前回の更新から少々ご無沙汰している間に、台風19号による水害があったり、即位礼正殿の儀があったりと様々なことがありましたね。
私も日本のニュースはじっと凝視しておりましたよ。
色々ありすぎて、私もどう言えばよいのか言葉に詰まってしまいますが…、とにかく令和の時代が健やかであるよう願っています。
さて、今日は八字でいうところの「六親」についてお話しします。
八字鑑定と聞くと「降って湧いたような幸運や不運」を言い当てようとするものなのかと思われるかも知れませんが、そうではありません。
八字にはその人の家族関係、人間関係、性格、ふるまい、健康状態、経済状況などが全て現われます。それらすべてが「因」となって、その総合が「果」、つまり運勢になるのです。本人の要因が全くないのにある日突然、幸運や不運が空から降ってくるということは通常ほとんどありません。
(たまに、不慮の事故とか、病気とか、家族の経済破綻とか不可効力はありますが)
で、六親とは要は「家族」のことで、これは八字鑑定では非常に重要なファクターです。
具体的には父、母、兄弟姉妹、配偶者、子供との関係をその人の命盤から読み取る努力をします。
なぜなら、どんな家庭に育ったのか、生い立ちの中で親兄弟とのかかわりがどんなものであったのかは、物心両面でその人の人生にとても大きな影響があるからです。
親に進学をサポートしてもらって順調によい職につけた人もいますし、家族に可愛がられてきたので素直で明るい性格に育った人もいます。
反対に家庭環境が悪くて進学が順調にいかなかった人や、親の過干渉に苦しんでいる人もいます。
しかしながら、この六親関係の良し悪しと人生の吉凶が必ずしもイコールではないところが、人の世の妙なのですね。
鑑定していて時に、「この方は家庭環境がよくなくて、今も苦労されているのでは?」と心配なケースがあったりするわけですが、お話ししてみると思いの外、しっかりと安定した生活基盤を築いていらっしゃったりする方もいます。
それはなぜって…「ご本人がすごく努力してきたから」。
親からのサポートがない、配偶者の収入が不安定などの不利な六親関係であることが、「努力を続ける原動力になる」ということもあるのですね。
そういうふうに長年たゆまぬ努力を重ねてきた方には、私も深い尊敬の念を抱かずにはいられません。
誰にも頼れなかったからこそ、皆が遊んでいるときも働き、自分の専門技術を磨くのに時間を費やしてきた。そうして蓄えた実力を発揮することで、自立の達成感を味わうことができるのです。
つまり家族の支援をあまり受けられない人は、それを自分の力で克服するという課題が明確なので、将来の成果を収める可能性を秘めた人とも言えます。
いっぽう、幼い頃から家族の愛情に恵まれ、経済的心配もなく育ってきた人は、上記のように穏やかで円満な性格の人が多いので、ガツガツしていませんし人間関係も悪くないです。
ただ、現状に満足しやすく、何事もそこそこの程度までしかやらない傾向があります。
とういうことで、六親関係はその人の行動パターンと深いかかわりがあります。
その行動パターンにより本人が「やってきたこと」と「してこなかったこと」の積み重ねが未来をつくるのです。
もちろん、人には様々な側面があるので、単純化して「アナタはAパターン」「そちらはBパターン」などとカテゴライズすることはできません。
六親関係も時間とともに変化してゆくものです。
家族の支援を受けてきた人は、それがなくなる事態に備える必要があるかもしれません。いつか、転じて自分のほうが全力で家族のケアをする番になる場合もありえます。
「禍福は糾える縄の如し」
とはよく言ったものですね。
人の寿命が延びる中で、私たちはあらゆる場面変化に直面する可能性が高くなってきました。
どんな場合もまずは健康が資本!
お互い身体を鍛えていきましょうね。
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