第五章 パイロットとして小空にはばたく 21 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

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ボーイングB767。

 

いったいどんな旅客機なのか?

 

B767は1978年から製造された旅客機で、中型に属するジェット機だ。

日本航空では1985年から運航を始めている。

 

 

今では普通に使われている「グラスコックピット」という言葉が最初に使われた旅客機で、そのハイテク化によってそれまでコックピットに3人で乗務する方式を現在の形式である2人乗務にしたのだ。

(「グラスコックピット」とは各種情報をアナログ計器を用いず、ブラウン管ディスプレイ(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)に集約表示したコックピットのこと)

 

例えていうなら「ガラケー」から「スマホ」に変化した感じかな(笑)。

 


今でこそ、B767と言ったら旅客機の中でも300人乗りの比較的大きな旅客機なのであるが、当時、会社が運航していたのはB747、DC10そしてB767だったのでその三機種の中で最も小さいこともあり、「小型機」と呼ばれていたのだ(笑)。

昭和時代に行われた航空行政の影響で「長距離国際線を運航するのがわが社の主役」という雰囲気が残っていた当時、B767は主に国内線に使用されていたので、どうしても脇役感がぬぐえない機種だった。

 

偏見とはいえ、そんな脇役感、小型機感満載の飛行機への配属となった。

クラスのなかではB747在来型機への配属発表の時とあまり変わらない複雑な空気感があった。

 

だが実はこのB767への配属が私のパイロット人生にとって有利に働くのを知るのはずーっと後になってからのことだ。そのことについては次章以降にまたお話することになるだろう。

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まあ、今はそんな大型機のことを考えてもしょうがない。

考えたところでなにか変わるわけでもないし、ね。

 

 

時は年が明けてすでに2月。

飛行レッスンもあと5回を残すのみとなった。

約2年にわたるアメリカでの生活も残りわずかだ。

 

最後に訓練生2人だけによる飛行訓練がある。

いま行っている応用訓練を楽しんで飛行技術を慣熟させていこう。

 

 

 

つづく

 

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