“季節の変わり目でございます。
お風邪など召しませぬよう
どうぞご自愛下さい。“
美しくて有難い言葉ですよね。
日本人の気質みたいな物が良く表れています。
最近もこの言葉をお客様からいただきました
が
本当に申し訳無い事に
せっかくのお言葉を頂いたのに
水曜日に
見事に風邪を引いてしまいました。
ゴルフから戻ったらいきなりです。
ご自愛が足りなかったんでしょうかね?
季節の変わり目にはマスクをしっぱなしが良いんでしょうかね?
おとといは夜7時に寝て
高熱と咳で苦しい中
あれこれ考えました
まぁ考えた結論は
これは避けようが無かったって事ですね。
風邪を引く3日前からは酒も飲んでませんし
睡眠も十分でした。
にも関わらず突然の災いって訳です。
それと
台風の被災者の事を思えば
風邪くらい引かないと申し訳ない
って思うようにして
諦めました
ご自愛は美しい言葉ですが
実際には体調に気をつけても
避けられない事も多いって訳です。
まぁしかし単なる風邪だと良いのですが
インフルエンザだと社員に移してしまいますから
早速昨日は病院に行きました。
私は信頼してる友人の医者がいますので
基本的にそこしか行きません
少し熱で頭がボーっとしていましたが
頑張って車を運転して行きました。
で
早速インフルエンザの検査をしてくれましたが
有難い事に検査結果はインフルではありませんでした。
実際にはインフルエンザかどうかは医者がどうこうできる話しではありませんが
なぜか感謝の気持が湧いてきました。
癌も同じなんでしょうね。
“検査結果は良性です”
って言われれば先生に泣いて感謝する人もいるはずです。
逆に
“悪性で末期です”
って言われたら
取り乱して
“このヤブ医者何て事を言うんだ”
ってキレる人も居るでしょうね。
実は
こんな時の医者のような経験
不動産屋も良くします。
大分昔の話しですが
あるお客様から不動産の査定を受けて
その結果を持って伺った事があります。
で
その金額に対する相手の反応にビクビクしながら
7000万円です
って言ったら
そのお客様
“それで結構ですから半分は川端さんお取り下さい”
って言ってきました。
そう言われても宅建業法がありますから
受け取る訳には行きませんが
どうしてそう言ったかと言うと
そのお客様は隣地の方から売って欲しいって話しがあり
3000万円で契約寸前だった訳です。
3000万円だと思っていたのが7000万ですから
大喜びだった訳です。
手数料は法定の手数料だけ頂きましたが
後日高給スーツの仕立て券が送られてきましたので
こっちは有難く頂きました。
また
もう25年位前の話になりましたが
同じようにお客様から不動産の査定依頼を受けました
で
色々調べて
1500万円です
って言ったら
まぁ激怒しましたね。
殺されるんじゃないか?
って勢いでした
お客様との認識の乖離の原因は借地権でした。
そのお客様
不動産を親から相続したのですが
その上には親の妹
つまりおばさん家族が家を建てて長く住んでいました。
でおばさんが亡くなったために
売却をしようと思った訳です。
土地だけの値段だと5000万近くになりますからね
しかし残念な事にその上に乗ってる建物は
すでに従妹が相続登記をしてあり
確認すると借地権は主張する
って言われたのです。
その時の取り乱しようが普通じゃないので
私もハッキリ言いました。
今回の話しは
人間の身体で言えば表には見えないガンが見つかったのと一緒です。
あなたは医者にガン宣告を受けたら
その先生に
“ブッ殺す”
って言うんですか?
って
まぁこちらも縁が切れても仕方が無いと思ってますから
ハッキリ言った訳です。
で
この話しどうなったと思います?
結果私が間に入り売却したのです。
どうしてそうなったかと言えば
物件自体がややっこしかったし
売主も借地権者も少し人格に問題がありましたから
他の不動産屋はどこも相手にされずに
結局戻って来たのです。
そんな感じで
医者と不動産屋は似てる
なんて思う事があるのです。
風邪の話しから随分飛躍しましたね。
しかし
昨日病院から戻って来たら
ウチの社員達
どんな態度だったと思います?
社長私に近づかないで下さいとか
もう家に帰って下さいとか
そんな話しがガンガン投げかけられて来ました
で
私がインフルエンザじゃなかったから大丈夫だよ
って言うと
“良いですか社長、こう言う事は正直に言って下さいよ、他の社員が迷惑しますから”
ですって
まるでオオカミ少年扱いですよね。
まぁしかし
私はよく冗談で話しを盛ったりしてますからね
自業自得かも知れません。
いずれにしても
季節の変わり目です
皆さんお風邪を召しませぬよう
どうぞご自愛ください。