2016年04月24日

オーディオ機器個人輸入のサポートの終了について

拙ブログの管理人である米国在住のjazzaudiofanは、かねてからオーディオ機器個人輸入のサポートを行っておりましたが、事情により終了させていただきます。これまで当方のサービスをご利用いただいた皆様方には深く御礼を申し上げるとともに、サービス終了によりご迷惑をおかけする方々に衷心よりお詫び申し上げます。

2013年05月23日

MAレコーディングズ、セラ・ウナ・ノーチェのアナログ盤発売のお知らせ

MAレコーディングズのタッド・ガーフィンクルさんからお知らせが届いたので転載する。今回新たに発売されることになったセラ・ウナ・ノーチェのアナログ盤を、特別に日本のファンに向けて先行予約販売するということだ。締め切りは6月12日。MAファン、アナログファンはぜひ!

----以下引用----

お客様 各位

 日頃、MAレコーディングズをご愛顧くださいましてありがとうございます。

 オーディオファイル界のご期待に後押しされ、この度、180gm重量盤(LPレコード)を制作しました。(実は、45回転重量盤も同時制作しました。)

 制作の契機となったのは、ある偉才のエンジニアにロサンゼルスで出会ったからです。彼はLPに関する知識がとても豊富で、現代においても彼の技術は進化し続けています。彼の名はレン・ホロウィッツ。バーニー・グランドマンやダグ・サックスのように著名ではありませんが、20歳から始め41年間LPをカッティングしています。実は、レンは50・60年代のアナログ・ギアを含めたバーニーのカッティング機等の修復もしているので す。レンのレコードカッティング機は1950年製のスカリー旋盤で本当に美しいマシーンです。ウエストレックス社のカッティングヘッドでカッティングをしていて、ウエストレックスは廉価でデザインも素晴しいとレンは説明してくれました。そして、ドイツ製のニューマン社のカッティングヘッドよりも低音ははるかに優れているとも教えてくれたのです。
長年このように真摯に取り組むレンと今回、仕事ができることは光栄だと思っています。

 今回の重量盤販売の第一弾は、セラ・ウナ・ノーチェの「ラ・セグンダ」(品番:M062A-V)。

数年前の「ジャズ&オーディオ通信」で高評価だった記事を覚えている方も多いと思います。以下、同誌の記事からです。

「Sera una Nocheというのはアルゼンチンのグループ。バンドネオン、ギター、チェロ、パーカッションが基本となり、それに持ち替えの木管楽器、女性ボーカルが曲により様々な組み合わせで登場する。タンゴ、ミロンガその他の伝統的なアルゼンチン音楽を、フリーインプロビゼーションを交えて演奏している。インプロビゼーションがあるとはいえ、ジャズではない。クラシック・ファンの方にもとっつきやすいと思う。レーベルはMA Recordings。米国出身のタッド・ガーフィンクル氏(日本在住)が自ら世界中を巡って録音する。自然な音響空間でのワンポイント録音にこだわるオーディオファイル・レーベルである。まず女性ボーカルの入った3曲目を聴いて欲しい。チェロがピチカート双方でベースの役目を果たし、ギターとクラリネットがイントロを奏でる。各楽器の実在感と豊かな響き。そして真ん中からすーっと入ってくる女性歌手の声の美しいこと。シンプルながら見事な歌唱力に身震いしてしまう。その声のリアルさは驚異的だと思う。各楽器の演奏者の実力も相当なものだ。教会の建物の自然なエコーが極めて重要な役割を果たしている。まるで7人目の演奏者のように。14曲目では大太鼓のような(?)パーカッションが活躍するのだが、空間全体に響き渡ってすごい迫力。他にもハイライトはいくつもある。特に木管楽器奏者はハーモニカ、クラリネット、バスクラリネット、口笛と多彩な音を聴かせてくれるし、曲によって色々楽器の組み合わせやリズムが変わるので飽きさせない。大音量で、部屋を暗くして(あるいは目をつむって)聴いて欲しい。このCDはあなたを別世界に連れて行ってくれるだろう。」

