前にも少し書いたことあるのですが、命理学では
日取りを選ぶ「択日」というのがあります。
もちろん
カレンダー見て
「あ~この大安の日に役所行くといいよね?」
じゃ~ないです
もっともっと精密なプロによる択日によって「運」を後押しするという手があるんですよ。
(「生まれ持った命ミン」と「後天的な運」の違いについては、また別の機会に整理して書きます。)
択日とは、つまり特定の物事を実行する年月日時間を選ぶことです。
現代でも実際に択日が重要なのは次の日時。
①帝王切開出産日時
②引越しの際の入居日時
③家族の埋葬つまり納骨日時
④特定の風水用品の設置日時
択日と言っても実際には「時間(二時間枠)」まで厳選します。
もちろん、それぞれの行事のキーパーソン(埋葬される故人、家族の家長、これから生まれる子供の両親など)の出生年月日時間(八字)と、入居先やお墓の風水などを元にプロの風水師が選ぶのが択日です。
択日をなめちゃ~いけませんよ
これは実話ですが…
以前、老師にSOSしてきたご夫婦は、ヨソの「紫微斗数」という中国占星術の占い師に択日を依頼し、わざわざ高い料金を払ってその指定日時に帝王切開出産したんですけど…。
生れたベビーは出生直後から気管挿入でICU行きという大惨事になった例がありました。(失敗例)
このように択日は重要なのですが(特に出産の場合)、上の①~④に「結婚」が入っていないですよね
それは、現代ではあまり重要とは言えないからです。
昔は重要だったんですよ。
中華圏の結婚式って、昔はお嫁さんが興し入れしてきて、嫁ぎ先に到着し、自宅で結婚のセレモニーをやってその夜から夫婦として同衾するスタイルだったからです。
はい、今日から夫婦生活スタートとハッキリしている場合は「結婚の択日」が重要だったのですが…。
現代はセレモニーも多様化しているし、いつ、めおとの契りを結びましたっけ
…なわけで、披露宴とか役所への届出時点が実質的な夫婦生活スタート時点とは必ずしもいえないですよね。
ま~今日日(きょうび)そうではありますが
昔「結婚の択日」を重要視していた名残で、今でも中華圏では命理師に「結婚の択日」(合八字、合婚とも言う)を依頼してくる、新郎新婦の親御さんは多いようです。
こだわる家柄だと「安床ベッド設置」「婚約」「結婚(披露宴)」「入籍」全部択日してもらわないと気がすまないケースもあります。
でも実のところ、老師はもう「結婚の択日」(その際、二人の相性も見る)はやりたくないんですって
だってね…
その後、
離婚すると全部老師のせいにされるから
これだけは言っておきたいんですけど
離婚は「結婚の択日」(合八字、合婚)に失敗したせいではありませんから
それは「命ミン」とか本人の努力とかの問題なんです
老師としても、八字を見てその後二人がほぼ離婚するとわかっていても、新郎新婦を前にして「だからやめとけ」と言えるわけもなく…
最大限努力してベストの択日をしているんです。
でも結果というのは、当事者の命ミン(八字)と風水環境と本人の努力と択日などの後押しの総合なのです。
択日だけでなんの苦労もなく事が運ぶとか、そんな都合のいい魔法はありません
日本の方にはちょっと馴染みのない「択日」ですが、中華圏ではけっこうポピュラーで、それだけに安易に「択日」のせいにする人がいるんですよね~
ということで、今日はちょっとカロリー高めで書いてみました。
(でもやっぱり、文章が長い…)失礼しました。
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