スコットランド旅行記 33:ハイランド - アップルクロスツアー 4 | 旅中毒

旅中毒

バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

2019/5/1

 

ではちょっと道を戻りまして、次に向かった先はお食事どころです。ここがまた!良くってねえ!

 

車を降りた時からして、「えっ、何ここ?」とワクワクしちゃったわ。

 

Applecross Walled Garden (フェイスブックもやってる) アップルクロスツアーでよく使われるレストランらしいわ。他の会社のツアーに参加した人のブログにもここが上がっていた。

 

なぜ walled なのかと言うと、こういうこと。石壁に囲まれたガーデンなの。

 

起源は1675年にまで遡るらしい。アップルクロス・ハウスというお邸とお庭が作られたのが始まり。マッケンジー・レアードとその一族にたくさんの野菜や果物、そしてお花を提供していたそうな。今ではこのレストランの他にカマステラックにコテージも所有している。コテージの写真を見たよ、すっごく可愛い!

 

スモークサーモンとホタテのパスタをいただきました。メチャクチャ美味しかった!!

 

ここでしばらく休憩するので、デザートを食べるライアンさんを残し私は庭にお散歩に。

 

この日は大自然を見に来たのではありますが、こういうお庭も本当に素敵。結婚式やコンサートなどのイベントにも使用可能ですって。こんなところで古楽イベントとかやったら楽しいだろうなあ…。

 

ハーブも自家製なのね。当たり前か。BBQセットもあったよ。お庭でBBQパーティーができる。

 

さて、出発。レストランのすぐ近くで飼育されているハイランド牛を見かけました。ハイランドとアウターヘブリディーズ諸島に起源をもつスコットランド特有の種類で、今では主に食肉用に飼育されているらしい。あのレストランでもハイランド牛のメニューがあるそうです。この子もいずれ…

 

ちなみにスコットランド風に発音するとハイランド・クーです。カウじゃなくて。

 

知り合いのスコットランド人が、幼児の頃にハイランド・クーの毛にぶら下がって遊んだと言っていました。これだけ毛が長かったらできそうだね。ハイランド・クーは気性が穏やかなことでも有名で、人間の子供がブランコ代わりにした程度では怒らないそうで。

 

今度は海沿いに北上していきます。1がレストランね。


波打ち際と道路が同じくらいの高さにあるところ(2)で停まってもらって景色を楽しんでたんですが、見てくださいよこの海の色、透明さ!

 

こういうの見ると、高知の海の緑色を思い出します。高台を車で走っていたら、下に広がる海がペパーミントグリーンに見えてね。親にねだって、色を確認するために波打ち際まで降りてもらった。でも水はもう普通の無色透明で。位置が違うだけでこんなに変わるのかと驚いてしまった。高い所から見た時だけあの色ってことは、この海は神様の食べるミントゼリーなんだ。泡の白いところがクリームなんだ。と、昔から妄想が激しかったのでウットリしておりました。

 

でもこのスコットランドの西の海は、波打ち際の色の方が恐ろしいほど美しい緑色。上から見ていた時は普通のきれいな青だったもの。これはもう、季節や時間帯やお天気にかかっているので、こんなに美しいものを見ることができるかどうかは運によるとしか言えませんね。

 

さらに北上していく時、ライアンさんが「いつもならここら辺をハイランド・クーの群れがうろついているんだけどなあ」と不思議そうでした。場所と時間帯を把握しているんですねえ。すごいなローカルガイド。

 

そしてここがまた人気の写真スポット。

 

アップルクロス半島の北端に近い場所ここから先は東側に入ってしまうので、スカイ島方面が見えるのはここが最後になります。いつかスカイ島やアウター・ヘブリディーズ諸島にも行きたいなあ…。

 

雲もかなり流れていたから、この時点なら「牛の通り道」ビューポイントからスカイ島まで見えたかも。でも太陽の差す方向からして、ちょっと逆光になってしまうかな? 少しガスってるし…。ああ、だから午前中にビューポイントからスカイ島を見る回り方にしてあるのか。今更のように気づく私。

 

そしてそこからまた走り始めてすぐのこと、また出ました、ハイランド・クー。この子は放牧ね。

 

私が外に出て盛んに写真を撮っていたら、別の車が私たちのバスの前に停まりました。中から女の人が出てきて、やはり嬉しそうに写真撮影を開始。そして、私がライアンさんに「そろそろ行こうか」と声をかけられてバスの入り口(車体左側にあるので、クーが見えない車道側)まで戻って来た時、私達のバスの前をその女の人がすっごい真剣な顔つきで走り抜けて、自分の車に転がり込みました。どうしたんだろ?と思いながらバスに乗りこんだら、ライアンさんが笑っている。聞けば、彼女がクーの真ん前に来た時にクーが前に進み始め(つまり彼女の方に向かって歩き始め)、彼女は仰天して逃げ出したんだそうです。まあ、そりゃ、大きな動物が近寄ってきたら怖いよね 笑

 

そこからさらにちょっと進んだところに、いましたよ群れが! 今日は少し早く進んでいたんでしょうね。

 

ハイランド・クーは赤っぽい茶色のイメージがありますが、実は様々な色の子がいるのです。黒もいれば焦げ茶もいる、白もいる。灰色の子もいるそうだし。

 

ライアンさんによると、昔はもっと黒いクーがたくさんいたんだそうです。でも、ビクトリア女王がハイランドに来た際に黒いクーを見て「あの色の牛は好きじゃない」と言ったもんだから、黒いクーを減らすよう交配が進んだんですって。女王が毎日見に来るわけじゃなし、気にしなくてもいいのに。女王だって別に黒いクーを減らせとまでは望んじゃいなかったでしょうよ。ともかく、黒いクーは今では珍しくて貴重なんだそうです。おかしな話。