第四十七候「むしかくれてとをとざす」。
新暦:9/28-10/2ころ。
「熱田津(にきたつ)に 船乗りせむと
月待てば 潮もかなひぬ
今は漕ぎでな」-額田王 万葉集・巻一・八
旬の魚はサバ(鯖)。
秋の鯖は真鯖のほう。
北から南下した鯖は太って脂がのり煮ても、
焼いてもおいしい。
産地では刺身もありだが、
基本的に傷みやすいので、通常はしめ鯖以外は
煮るか焼くほうがいい。
栗も旬です。
京都の丹波栗などが高級品として有名。
季節の花は「リンドウ」。
薬用に根部分を使うことがある。
野菜は「里芋」。
江戸時代までは、イモと言えば里芋だった。
ひとつの親イモから多くが生えるため、
子孫繁栄の縁起物とされる。
果物は「青蜜柑」。
早生温州みかんなどが有名。
また、このころから新米が出回り始める。