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『嘘つき安倍政権①』三橋貴明 AJER2018.9.25
https://youtu.be/oSSjTkO9aV4

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一般参加可能な講演会のお知らせ。

【第5回 日台親善シンポジウム「一帯一路構想に日本と台湾は如何に対処すべきか」】https://kokucheese.com/event/index/535633/

11月3日 BumB(東京スポーツ文化館)研修ルームB(東京都江東区夢の島2丁目1-3) 講演 田村 秀男、三橋貴明 

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 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。


【Front Japan 桜】消費への罪、利益への罪 / 危険を顧みぬ自衛官に想いを寄せて[桜H30/10/19]
https://youtu.be/KSX1OCZ4oWw
https://www.nicovideo.jp/watch/so34042403


 すみません、テーマは正しくは「消費への罰、利益への罰」でしたね。お詫び申し上げます。


 本日はチャンネル桜「日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」 」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655


 三橋TV第四回、第五回がリリースになりました。


三橋TV第4回【国の借金という嘘〜誰が日本にお金を貸しているのか?〜】

https://youtu.be/qXnTRxWru5o


三橋TV第5回【黒田日銀総裁の嘘〜日銀が発行した360兆円の行方】

https://youtu.be/Muah8GfTOLE


 しかし、あれですね。毎週、切り口や「ノリ」を変えて動画を一時間分、収録するのは、想像以上に大変ですね。ブログの蓄積がなければ、とても無理です。


 ちなみに、三橋TVは回を追うごとに「バラエティ」色が出てきます(内容が固いのは変わらないけど)。コンスタントに10万回視聴を達成するには、やはり「面白さ」が必要だと思うのですよね。


 まあ、批判するのは構いませんが、せめて「視てから」にしてくださいね


 さて、本日は三橋経済塾第七期第十回講義開催日です。テーマは「消費税の真実」。結構、怖い話ですよ。


 何か告知が多すぎて、自分でも分からなくなってきましたが、


● 昨日、Front Japan 桜に出演しました。(キャスターは葛城さん!)
● 本日、「闘論!倒論!討論!」に出演します。
● 三橋TVの第四回、第五回がリリースになりました。
● 本日は、三橋経済塾第七期第十回講義開催日。


 でございますね。


                                


 中野剛志先生が、東洋経済に寄稿され、経済学及び日本の御用学者たちを痛烈に批判されています。


『ガキっぽい情熱を克服できない経済学の実態 ノーベル学者もピケティも嘆く内輪ウケ体質
https://toyokeizai.net/articles/-/243257?page=4
 2018年、ポール・ローマーは、経済学への理論的貢献を認められて、ノーベル経済学賞を受賞した。
 ところが、皮肉なことに、そのローマーは、2016年の講演の中で、マクロ経済学は、過去30年以上にわたって進歩するどころか、むしろ退歩したと断じ、経済学に対する辛辣な批判を展開していたのである(参考)。
 しかし、このように経済学のあり方を批判する大物経済学者は、ローマーだけではない。
 2008年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンもまた、その受賞の翌年、過去30年間のマクロ経済学の大部分は、「良くて華々しく役に立たなく、悪くて全く有害」と言い放っていた(参考)。
 同様に、2011年、元米財務長官で大統領首席経済顧問やハーバード大学学長を歴任したローレンス・サマーズは、主流派経済学の理論モデルに基づく論文は、政策担当者にとっては本質的に無益であったと告白している。


◆本物の女王に権威を失墜させられた「社会科学の女王」
 経済学批判の歴史は長い。もっとも、これまでの経済学批判は、もっぱら政治学、社会学あるいは歴史学など経済学以外の分野からか、マルクス主義、歴史学派、制度学派あるいはポスト・ケインジアンといった、主流派から外れた異端派経済学から発せられてきた。
 しかし、過去10年、主流派経済学者たちの中からの「内部告発」が相次ぐようになったのである。その理由は、明らかに2008年の世界金融危機(リーマン・ショック)の勃発にある。
 有名な話であるが、リーマン・ショックの勃発から間もない2008年11月、イギリスのエリザベス女王は、経済学の世界的権威たちに「なぜだれも危機が来ることをわからなかったのでしょうか」と尋ね、彼らを絶句させたという。「社会科学の女王」を自認する経済学の権威が、本物の女王によって失墜させられた瞬間であった。(後略)』


