片づけと衣替えと模様替えと遺品整理③ | 旅中毒

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バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

我々家族が「北の部屋」と呼んでいる2階の部屋は、文字通り北に面した部屋です。家を建てた時はおそらく父の書斎にと言う発想があったものと思われまして、父が中学生の頃に買ってもらった文机が置いてありました。

 

が、父はやがてほとんどの時間を居間で過ごすようになり、「北の部屋」は物置と化していきました。(お客が来た時に泊まる部屋としても使用) 文机の上には収納棚が積まれて雑多なものが詰め込まれ、本棚には本ではなく釣り具が置かれるようになり、父の憧れから購入した揺り椅子の上には孫たちのおもちゃを詰めた衣装ケースが積み上げられ、本棚の前には私や弟の衣装ケースが置かれるようになり…。

 

家の中で最もカオスなのは私の部屋ですが、次点は北の部屋でした。弟夫婦が泊まりに来る時など、前もってスペースを作るのがどれほど大変だったか。

 

今回、この北の部屋を徹底整理したのっ! 我ながらよくやった! 文机は収納棚をどけて救出され、引き出しの中も整理された上で父の部屋へ。

 

文机は姉が父の枕元に配置することにこだわりました。「そうしたら枕元の細々したものをここに置けるでしょ」と。でも父はすぐ手の届く枕周りに置く方が便利だと思っているようで(やはり私は父の血を色濃く引いている)、さっき見たら机の上に乗っているのは布団バサミだけでした。

 

おもちゃを捨てたので、解放された揺り椅子も父の部屋へ。本棚においてあったリールなどの釣り道具は、他のあちこちにも保存されていた釣り道具と共に段ボールに詰められ、天袋へ。父はもう釣りには行かないけど、捨てることもないからね。釣り針や錘は捨てましたが。釣り用のベストは、新品を1つ私がもらいました。旅行で使います。ポケットがたくさんあって便利なの。

 

父が釣りに使っていたバックパック6個も触らず天袋へ。まだ使えるけど、私は自分のを持っているし。でもうち2つは磯臭いので厳重に封印しました。あとキャリーカート2個、これは父が旅行していた最後の頃に買ったもの。なぜ2つも買うのか。サイズも同じなのに! 私が機能違いでバックパックをいくつも買ってしまうのと同じことか。あるいは、姉や弟が借りたりして、「だったら同じ時に使いたくなっても困らないように」と買ってしまったのかも(うちの父にはこういう傾向がある)。

 

ブラウン管のテレビ2個も廃棄。1個は一応、現役でした。スマホが出回る前までは、弟が泊まりに来た時に見ていたようですが、今はもう誰も使っていなかった。一緒に積んであったDVDプレイヤー2つとVHSテーププレイヤー1つも捨てようかなー。何しろモニタに繋げなきゃ意味のない機械だし、RCAケーブルっつの?それが繋げられるモニタって居間のテレビしかないし、そのテレビにはVHSプレイヤー内臓のDVDレコーダーが繋がっているしで(でもその内蔵のVHSプレイヤー、30余年前の全日本プロレス中継のビデオを食べたまま出してくれないの。業者さんを呼んで出してもらわなきゃ)。

 

 

上の写真でてっぺんに乗っかっている平べったい黒い板が何かと言いますと、ブラウン管TVや古いタイプのPCモニタの上に置いて使用する棚です。後ろに脚が付いているの。どこかで使えんかな。

 

ちなみに今の平べったいモニタ用の棚、職場で使っていますよ。カレンダーを置くのに使ってるの。(写真はここから借りました) 

 

今のモニタ用の棚は材質も軽いなあ…。と思ったけど、昔の棚が重かった理由は、台になるモニタ自体が大きくて丈夫だったから重量のあるものを乗せることができたからだね。それに備えて棚もしっかりしたものが使われていたんだろう。実際、うちも昔はケーブルテレビのチューナーとかテレビの上にこういう棚を使って置いてたわ。(ケーブルテレビが出回るころになってもまだブラウン管TVを使っていた我が家)

 

さて、北の部屋に山積みになっていた衣装ケースは、弟が泊まりに来た時のために置いてあるものを除き、私が自分の部屋に持って帰りました。自室が狭くなったわw 

 

かくして、北の部屋は蘇りました。これで、いつ弟たちが泊まりに来ても問題ないよ。もう放置するほどの荷物がないから!(←自分に言い聞かせ)

 

と言っても実は、このタンスの中にある亡母の着物が手付かずなのだ。ラスボスって感じですわね。しばらく考えたくない。このタンスは祖母の嫁入り道具だったらしい。上の部分は本当は襖が付いていたんですが、今は外され、袋の中でボロボロになっております。

 

友人「積み上げてある箱にシンパシーを感じる」。ええ、どかしてから写真を撮ろうかと思わなくもなかったんですが、この時はもうクタクタでしてね。下ろして、また上げるのかと思うと…。ちなみに奥の大きな箱は避難梯子です。あることも知らなかったよ。あんな所に置いておいても、いざと言う時に使えないのではないかと。所詮2階だから私は飛び降りれば済むけど、父がそれやったら間違いなく骨折するだろうから、父の枕元にでも出しておくべきでは…。手前は正座椅子(父の買い物です)(使ってません)。その上には風呂敷が詰まった海苔の空き箱が2つ。風呂敷類の整理はまた今度ね!

 

さて、北の部屋がすっきりと片付きましたので、逆に、父の部屋に置いてあった亡母のハンガーラックを北の部屋に持ってきました。ロングコートなどを架けるには最適だけど、私の部屋に持ってくると圧迫感がありすぎなのでパス。一つが片付くと、別のことも片付いていくんだよなあ。良い流れだ。

 

北の部屋と父の部屋の天袋からは様々な遺物が発掘されましたよ。普段使わないものを詰めておく場所だけに、「こんなものが!」の宝庫。レジャーテーブルや飯盒、レトロな旅行鞄、古い扇風機4個。天袋じゃないけど、石油ストーブ1個にホットカーペット1個も、もう使ってないんだよなあ。あと母の学生時代の文学全集とか…。

 

扇風機は今使っている卓上タイプ2つで充分なので、大きいのは何年も使っていないのだ。なので捨てようと言ったんですけど、父が「捨てるのはいつでもできる」と抵抗。もう危ないんじゃないかと思うほど古いのもあるのにな。でもまあ、あんまりいきなり色々捨てると寂しいのかもしれない。

 

古いもの決定戦でもやれば優勝だろうと思うのがこの木箱。

 

しかし中に入っていたのは20年ちょっと前に作った父の着物でして、期待したほど古くなかった。こんなとこにしまってあったのか。今も着ればと言ったけど、後始末が面倒だから着ないって。そういうことやってくれていた母がもういませんからねえ…。(不出来な娘ですみません)
 
父の着物が入る前は、この箱には何が詰まっていたのだろう。それが見たかったわ。
 

 

まだ終わんないので、あと1回ね!