2018年10月10日
「マフィア」との闘い 1949年生まれ
2014年2月20日、東電福島第一原発メルトダウン(2011.3)からおよそ3年後に発行された、
小出裕章著 『原発ゼロ』を2018年9月にもう一度読んでみました。
第5章 これでも原発を続けるのですか
第6章 これ以上過ちを繰り返さないために
ゴーヤー茶と同じ1949年生まれの小出裕章さんは、
京都大学助教を定年退職する1年前にこの本を書きました。
退職1年前の心境については、ゴーヤー茶自身の想いも重なる表現がありました。
この本を捨てる前に、第5章と第6章から一部記録に残しておこうと思います。
「権力と金にものをいわせて弱者の口をふさぎ、原子力推進の旗を振ってきた〈原子力ムラ〉は、
犯罪者集団以外の何者でもありません。
まさに「原子力マフィア」と呼ぶにふさわしいものだと私は思います。」
「私は福島第一原子力発電所の事故を引き起こしてしまった責任のある人たち、
原子力マフィアと呼ぶべき世界にいた人たちを全員刑務所に入れたいと本心から思っていますが、
安倍首相は真っ先に刑務所に入れるべきだと思うし、
こんな人を一国の首相としていることを限りなく恥ずかしく思います。」
「この原子力を推し進めてきた人たちの中には、
原発を受け入れた側の人たちも含まれる、と私は思います。
・・・目の前に積まれた莫大な補助金に目をくらまされてしまったのです。」
「東京電力という会社は、日本屈指の巨大会社で経済界に君臨して、
政治に金をばらまいて政治支配して、
マスコミに金をばらまいてマスコミを支配してきた会社です。」
「日本の政府というのは、自分で決めた法律を守れなくなった途端、
それを平気で反故にするという習性がありますので、まったく信用できません。」
「日本が原発を始めたのも、表向きは平和利用と言いながら、
本当の狙いは核兵器の材料であるプルトニウムを得ることでした。
原子力というのは核です。」
「今後、安倍・自民党政権は、原発再稼働の道に一層進むでしょう。
・・・絶望してしまったら、その時が最後の負けです。」
「特定秘密保護法が可決したことにより心配されるのが、原子力に関する情報が閉ざされてしまうことです。」
「国家で国民の知らないところで秘密をつくり、個人を罰するというのは最低、最悪のことです。
本当にひどい国だと思います。」
「でも私は、それでも萎縮せずに生きようと思います。
たった一度の人生ですから、歴史と事実をしっかりと見つめて、騙されないようにする。
脅しに屈しないようにする。そして自分のやりたいことの思いに忠実に生きていきたいと願います。
これからも、私は私らしく生きようと思います。」
2013年秋頃から「原発ゼロ」を主張し始めた元首相の小泉純一郎は、
小出裕章さんの本を読んでいるでしょうか、読んでいないような気がします。
なぜなら、小泉純一郎の「脱原発」は元総理の道楽にしか過ぎないからです。
9月6日、北海道胆振(いぶり)地方で発生した震度7の地震により泊原発の外部電源喪失。
元東電社員の蓮池透さんと2013年に放射能汚染のため東京から沖縄に移住した山口泉さんのTwitter。
北海道の皆様に心からお見舞い申し上げます。
— 蓮池透 (@1955Toru) 2018年9月6日
道内ブラックアウト。電源系統構成の脆弱さが起因していますが、泊原発では滅多に起きないとされる外部電源喪失状態となっているのが現実です。非常用電源が稼働しているとはいえ、事態は深刻だと思います。経産大臣「数時間で復旧」とか、いい加減です。
泊原発。「非常用電源で対応中」という事態が既に極限状況なのだ。第1次政権時の2006年、国会質問で安倍晋三首相が「地震・津波で全電源喪失は起こらない」と平然とうそぶき予備電源対策を怠った結果、一気にメルトダウンの大破局に至ったのが2011年3月の東京電力・福島第1原発事故である。
— 山口泉 (反戦・反核・反ファシズム/改憲阻止・安倍政権即時打倒・死刑廃止) (@yamaguchi_izumi) 2018年9月6日
権力と金 原子力マフィアは刑務所へ
補助金に目をくらまされて原発を受け入れた人々
東電の政治支配、マスコミ支配
日本政府の習性 核兵器の材料プルトニウム
原子力情報は秘密にされ、国民を罰する ひどい国
絶望してしまったら負け
萎縮しない 騙されない 脅しに屈しない
この小出裕章さんの言葉は、翁長雄志さんの言葉とおんなじじゃん!
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