このアルバムは66分と長いものですが、僕は一曲も減らしたくなかったので、「ラ・セグンダ」アナログ・バージョンつまりLP重量盤は2枚セットにしました。
 まず、ロスでレン・ホロウィズがカッティングし、LP業界で熟練者であるアメリカ東海岸在住デズモンド・ナレーンがメタルスタンパー盤を製造しました。デズモンドは世界的に有名なデッカ・レーベルで長年にわたって勤務し、アナログLPしか存在しなかった時代からメタルスタンパー盤を製造してきたのです。
 そして、LP盤製造はロサンゼルスの小さな会社、ビル・スミス・カスタム・レコードで製造しました。昔ながらのLPジャケットもまたロサンゼルスで60年以上の業績のあるStoughton社で印刷しました。

  LP2枚セットの「ラ・セグンダ」(M062A-V)はMAレコーディングズのサイトで今年8月下旬に販売予定です。定価は66ドル(送料別)で、米国ロサンゼルスからの送付になります。

 しかしながら、日頃MAをご愛顧してくださる日本の皆さんに、この販売に先行して6月中旬に日本で販売をします。
 6月12日までに皆様からのご注文を受け、ご注文のLPをアメリカ・ロサンゼルスから日本に一括送付し、日本の事務所から皆様へ6月20日予定で送付します。皆様への商品送付はヤマト運輸を利用します。この日本特別限定先行販売は、支払い方法が銀行振込前払いのみで、「ラ・セグンダ」LP180g重量盤(直径12インチ盤、66分)2枚組が特別販売価格8,000円(送料込)になります。
 
 また、この特別先行販売と同時にセラ・ウナ・ノーチェのデビュー・アルバム「セラ・ウナ・ノーチェ」から3曲を厳選した45回転重量盤レコード(直径12インチ盤、24分)“「セラ・ウナ・ノーチェ」45RPM”も販売します。

 こちらの3曲はA面の1曲目が「マレーナ」(ボ ーカル :ペドロ・アズナー)、2曲目が「マレーナ」(別アレンジで楽器演奏のみ)です。B面は「ヌブラード」でパーカッショニストのサンティアーゴ・ヴァズケズの作曲です。この限定45回転重量盤レコードはアメリカでは8月下旬に33ドル(送料別)で販売を開始します。日本では「ラ・セグンダ」LP180g重量盤と同様、6月12日まで注文受付し、6月20日予定でご送付します。特別販売価格は4,200円(送料込)です。なお「ラ・セグンダ」と「セラ・ウナ・ノーチェ」を同時にご注文されると送料込で11,200円と1,000円割引になり大変お得です。

 ご注文される方は、下述の申込書にご入力頂いて返信されるか、件名に<日本特別限定販売重量盤申込>、お名前、ご住所、お電話番号、eメールアドレス、「ラ・セグンダ」(M062A-V)および“「セラ・ウナ・ノーチェ」45RPM”の商品名、数量、合計金額をご明記の上、こちらmarecordingsjapan@yahoo.co.jpにeメールをお送りください。
折り返しインボイスをeメールしますので、指定の銀行振込口座にご請求金額をお振込みください(なお、お振込みの際の手数料はお客様負担となりますのでご了承ください。)。お振込みを確認できましたらご注文が完了になります。お振込は6月12日を最終期限となりますのでご注意ください。商品発送は6月20日予定です。

 MAレコーディングズ自信作の特別先行販売を日本の皆様にご案内できることをとても嬉しく思います。皆様からのご注文をお待ち申し上げます。どうぞよろしくお願いします。

 平成25年5月16日

MAレコーディングズ 

タッド・ガーフィンクル

申し込み内容:
  以下のとおり申込みます。
・ 「ラ・セグンダ」180gm重量盤(2枚組)(M062A-V)@8,000円×(数量)= 円
・ 「セラ・ウナ・ノーチェ」45RPM @4,200円×(数量)= 円
・ 「ラ・セグンダ」+「セラ・ウナ・ノーチェ」のセット@11,200円×セット= 円
  合計金額   
・ お名前                             
・ ご住所     〒                     
・ お電話番号
・ eメールアドレス

