2020年03月20日
寂しいね~ ふたつの漢字
関東大震災で倒壊した祖父の「写真館」を再建した時の新聞広告を父に見せてもらったことがあります。
旧字体で「〇〇冩眞館」と書かれた文字はやがて「写眞」、「写真」と変化していきました。
那覇市新都心メインプレイス近くから乗った路線バス「10番牧志新都心線」の電光案内板。
「メディカルセンター」は、「歌町・醫療・設施」と書かれていますが、
この表記は台湾・香港などで使用されている伝統的な「繁体字(traditional)」。
ところで「歌町」は、ひょっとして「おもろまち」のことでしょうか。
「おもろ」は琉球の古い「歌謡」ですから、きっと「おもろまち」を「歌町」と表記するのでしょう。
こちらの「歌町・医疗・设施」は、北京をはじめ中国全土で使われている「簡体字(simplified)」です。
「施設」は「設施」と逆になっていますが、「設」→「设」 と 「言(ごんべん)」が簡略化されています。
ゴーヤー茶世代にとっては、この簡略化した「ごんべん」が懐かしいのです。
1970年頃に初めて目にしたこの「簡体字」を真似て、
「議論」を「议论」と表記して文章を書いたりして遊んでいました。
世界保健機関(WHO)に加盟させてもらえない「繁体字(traditional)」の地域「台湾」は、
WHOの状況判断を待たずに先手を打った新型コロナ対策が功を奏しているようです。
日本より1カ月先行して、マスク転売禁止や入国制限、学校の新学期延期などで先手を打ったようです。
「簡体字(simplified)」の国からも、「繁体字(traditional)」の国からも、
外国人観光客をほとんど見かけなくなったこの国。
どこの国も観光旅行どころではない、そんな状況は半年、1年続くのでしょうか。
沖縄では発見された新型コロナ感染者が3名と落ち着いているようですが、
「繁体字(traditional)」の台湾観光客だけでも少しずつ沖縄に来てくれるとありがたいですね。
Posted by ゴーヤー茶. at 10:21│Comments(0)
│マチアチャー
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。