私達の親の世代は戦争を体験していますが
その話を聞くたびに
自分たちが生まれた時代に感謝
そんな気持ちが湧いてきました。
ただ
最近思うのですが
あの時代はあの時代で悪い事だけだった
とも言えないんですよね。
私が一番感じるのは
平和な時代に生まれた私達とくらべて
戦争世代は生き生きしてたように思います
まぁ当たり前ですよね
生きるだけで必死でしたから
そうなるのが自然です。
統計は調べた事はありませんが
自殺も少なかったのでは無いでしょうか？
それと当時の人たちを思うと
戦争体験の話題は
間違いなく人と人とをつなげる接着剤の役目がありましたね。
私は
戦争の体験談を聞くのが好きでしたから
祖母や母親とたくさん会話を交わしましたし
父親の軍隊での話もたくさん聞きました。
それと
大人同士
これも戦争の話題で結び付いていましたね。
例えば
私の妻は久米島の出身なので
結婚前に両親と一緒に久米島に結納に行きました
妻と私の父親同士はその時に初対面でしたが
まるで昔からの友人のように
すぐに打ち解けて
本当に二人だけで何時間も話で盛り上がっていました
そしてその話題の大半がお互いの戦争体験だった訳です。
それと
私の子供が小さかったころ
父親が私の家に来た事があります。
せっかくですから箱根の温泉に連れて行った訳ですが
お風呂では知らない人同士でも
父親はすぐに話しかけて
お互い盛り上がっていました
その中の一人は
お互い海軍だったと言う事で
お風呂だけでは話足りないとばかりに
そこから出た後
私達の部屋までビールを持って来て
また父親と話をしていました
その話題がすべて戦争の事だったのです。
そんな感じで
戦争体験者の方達は
その体験が一体感を生み
お互いの気持ちがつながってた
これを最近思い出すのです。
ですから
戦争は大変不幸な出来事であり
繰り返してはいけませんが
しかしそれによって
人のつながりが強くなる
そんな面もあったのです。
そして
これも最近思う事なんですが
私自身その恩恵を受けて仕事の成果が上がってた
それも感じています。
具体的には
私は戦争体験者の話が好きなので
年配のお客様には
すぐにその話題を持ち出したのです。
すると気難しい方でも
その話題になると饒舌になり
心を許してくれて
成約になった事は何度もありました。
また私が大学を卒業して詐欺会社に入った
って話は何度か書きましたが
その時に
会社の実態を私に教えてくれたのは
当時の専務でしたが
この方は
戦争の時に将校だったと言う事で
私は飲み会の度にその専務に話を乞いましたので
多分それがあって
私にこの会社にいると犯罪者になる
それを教えてくれたように思います。
そんなこんながあって
私自身も
自分は戦争体験をしてないにも関わらず
その恩恵を受けてたのです。
で
そうやって今の時代を見ると
戦争体験者はもうほとんどいなくなりましたね。
そのせいもあって
人と人との関係は
明らかに希薄になりました。
当社のような少人数の会社でも
社員同士親しく飲み歩くなんてのは年々減って行きます
まぁそれが悪いとも言い切れませんが
しかし
人との距離を近くしたい
と思うのであれば
人と人とをつなぐのは話題ですから
それが豊富であればたくさんの人と付き合える
それを理解するべきですね
それと
世代を超えた付き合いをしたいと思うのであれば
自分が体験した時代を
しっかり記憶する事です
そうすれば
私がたくさんの戦争体験者と付き合ったように
次の世代の若い人たちとも付き合う事ができます。
一時私は同業の若い世代の人たちから
よくバブルの話をせがまれました
彼らは体験してない訳ですから
興味があるのは当り前ですよね。
そして今
コロナの災難がやってきましたが
これも一つ一つしっかり脳に刻みたいと思います
そうすれば
私は
いずれ孫たちとこの話でつながる事ができる
そう思うのです
ブログでも良くその事を書くのは
記憶に刻む
その目的もあるのです。
