに任せ、はるぴょんが付き添ってくれた。
脳神経外科、皮膚科、耳鼻科、歯科、形成外科。
各科に顔を出すたび言われた。
交通事故ですか？
いえ・・・こけました・・・
どんな酷いこけ方をしたんだと言われるたび
自問自答する。
おい！自分！ちゃんと足上げたんか？
ボーッとしとったんちゃうんか？
手も足も出んほど、どんくさいんか？
子どもでもこけたら、手～出すぞ。
・・・あぁ、ごもっともです・・・。
とりあえず、ＣＴを撮った後
欠けた前歯の処置をしてもらう。
こんな汚いガーゼのままで
歯医者さんも嫌やったやろなぁと思う。
神経がやられてるかは、１ヶ月ほど様子を見ないと
分からないらしい。大丈夫なことを祈る。
見た目は普通の前歯に復元完了。
皮膚科では処置室にてベッドに横たわり
ガーゼを外していく。
テープでベタベタくっつけてあったので
剥がす時が痛くて・・・。
ガーゼに至っては、滲出液がこびりついていたので
傷口をめくられるようで、それはそれは痛くて痛くて
かろうじて開いた口で、痛い痛いと連呼したよ。
これどこでやってもらったの？
この処置は１００年前って言ったら大げさだけど
もう大昔の処置の仕方ですよ。
最近は消毒液は使いませんよ。
風呂に入るなとか傷を水につけるなとか真逆です。
むしろ風呂に入って下さい。
清潔に保つことです。
傷口は痛いだろうけど、頑張って
朝晩、洗顔して下さい。
傷口を洗ってないことも、消毒液をつけるのも
ガーゼをあてるのも、水をつけるなと言ったことも
すべて否定され、まずは傷口についたままの
砂や血等を洗い流すことから始まった。
あらわになった傷を見て、お医者さんは再び
酷い傷やねぇ。
ほんま、どんなこけ方したの？（苦笑）
泡の洗顔料を使って、処置室で洗顔させられた。
擦り剝けて皮膚がないところが
ヒリヒリして、カーッと熱く感じた。
とにかく、しみた。
そしてハンパなく痛かった。
傷口にゲンタシンを塗って、くっつかない傷パッドを貼る。
ゲンタシンと痛み止めが処方された。
傷パッドは薬局に売ってるから買えと・・・。
注意すべき点は、紫外線という。
傷が残らないようにするためには
紫外線を避けることが絶対らしい。
照り返しもダメですよって言われても
これから夏になるんだよ。
でっかい帽子、買わないと・・・。
耳鼻科にて、ＣＴの画像をチェックしたら判明した。
鼻骨骨折
鼻中隔は折れて、くの字に曲がっていた。
亡き父譲りの自慢の鼻がぁ～～～っ！
自分さえよければ、見た目を気にしなければ
鼻は折れたままでもOKらしい。
ただ鼻が詰まりやすくなるらしい。
これは死ぬまでのお付き合いになるとのこと。
嫌だーっ！
次の診察の予約をして家に帰る。
口が開けにくいので、小さじで少しづつ
ゼリーを流し込むように食べた。
せっかくなので、顔以外の傷も記録として残しておこう。
両足(膝)に・・・
ちょびっとうちみと擦り傷。
右の手の甲に・・・
じゃみじゃみと傷。
左の手の甲は・・・
手足の傷はこの程度だった。
これでも普通に痛いんだけど
顔が痛すぎて、このくらいは屁みたいなもんだった。
夜、恐る恐るシャワーを浴びた。
仰せの通り、ちゃんと洗顔もした。
洗うのも痛けりゃ、拭くのも痛いったらありゃしない。
だけど綺麗に洗うと傷口もスッキリして
昨日より少し良くなったような気がした。
そう言えば・・・２年前にも
こっぴどくこけた事があった（笑）
あの時も確か、こんなひどいこけ方は初めてだと
思ったもんだが・・・
実は４姉妹のうち、私だけが骨折というものを
したことがないという（変な）自慢。
幼い頃から、小魚を食べ、小骨も気にせず食べ
おかげで骨だけは丈夫だと自信があった。
それなのに、あぁ、それなのに・・・
鼻っ柱を圧し折られたわ
こけて骨を折るなんて、まるで老人レベルだよ。
(ノД`)・゜・。
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