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こんにちは、まんきんたんです。

 

 

人は判断に迫られた時、

たいていは周りにいる

多数派の行動に

左右されてしまいます。

 

これは、その人自身が

これまでさまざまな局面で

繰り返してきた

行動パターンでもあります。

 

ですから、多くの人が

みんなに合わせて

同じ行動を取るということは

 

自然なことであり、

生き延びるために

必要な行動と言っても

良いかもしれません。

ただ、人間には

必ず多数派と異なる考え方を

提唱する者が現れるものです。

 

そして、こういう人こそ

人類を進化させ、

 

生き残らせてくれる

可能性を持った

 

貴重な存在になり得る

かもしれないのです。

 

なぜなら結果的に

多数派の選択が必ずしも

望ましい結果をもたらすかというと、

 

歴史を振り返ってみても、

決してそうではなかったからです。



10人で山道を歩いていて、

道が二手に分かれていたとします。

 

「右」を選んだ人が9人。

「左」を選んだ人が1人。

 

さて、あなたはどちらを選びますか。

たいていの人は右を選ぶはずですよね。

迷ったときは周囲の人の

動きを探りながら

 

同じ行動をとることが

安全と考える「多数派同調バイアス」

(集団同調性バイアスともいう)

が本能的に働くからです。

それは、そうすることで

幾多の困難を乗り越えてきた

人類の智慧(ちえ)でもあるのです。

例え話なので極端に走りますが、

「右」を選んだ人は、

確かに地図的には

目標に向かっていたので

判断は間違ってはいませんでした。

 

ただし、残念なことに

突然のがけ崩れに遭遇して

 

生き残ったのは

「左」を選んだ1人だけでした。


このお話で考えてもらいたいのは、

「多数派に同調するのは危険」

ということでも

 

「自分の直感を信じなさい」

ということでもありません。

物事に数学のような「正解」なんて

ないということです。

 

「正解」は変化するものです。

 

だから、少数派の意見や考えを

受け入れなくてもいいけど、

 

だからといって人格まで

否定するようなことは

しないほうが良いのです。

 

誰にも他人には簡単に理解できない

それぞれの事情があり、

必要性があり、

大切なものがあります。

 

思い出してみてください。

 

自分は正しいと

思っていた考えでも、

 

時を経てそれが間違って

いたことが判明したという

事例はいくらでもあるでしょう。

昔は地球は平面だと考えられていて、

地球は丸いという説を唱える人は

頭がおかしいと非難されました。

 

また、鉄の塊が空を飛んだり、

海に浮いたりするなどということは

多くの人には想像もできない非常識なことでした。

突然、変人が現れなければ、

人類の存続や発展はなかったわけです。

多数意見に同調することで生き延びて、

少数意見を容認することで生き残る…

 

これはこれまでもずっと、

そしてこれからも永遠に

繰り返されることなのでしょう。