 中野先生は後略部で、ローマーの「経済学者の七つの特徴」を紹介しています。


①途方もない自信
②異常に一枚岩の共同体
③宗教団体か政党のような、同じグループとの一体感
④他分野の専門家から隔絶された強烈な内輪意識
⑤他のグループの専門家の思想、意見、業績に対する無視と無関心
⑥証拠を楽観的に解釈し、結果に対する大仰あるいは不完全な言明を信じ、理論が間違っているかもしれないという可能性を無視する傾向
⑦研究プログラムに伴うはずのリスクの程度に対する評価の欠如


 まあ、あれですな。
「経済学によれば・・・」
「教科書読め!」
「マクロ経済すら知らないのか?」
 とか一度でも口にした連中は、上記の「七つの特徴」の共同体の一員ということです。相当に下っ端で、本来の「サロン」の連中は誰も知らないんだろうけど(笑)。


 中野先生は、日本のいわゆる御用学者の連中について、


『伊藤隆敏氏は、消費税を引き上げても「デフレ脱却に失敗することはない」とまで断言していた。』
『ちなみに、伊藤氏は2003年、吉川洋氏など日本を代表する経済学者らと共同で、政府部門の債務の対国内総生産(GDP)比率が200%に達した場合、「この水準は国家財政の事実上の破たんを意味すると言ってよい」と警鐘を鳴らしていた(2003年3月19日付、日本経済新聞「経済教室」)。
 しかし、現在の政府債務の対GDP比率は230%を超え、伊藤氏らの言う「国家財政の事実上の破たん」の水準をすでに超えている。もし事実上の財政破綻であるならば、日本国債の買い手などいなくなるから、長期金利は急騰するはずだ。
 ところが、実際の長期金利はわずか0.03%程度にすぎない。伊藤氏らが依拠する経済理論は、この現実をまったく説明できていないのである。』


 と、「事実」に基づき批判しています。


 また、土居丈朗が2016年の米国経済学会において、「マクロ経済学のミクロ的基礎付け」理論である「演繹的な基礎理論」で論争がされたことについて「すがすがしさを感じた」と書いていることについて触れていますが、土居がすがすがしさを感じた理由は何となくわかります。(ちなみに「演繹的な基礎理論」とは何なのか? などと悩む必要はないです。その辺の石ころよりもどうでもいい話です)


 わたくしが海外に取材に行き、日本語が通じない環境でしばらく暮らし、久しぶりに日本に帰ってくると、
「言語で悩まなくていい」
 というだけで、すがすがしさを感じます。


 もっとも、土居が感じたすがすがしさに対しては、
「根本から間違っている経済学とやらを、誰もが妄信し、現実と乖離した理屈を述べ合うことで納得し合う」
 という、どうにもこうにも、
「こいつら、とことんどうしようもないなあ・・・」
 という同情しか沸き起こってきませんが。


 問題は、この現実を無視した「経済学」あるいは「経済学者」の連中が、現実の政治に影響を与えてしまうことです。


 伊藤にせよ、吉川にせよ、土居にせよ、象牙の塔に引きこもり、一般均衡がどうのこうのとやっている分には、害はないのです。ところが、この連中は政府の諮問会議に入り込み、現実の政治に影響を与えることで国民に害を与えています。


 さらなる問題は、この手の「害を与えた御用学者」たちが政界では誰からも批判されず、のうのうと居座り、さらなる害をまき散らすという点です。


 最低限、2014年の消費税増税に賛成した御用学者たちには責任を取ってもらわなければなりませんが、誰一人、取っていません。


 責任を取るべき人間が、そのまま何事もなかったかのように居座る。これでは、間違った路線の修正もできません。


 もっとも、「知識」がない国民は、伊藤や吉川や土居の「間違い」を認識することすらできないでしょう。というわけで、一般の人にも「経済」「財政」「おカネ」について「完璧に理解してもらう」ために、三橋TVを始めたわけです。


 音声や映像や演出で文句をつけたくなるかも知れませんが、わたくしは「継続しつつ、常に改善していく」をモットーにしておりますので、長期的とは言いませんが、中期的な視線で見て下さいませ。


 ペンが剣より強いのかどうか、確信が持てない時代ですが、「知識は剣より強い」は普遍的な真実であると、わたくしは信じているのです。

「消費増税に賛成した御用学者は責任を取れ!」に、ご賛同下さる方は、

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