「大きな仕事がやりたい!」から「誰かの役に立つ仕事がやりたい!」へ“余計な一言”が人間関係を悪くする場合があるので要注意

2020年07月04日

もっと活動範囲を広げてみよ!、あなたが知らなかった現場・現実・現物があるはずだ

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(意見や批判を言う前に、あなたはその仕事についてどれだけ知っていますか?)
若い頃、ある日系の大手メーカーに勤務していましたが、その会社では、いわゆる“三現主義”(現場・現実・現物)について徹底的に叩き込まれました。
これは何かと言えば、物事を判断・決断するにあたっては、頭の中だけで考えないで(机上の空論みたいなやつね)、実際に現場、現実、現物を見て、知って、触って、というのを先にすべきということです。
そうすることで、正しい判断・決定ができるし、効率的な仕事ができ、よりいい成果を出せるというわけです。
私はこのことを若いうちに身につけられて本当に幸運だったと思います。

そして、最近つくづく感じていることは、そのことを当時勤めたメーカー1社だけでの経験にしないで、その後いろんな会社、職場、仕事を経験していく中で、いろんな角度から見れるようになったことが仕事人としての自分の幅を広げてくれているということです。
周囲にいるいい年した(50代とか、60代とか)仕事人が、現場・現実・現物を知る私からすると、あまりにもいい加減な、たんなる思い付きレベルでものを言っているのを聞くにつけ愕然とすることがあります。
言葉は悪いですが、「あんた、本当に何十年も仕事人やってきたの?」と思ってしまうのです。


例えば、ネット上で仕事人同士が何かの話題で議論していた際などに、自分がろくに知りもしない業界や仕事のことについて知ったかぶりで意見や批判を述べていたりします。
こういうのを見ると、「お前、自分の意見や批判を言う前に、その業界や仕事について多少は調べたのかよ。お前が言っているのは、お前が身を置く業界、仕事だから言える(通じる)ことなんだよ」と突っ込みたくなります。
何万人も社員がいて仕事が細分化され役割分担されている会社の社員と、数人、数十人しか社員がおらず多くのことを一人でこなさなければならない零細会社の社員では、仕事に対する考え方や仕事のやり方が違うのは当たり前です。
だから、共通の話題であっても、まずはその違いを知って理解しておくことが前提でなければ有意義な議論はできません。

いろんな仕事の現場を知る手段として転職がありますが、仕事人の一生においてはそれも限界があります。
ただ、少しでも多くの現場・現実・現物を知ろうと努力することは誰でもできます。
単純、簡単なことです。
意識して自分の活動範囲を広げることです。
目の前の自分の仕事だけに没頭していないで(ある時間集中することは大事ですけど)、他の仕事にも目を向け、他の仕事をやっている人と交流して話をしたり、他業界・他社の人との情報や意見交換をしてみたり、可能なら空いた時間を使ってアルバイトや副業をしてみたり、やり方はいろいろあると思います。
そうすれば、そのことによって、世の中にはあなたが知らなかった現場・現実・現物があったということに気付くでしょう。
そう、その気付きこそが大事で、それが仕事人としてのあなたを成長させてくれるのです。

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yoron at 06:58│Comments(0)仕事人の叫び 

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