*後ほどインボイスをeメールでお送りします。

お振込最終期限は6月12日になります。

marecordingsjapan@yahoo.co.jp
----引用終わり----
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2013年03月30日

メールアドレスの変更

livedoorのメールサービス終了(2013年10月予定)に伴い、メールアドレスを変更します。新しいアドレスは

jazzaudiofanあっとgmail.com

です(あっとを@に変えてください)。

10月までは旧アドレス(jazzaudiofanあっとlivedoor.com)でも届きます。
jazzaudiofan at 04:12|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)その他 

2012年02月14日

My Audio System(2012年2月現在)

僕のオーディオ・システムには、ここ半年ほどの間にまたいくつか大きな変化があった(ちなみに2011年9月時点のシステムはこんな感じ

P1020316まず、昨年10月のオーディオショウ(RMAF)まで預かっていたドイツのスピーカー、Kaiser AcousticsのKaweroがショウの後、他へ行ってしまった。実に素晴らしいスピーカーなので残念だが、買えないので仕方ない(涙)。そこで、しばらくガレージにしまっておいたAvalon Eidolonを復活させた。

P1020319そして、新たに加わったのが、昨年10月のRMAFでデビューしたコンサート・フィデリティ(CF)の最新型ラインステージ・プリアンプCF-080LSX2と、今年1月のCESでデビューした新型モノブロックアンプZL-120V2SEである。すでに所有していたフォノステージSPA-4C、DAコンバーターDAC-040と併せて、ようやくCFのトータル・システムが完成した。ちなみにこれは借り物ではなく、数年かけてひとつずつ購入し、先頃ようやく実現した<夢のマイ・システム>である!

音の純度、抜けの良さと反応スピードの改善を目指して改良された真空管ハイブリッド方式のプリアンプCF-080LSX2(詳しくはこちら)は、これまで使っていたEARの868とは段違いに解像度が高く、情報量が多い。色々なビンテージ(NOS)真空管を試してみて、整流管(6C4A)はMullard、出力管(12AU7x2本)はRCA 5814Aという組み合わせが一番気に入っている。EAR868は今でもあの価格帯では優秀なプリだと思っているが、CFと比べるとぼんやりぼわぼわし、いかにも真空管らしい音がする。CFの音を聴いてしまうと、もう元には戻れない。

P1020318そして、新製品のZL-120V2SE。MOSFETベースの半導体アンプながら、少ない数の出力デバイスで出力を確保できるBTL方式を採用し、一瞬真空管?と思わせるようなスムーズで有機的な音の感触と、半導体でなければ得られない瞬発力と引き締まった低域レスポンスを両立させた素晴らしいアンプだ(詳しくはこちら)。SE(スペシャル・エディション)モデルは特に電源部を強化し、低域のグリップ力と駆動力が大幅にアップした。出力の実力値も180W(8Ω)に向上している。
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jazzaudiofan at 18:10|この記事のURLComments(9)TrackBack(0)

2012年02月13日

Joshua Bell & Edgar Meyer Live!

Voice of the Violin昨日、珍しくクラシックのコンサートに行ってきた。うちから車で30分くらいのところにあるラグナビーチという街は芸術が盛んな観光地。今年10周年を迎えるラグナビーチ音楽祭はバイオリンのジョシュア・ベルを芸術監督に迎え、1週間にわたって様々な音楽イベントが催された。その中で僕が特におもしろそうと選んだのが土曜日のコンサートだ。

Best of Edgar Meyer場所はLaguna Beach Playhouseという収容人数300人くらいの小さな劇場で、クラシック界の大スターの演奏をこれほどインティメットな環境で聴ける機会はなかなかないだろうと思う。出演者はジョシュア・ベル以外に、クラシック出身ながらブルーグラスなどジャンルを超えて活躍する天才ベーシスト、エドガー・メイヤー、英国のピアニスト、サム・ヘイウッド、そしてLAで結成された若手弦楽四重奏楽団カルダー・カルテット。プログラムは3部構成。
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2012年02月05日

T.H.E. Show Las Vegas 2012レポート(2)

