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■人気ドラマを観て、思うこと

この間の連休中は、

色々な作品を観ていました。

 

今、話題になっている

三谷幸喜監督と香取慎吾さんの

「誰かが、見ている」も一気に観ました。

 

何をしても失敗だらけの主人公(香取)を

隣に住む住人が隠し撮りをして、

ユーチューブにUPして、

人気者にしていしまう,

という

シチュエーションコメディ。

 

観客を入れて、

舞台のように一気に演じ、

撮影したものを

映像化しています。

 

毎回、ストーリーが、

「普通だったらここで終わらせる」

であろうシュールな結末ではなく、

そこからひとひねりある

優しい結末になっているのは、

三谷さんらしいです。

(登場人物も、

みんなどこか優しいです)

 

正直、1話目はちょっと

演技もストーリーも

ぎこちなさが見えたですが、

3話くらいになると

だんだんノッてくるので

面白くなってきます。

 

個人的には、

5話の稲垣吾郎さんが出演する回は、

三谷さんらしい、

「人と人のユニークなすれ違い」が

面白く描かれていて、オススメです。

 

「2つの部屋がメインの話の舞台を

映像化」という形で

ここまで見せられたら、

意外と低予算で

いい番組って作れるんでしょうね。

 

もちろんどこまでギャラの高い

出演者を使うかによっては

変わってきますが、

(事前の稽古が必要となってきますが、

この場合は、前日1日練習で本番スタイル)

 

そういえば、三谷さんが脚本の

映画「12人の優しい日本人」

初めて見たときに、

ほぼ一部屋だけで話が

完結していていて、

それでいて、

映画として成り立っていたので、

驚いたことがあります。

(もともとは舞台の脚本だったのを

映像化した作品なんですよね)

 

三谷さんで言えば、

ノンストップで

1カットだけで1本のドラマにしている

「大空港2013」も面白いですよね。

 

(まるで空港全体を使った
舞台のような作品なんです。

演者は失敗できないので、

緊張感がハンパないです・笑)

 

もし、今後ますます

番組の予算が少なくなっても、

こういう工夫をして、

むしろそんなシチュエーションを魅力にして、

いい作品を作れる人は

最強ですよね。

 

お金をかければいい、

ってわけでもないでしょうしね。

 

ほかにも観た作品で、

意外な面白さがあったのが、

小松菜奈さん主演の

WOWOWドラマ「夢を与える」

(Amazonプライムでも見られるんですよね)

 

子役の少女が

芸能界入りして、

数年後には大ブレークするも、

芸能界の魅惑に

どんどんおかしくなっていく人たちを

描いた作品です。

 

芸能人に限らずですが、

急に注目されたり、

人気者になったり、

お金持ちになったりすると、

おかしくなっていく人、少なくないですよね。

 

それは

「自分を見失ってしまう」から

だと思います。

 

しかも、今や

テレビをはじめ、

映画、新聞、書籍など、

すべて数字ばかりですしね。

 

いい番組、作品、商品を作ろうではなく、

稼げるものを作ることが最優先。

(視聴率、発行部数、アクセス数、売上)

 

単に数字がいいことが

評価されるようになると、

どんどんおかしくなってきますよね。

 

本来の作品作りの目的を

見失ってしまいますしね。

 

それだけでなく、

作り手たちもおかしくなってくるはず。

 

「自分軸」からズレるから。

 

自分が何を表現したいのか、

伝えたいのか、

どれだけ向上して

よりいいものを作りたいか、ではなく、

より多くの人にウケがいいものはないか、

なんて、他人軸でいればいるほど、

人の目ばかり気にするようになるし、

自己を見失っていくものです。

 

なによりも、

より多くの大衆に

受けるようにすればするほど、

「誰もが分かるもの」

「万人受けするもの」

「人々の欲望をかき立てるもの」

などを目指していく方向に向かってしまうので、

レベル、質が下がっていくんですよね。

 

今、「伝えなくてはいけないこと」

(=世の中のため=愛)

ではなく、

「みんなが見たいもの」

(なかには、見ていると

堕落するようなものも含む)

ばかりを重視するようになるでしょうし。

 

個人的には、

報道、ニュースが

より人々が知るべきことを伝えるよりも

視聴率重視になってしまったら、

おしまいだと思っています。

 

"芸能人の不倫"よりも

伝えなくてはいけないニュースは

あるはずですし!

 

「きれいごとでは食べていけない」

なんて言う人もいますが、

そもそもこの社会のシステムが

おかしいのだから

そこを変えようと誰も思えなかったら、

それこそが問題なところも。

 

そんな人に媚びたものが
少なくないからこそ、
若い世代の人は
テレビよりもユーチューブを
見るんでしょうしね。
 
ユーチューバーとして
お金を稼げなくても、
伝えたいものがあるからやっている
みたいな人もいますしね。
 
本来はテレビマンって
そういう人が多かったはずなのに・・・。
 

ただ、今後は、

ユーチューブの一本勝ちの状態だと

またおかしなことになるから、

同じような動画UPサービスを

色々と作った方がいいでしょうね。

 

・・・とドラマを観ることで

色々な発見もあるものです。

 

そういえば今クールでは、

綾野剛さんと星野源さん主演の

「MIU404」がすごく好きでした。

(観てた?)

 

野木亜紀子さん脚本のドラマは

面白いのが多いですよね。

男の友情にグッときた人も多いのでは?

 

10月からのドラマも

面白いのがあるといいですね!

(個人的には

柴咲コウさん主演、

遊川和彦さん脚本の

「35歳の少女」は気になっています!)

 

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