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令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。

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三橋TV第215回【コロナ恐慌! 財務省の自己防衛の詭弁をぶち壊せ!】
 
 総理が記者会見をしました。特に目新しい話はなかったです。
 緊急経済対策については、
「リーマン・ショック時の経済対策を上回る、かつてない規模の対策を取りまとめてまいります。」
 とのことでございます。
 
「そして、消費税についてなのですが、これは答えが長くなりますが、この消費税は急速に進む高齢化の中にあって、若者からお年寄りまで全世代型社会保障改革を進めていく上においては、どうしても必要な税であり、そのために引き上げたところであります。今般の経済政策においては、党においても様々な議論が行われているというふうに考えますが、私は効果がなければならないと。やはり効果の面、もちろん、それを主張しておられる方々も効果ということをおっしゃっているのだろうと思いますが、なるべく即効性のあるものがいいと思っています。」
 
 総理は現時点でも、「消費税は社会保障の財源」という出鱈目なレトリックを主張(理解、や認識、ではない)していますが、本当に社会保障の財源「のみ」を考えるならば、税ではなく保険料スタイルにするべきです。とはいえ、消費税。
 
 むしろ、保険料方式だと社会保障に用途が限られてしまうため、消費税なのです。消費税収により、国債発行を抑制し、PBを改善する。それだけの話です(保険料方式ではPB黒字化とは関係なくなりますので)。

 また、総理の言う「即効性のある経済対策」の代表こそが、消費税0%です。何しろ、消費しない人はいないため、施行と同時に効果が生じる。
 
 しかも、しつこく書きますが、消費税率0%は、
● 消費性向が高い、低所得者層であればあるほど、恩恵が大きくなる。年収200万円の人にとっては、一か月分の可処分所得が増えるのと同じ
● 年金受給者や生活保護受給者、あるいはお小遣いをもらっている子供にも恩恵がある
● 例えば、ネットカフェ難民といった、住所がない貧困層であっても恩恵が生じる
● 消費性向が低い、高所得者層であればあるほど、恩恵が小さくなる。つまりは、一種の累進課税となり、格差縮小にも貢献する
 と、現代の日本国民にとっては「良いことづくめ」です。

 明日、10時、自民党の安藤裕衆院議員が代表の「日本の未来を考える勉強会」と、青山繁晴参院議員が代表の「日本の尊厳と国益を護る会」が合同で、「消費税減税」を目指した記者会見を開くとの情報が流れています。
 
『あんどう裕(ひろし)衆議院議員 @andouhiroshi
https://twitter.com/andouhiroshi/status/1243778938213560320
月曜朝10時から私が会長の「#議員連盟日本の未来を考える勉強会」と青山繁晴参院議員が代表の「日本の尊厳と国益を護る会」合同で「自民党内の消費税減税勢力を結集」して記者会見を行います。#消費税ゼロ 実現のために提言の拡散、賛同者拡大にご協力をお願いいたします』
 
 個人的には、最終的には「野党」とも消費税0%で共闘し、何とか「政局」レベルに持ち込んで欲しい。消費税0%を実現するには、
「消費税は0%にするのが当然だ」
 といった世論、さらには政治家が増えなければなりません

 そして、「大変、残念なことに」、消費税0%が必須となる「恐慌」の中に、我々は叩き込まれようとしています。というか、叩き込まれてしまいました。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※お待たせしました! 「歴史に魅せられて、myと辿る邪馬台国への道」の後編が視聴可能となりました。

 

 チャンネル桜「日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」」に出演しました

 個人的に大ファンだった鈴木傾城氏がいらっしゃったので吃驚したのですが(本も、何冊も持っています)、お判りでしょうが、最近、「消費税率0%」の効果を説明する際に、
「例えば、ネットカフェ難民といった、住所がない貧困層であっても恩恵が生じる」
 と書いているのは、上記、桜の討論を収録した後からになります。

 ネットカフェ難民まで行かずとも、現在の日本では「どこにも属さない」、大都会の中で孤立し、貧困化した国民が激増していっています
 
 英国のジャーナリストであるデイヴィッド・グッドハートは、2017年、『The Road to Somewhere: The New Tribes Shaping British Politics』(どこかに続く道:英国政治を形作る新種族)において、イギリス国民が「どこでも暮らせる エニウェア族(Anywheres)」と、「どこか特定の場所に所属する「サムウェア族(Somewheres)」に分断されていると指摘しました。

 どの国でも暮らせ、英語を喋り、資本利益(配当金など)で所得を稼ぐ、エニウェア族。別名、グローバリスト。
 「ここ」でしか暮らせず、母国語のみを喋り、「ここ」で働くことで所得を稼ぐ、サムウェア族。

 わたくしは、過去に繰り返し「エニウェア族」と「サムウェア族」の問題を取り上げてきましたが、現在の日本の状況はすでに突き抜け、「どこにも属さない」ノーウェア族が激増している。浜崎洋介先生の言う「デラシネ(根無し草)」ですね。
 
【日本の単身世帯数(左軸、数)と全体に占める割合(右軸、%)】
 
 近年、日本では「単身世帯化」が恐るべき勢いで進み、1800万世帯を超えています。全体に占める割合も、1960年の16.5%から、2015年には34.5%へと激増。
 
【日本の雇用形態別労働者数(万人)】
 
 また、雇用形態を見ると、「自営業(家族従事者含む)」が激減し、反対側で非正規雇用が激増

 地域、家族からも切り離され、大都会で孤立し、貧困化する非正規雇用が増えている。それはまあ、デフレが続き、少子化が進んで当たり前でございますよ。

 問題は、日本はこの種のノーウェア族が激増したタイミングで「恐慌」に直面することになった、という点です。前回の世界恐慌期、ドイツで「死」に直面したデラシネが激増した結果、誕生した政権が「ナチス」です。
 ノーウェア族激増+恐慌は、我が国の民主制を破壊する可能性が極めて高い。
 
 すでに始まっている第二次世界恐慌。所得が減る、ではなく、「所得を全く得られない」人々が凄まじい数に膨れ上がることになります

 どうか、お願いです。頼れるところがある人は、遠慮なく頼って下さい。そして、頼られた人は、どうか温かく受け止めてあげて下さい。生き延びるためには、連携が必要です。

 恐慌時に助け合うことができないと、我々は死ぬだけです。
 
 ノーウェア族の方も、どうか家族、故郷とのつながりを取り戻してください。どうしても無理ならば、遠慮なく「行政」に相談してください

 さらに、経済活動の停止を要求しておきながら、緊縮財政で補償をしようとしない政府に怒りをぶつけて下さい。

 そして、何としてもこのタイミングで緊縮財政の転換を、ネットカフェ難民の方がであっても恩恵を受けられる経済対策を実現するのです。
 すなわち、消費税率0%です

 

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