1月10〜13日にラスベガスで開催されたCESとT.H.E. Show。僕はコンサート・フィデリティの一員としてT.H.E. Showの展示部屋に詰めっきりだったので、他の部屋はほとんど見ることができなかった。特に別の会場で行われたCESの方はまったくだめだったが、T.H.E Showの方は同じフロアの展示だけさっと見て回ることができたので、印象に残った部屋を紹介しよう。

ESS Labs
P1020278見るからにユニークな、大きなダイポール型のスピーカーを展示していたのはESS Labsというメーカーだ。ハイルのエア・モーション・トランスフォーマー(AMT)がミッドレンジ・ツイーターとして大きなバッフルの上部に取り付けられ、真ん中にはいくつものガラス板を連結して上下方向に振動させるユニークなツイーター、基底部にはアクティブ型のサブウーファーが格納されている。

P1020280音の方は特にどうということもなかったが、こんな方法で音を出すこともできるんだなと、妙に感心させられた。

Evolution Acoustics
P1020282主にスピーカーを作っているEvolution Acousticsの部屋は、入り口付近に置いてあったATR ServicesのATR102という大きなオープンリール・テープデッキにまずびっくり。MMMicroOneという比較的小さくペア2000ドル程度の安価なスピーカーに、DarTZeelのアンプ、Playback DesignsのCD/SACDプレーヤー/DACという高級機器の組み合わせで、価格バランスが全然取れていないのだが、テープデッキの再生ではかなりいい音が出ていた。

P1020283ちなみにDarTZeelのアンプは、Concert Fidelityのアンプと音質が似ていて、よく比較される。
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2012年01月18日

T.H.E. Show Las Vegas 2012レポート(1)

01-CF-system1月10〜13日にラスベガスで開催されたCESとT.H.E. Showに、コンサート・フィデリティ(CF)の一員として出展参加してきた。CFは今回初めてCES(The Venetian Hotel)とT.H.E. Show(The Flamingo Hotel)の両方に同時出展するという快挙をなしとげ、両会場共通のパートナー、エストニアのメーカーEstelonのXA Diamondという優秀なスピーカーとの組み合わせで、ハイレベルな音質での展示を実現した。

02-EstelonXA-Dショウ全体としては、不景気の影響でCES(ハイエンド・オーディオ部門)は3フロア予定されていた展示部屋が埋まらず、T.H.E. Showもキャンセルが出て展示部屋の数が減少。来場者数も昨年比で減少したようだ。今年の会期が火曜日から金曜日までの4日間で、土日が含まれなかったのも原因のひとつだろう。

03-DiamondTweeterこのような逆境ではあったが、CFは特に僕たちがセットアップしたT.H.E. Showの部屋の音は素晴らしく、多くの来場者から「今回のショウで最高の音」とのコメントを得た。XA Diamondとの組み合わせを念頭に置いてCFが投入した新製品は、モノブロックアンプのZL-120V2SE(ペア3万4000ドル)。従来のZL-120V2に、より大きくパワフルなZL-200の電源部(トランスと整流器の容量が2倍、コンデンサの容量は50%増)を搭載した「スペシャル・エディション」で、MOSFET出力デバイスの数が比較的少ないことから立ち上がりの瞬発力が高いZL-120V2の長所を保ちつつ、電流供給能力を高め、ウーファーをがっちり駆動できるようにしたものだ。
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2012年01月03日

謹賀新年

皆様、新年明けましておめでとうございます。

ジャズ&オーディオ関連で2011年を振り返ってみると、色々と思い出深いイベントがありました。

1月:毎年恒例のオーディオ・ショウ、T.H.E. Show Las Vegasコンサート・フィデリティの機器をKaiser AcousticsのKawero(スピーカー)およびFono Acusticaのケーブルと共に展示。その後ショウで使用したEsoteric X-01D2を購入、それ以外の機器も自宅で「預かる」ことになり、10月のRMAFまで究極のシステムで音楽を聴くことができた。

3月:東日本大震災からまだそれほど日も経たぬうちに、伝統のキャピトル・スタジオで急遽行われたチャリティCD「Jazz For Japan」の録音現場に招待され、取材したことは色々な意味で思い出深い出来事だった。
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2011年12月01日

