池袋コミュニティ・カレッジに行ってきました!

 

たくさんの講座がある中で、セブンシネマ倶楽部は、話題の新作映画や名作映画を楽しいトークと共に紹介してくれるという、映画好きな人が映画をさらに深く理解することが出来る講座。

 

 

今回は、12/13公開の周防正行監督 最新作映画「カツベン!」に関連した

 

カツベン!ライブ ~活動写真弁士と歴史と日本映画の青春時代~

 

 

「カツベン!」の上映会ではなく

活動写真弁士の片岡一郎さん、三味線伴奏の宮澤やすみさんの生ライブで、活動映画を理解する会です。

 

このイベント参加が決まっていたので、ライブを見てから映画を見るか、映画を見てからライブを見るか?どちらも楽しそうでワクワクしましたが、映画公開初日にガマンできずに(笑)、周防正行監督の「カツベン!」を見てきました。

 

そのときの記事がこちら

映画「カツベン!」見ました

https://ameblo.jp/mi-channeko/entry-12557458394.html

 

で、今回は映画で高良健吾さんらに演技指導をし、さらに出演もされていた、弁士の片岡さんがご出演の生ライブ!さらにワクワクだー。

 

講座は、無声映画上映とトークショーの2部仕立て。

 

上映されたのは、1925年(大正14年)の無声映画「雄呂血(おろち)」。坂東妻三郎、森静子、環歌子。バンツマですよー。上映前には、弁士さんの口上があり、初めて生で見る無声映画への期待が高まります。

 

上映開始。

字幕があるのね。字幕といっても、今の映画のように映像と一緒に出るのではなく、文字だけが別に出てくるのです。弁士さんは字幕だけでなく、画面に合わせてセリフや説明をしてくれて、三味線伴奏は生三味線、エレキ三味線、ミュージックボックス的なものをひとりで駆使して、まるでジャズを聴いているような演奏でした。

 

立ち回りになると、弁士さんと三味線が熱くなり、迫力満点!

 

映画の内容は、おろちと言うくらいだから蛇が出てくるおどろおどろしい話かと思いきや、恐ろしいのは人間の思い込みっていうオチ。主人公は何かすればするほど誤解され、逆に善人と思われている人物がとんでもない悪人だったというお話でした。

ふむふむ。

 

2部はトークショー。

映画「カツベン!」の裏話や、深い話、活動弁士の歴史についてお話がありました。

映画の中で、伏線がたくさんあったことがわかりましたが、私が気が付いたのはほんの一部で、周防監督の想いはとんでもなく深く、「カツベン!」の映画で、映画が発展していく歴史をそのまんま描いていることがわかりました。

 

ほー、そんなところまで!と監督さんが作り出すディテールへのこだわりに驚きます。弁士や映画監督として登場する役柄は、すべて本物の弁士や映画監督がモデルで、サイレント映画や日本映画の創成期に対するオマージュとなっていることなど、細かいところまでレクチャーしていただきました。

 

映画「カツベン!」で、脚光をあびる活動写真弁士さんたちは、今では人数が少なくなっているものの、それぞれ上映会などで活躍されています。今回は、目の前で迫力のある説明や演奏に触れることが出来て楽しかったし、日本映画の歴史もわかり、とても勉強にもなりました。アカデミック欲を満たしてくれましたよ。

 

今後も各地でイベントなどもあるようですので、みなさまも今なお語り継がれる無声映画の世界に触れてみてはいかがでしょう。

 

いろんな魅力的な講座を開催している、「池袋コミュニティ・カレッジ」。

講師の方々の顔ぶれが、とても豪華なことにびっくり!場所は、池袋駅から徒歩3分!西武池袋別館の8階9階にあります。アクセスが良いのもうれしいです。

 

 

池袋コミュニティカレッジ

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