Soka BluePort Jazz Festival 2011

うちから車で30分ほどのところにあるSoka University of Americaに新しいコンサート・ホールが完成したのは今年の春。4月8日に非公式なこけら落とし(?)としてケニー・バロンのソロピアノ・コンサートが開催されたことはこの記事で述べた。このホールが正式にオープンし、2011/12年のシーズンが始まったわけだが、その大きな催しとして、Soka BluePort Jazz Festivalが10月28日から30日にかけて開催された。

BluePortは同大学の教授でもあるJim Merod氏が主宰しているマイナージャズレーベルで、過去6年にわたってJazz Monstersと題したコンサートを学内で開催し続けてきた。彼が数十年にわたって築き上げてきた人脈と企画力が新しいコンサート・ホールという場所を得て、一気に花開いたわけである。(ちなみにBluePortのCDは筆者が運営しているオンライン・ショップEastwind Importで販売している。)

フェスティバルは3日間にわたって開かれたが、僕は金曜と土曜の2日のみ参加した。主催者から「音が一番いい」ときいたセクションで2日間たっぷりとジャズを楽しむことができた。

(写真提供: Photos by Greg Weaver)

10月28日
Geoffrey Keezer - Peter Sprague Band

01-Keezer-Sprague-Bandジェフリー・キーザーがNYからサンディエゴに引っ越してきたのは5〜6年前のことで、彼がサンディエゴ〜LA近辺の優れたジャズミュージシャンと活動し始めるのに時間はさほどかからなかった。女性歌手のデニース・ドナテッリの2010年のアルバムWhen Lights Are Low(グラミー賞2部門ノミネート)などはその例だが、ギタリストのピーター・スプレイグとも意気投合し、双頭コンボを結成。今年に入って同グループのデビューCD、Mill Creek Roadを発表した。
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2011年11月16日

ロイ・デュナン・トリビュート

04-DuNannLos Angeles Jazz Institute(LAJI)は特にウェストコースト・ジャズを中心とするジャズ・レコードや関連グッズを収集・研究し、年に1回、LAで主にビッグバンドをフィーチャーしたミニ・ジャズフェスを開催している。僕は数回このイベントに参加したことがあるが、ここ数年はご無沙汰していた。LAJIのケン・ポストンから突然メールがあったのは10月のことだ。

「ウェストコースト・ジャズをテーマにした今年のイベントで、ロイ・デュナンをゲストに迎えたトリビュート・セミナーをやるので、良かったら来ないか」というのである!

01-panelistsContemporary Recordsで50年代後半から60年代にかけてアート・ペッパーのMeets The Rhythm Sectionやソニー・ロリンズのWay Out Westをはじめとする傑作ジャズアルバムを録音した名エンジニア、ナチュラルなサウンドと空間表現においてルディ・ヴァンゲルダーを上回り、僕が個人的にジャズ史上最高のエンジニアとして崇拝しているロイ・デュナンに会うことができる!彼がまだ存命であることすら知らなかった僕は、10月22日、このセミナーに出席するためだけに、意気揚々とLAまで出かけていった。

07-ArtPepperパネリストは司会のケン・ポストン(KP)の他、伝説的なマスタリング・エンジニアのバーニー・グランドマン(BG)、Contemporaryのオーナー兼プロデューサーだったレスター・ケーニッヒの息子でクラシックのチェロ奏者でもあるジョン・ケーニッヒ(JK)だ。

08-Rollins90歳代ときいていたロイ・デュナン(その後調査したところ、現在おそらく90もしくは91歳だと思われる)は小柄で、どちらかといえば寡黙だが、目の輝きに頭の良さとユーモアのセンスを感じさせる。両耳に補聴器をつけていたが、それでも参加者からの質問などは聞き取りにくいようで、隣にいたケン・ポストンが直接彼の耳に向かって繰り返していた。
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jazzaudiofan
ジャズとオーディオが好きで、アメリカに住んでます。Audiogon等を通じてアメリカからオーディオ機器を個人輸入したい方をサポートしています。詳しくはこちらをご覧下さい。