片づけと衣替えと模様替えと遺品整理④ | 旅中毒

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バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

さて、今回の大規模な片付けや遺品整理のきっかけになった階段下の物置のお片付け。

 

当初はとにかく、亡母がため込んでいた紙袋を出し、丈夫できれいなものだけを残して他は捨てました。同じく母がため込んでいた紐類、貰い物がたまっていくエコバッグやクーラーバッグなどはいずれ整理と言うことになっていました。その「いずれ」がやってまいりましたの。

 

まずは物置で大きな場所を取っていたトイレットペーパーの予備を、お手洗いの中に設置したツッパリ棚に移動。うちは昔から6ロール入りのパックを3つは予備として置いておりまして。つまり封を切ったものと合わせて4パックあるの。これが消えただけでも相当スッキリ。

 

それから物置きの中の寸法を測って、押し入れ用の引き出し式収納ケースを買ってきました。物置きの奥行きが80センチあるので、押し入れ用の奥行きが深いケースでないとね。ただ残念なのは、横に2つ並べたかったのに、物置きの横幅が足りなくて、1つしか置けないこと。もっと幅が狭いのになると、押し入れ用じゃない、奥行きが半分くらいのケースになっちゃうのよね。

 

今、こんな感じです。まだまだ整理の途中ですが。ああ、手を付ける前の写真を撮っておけば良かったわ。ビフォー&アフターのすごさがわかってもらえるのに。(手前の箒はドアの内側に吊るしてあります)

 

物置きに入れた収納ケースの中には、マスク、前述の大量の紐類(父が捨てるなと言うので)、レインスーツ、レジャーシート、父の帽子6つ、氷枕、ガムテープに布テープ、保冷バッグ、定期購入している生産者直送のお米を入れてもらうための布袋などが雑多に詰まっております。向かって左側のスペースは、ラックを置くなりしてもうちょっと空間を有効利用できるようにするつもり。お酒や備蓄食料、非常用持ち出し袋の置き場にしてもいいよね。

 

ちなみに物置内で輝いているのは、乾電池式のコード付きプラスチック電球です。こういうやつね。(この写真はアマゾンからもらってきたものですが)

 

イタリアのヴィテルボの屋台にあったの。イタリア在住の野本さんが「便利ですよ」と言うので買ってみた。確か1個1ユーロだった。あと3つくらい買っておけば良かったわー。

 

この物置きの扉をフルオープンできるようにするため、手前の廊下には物を置くことを厳禁とします。こんなに空っぽなこの場所を見るのは何十年ぶりだろう。この写真の縦のラインにも横のラインにも壁際にびっしり物を置いておりましたのに(半分は私が…)。



物置きから発掘されたものの中には古い絵や置物がありました。両親へのプレゼントです。もう誰にもらったかもわからず、何十年もしまいっぱなしだったものなので、父の号令の下に一気に捨てました。そんな中で、額入りの押し花だけはあまりにもきれいで、惜しくてねえ。茶色一色のグラデーションで、とても優雅。最初は捨てるつもりで裏蓋の留め金を外したら折れちゃったのを、そっと蓋を戻して裏向きのまま脇によけて置いておいたの。後で布テープでも貼っておこうと思って。そしたら姉が「えーっと、これ何だっけ」と持ち上げて花や葉が飛び散りまして、保存を断念しました。あんなすごいもん再構築できぬわ。

 

母がソーセージやハムを作っていた頃の手動ミンチ機やらタコ糸やらも発掘。タコ糸などの消耗品は捨てましたが、ミンチ機はちょっと未練がありまして(姉「あと10年くらいしたら捨てる気になるだろう」)、客間の天袋に移動させました。

 

そう、客間の天袋も整理したのですよ。半分は雛人形が占め、もう半分のそのまた3分の1は五月人形と兜が占めておりました。それはもう置いておくしかないので良しとして。他には、お正月用の漆器、九谷焼の花瓶が2つ、カトラリーのセット、お盆、アルコールコンロ、贈答用タオルセット、木琴、バドミントンのセット、カーレンジャーのカイト、結納用の白木台と水引、古い蛍光灯の器具、折りたたんだ段ボール、宝石の鑑定書。宝石本体はどこやねんと思っていたら、これ、姉の婚約指輪の鑑定書だったのでした(持って帰らせました)。

 

そして物置や玄関に放置されていた花瓶を新たに3つ、天袋へ。超ヘビー級のクリスタルの花瓶もあり(スリムなのに分厚いから穴が小さくて花2本くらいしか入らない)、「ミステリー小説とかで犯罪に使われているのはこういうやつなんだな!」と思いました。

 

バドミントンやカイトや蛍光灯器具など廃棄するものも多いけど、木琴は父が置いておきたいと言うので保存(従姉のでした)。お盆は台所の収納棚へ。

 
てことで、今度は台所のお片付けを開始。
 
タコ焼き器や餅つき機はもう使わないけど、焦って捨てることはないと父が言うので棚の奥深くに保存。
灰皿は6個あり、父が「大勢が集まった時に(もう集まらないってば)喫煙者が複数いるかもしれないから(うちに来る喫煙者は弟だけだってば)一つたりとも捨てるな」と主張し保存。
12枚あるお盆も父がすべて置いておけと言うので保存。
もう何十年も使っていない砥石やら包丁研ぎ機も、近くのスーパーに巡回に来てくれる研ぎ屋さんが来なくなった時に必要だからと保存。
100枚を超えるであろうレジ袋も「大判で貴重だから」と言うので保存。
変色した吸い飲み4個も「いずれ俺が使う日が来る」と保存(姉 「隙を見て捨てて新しいの買っといて。あんなもん使ったら余計に病気になる」)。
カセット式卓上コンロの予備はいいとして、都市ガス式のコンロ(カセット式を買ったので使わなくなった)もカセットコンロが使えない時のためとして保存。
アルコールコンロはガスが止まってカセットも使えない時のために保存。
 
高齢者の家がゴミ屋敷になりがちな理由を肌で知る日々です。
 
そんな父でも捨てろと言うのが割箸。キャンプファイヤー出来そうなくらい発掘されました。でもこれこそ消耗品だから、とりあえずまとめて保存。その消耗品を洗って再利用しているんで一向に減らないのですが、まあ、いいじゃないですか(血筋)。
 
航空会社のロゴ入り袋の割箸もあります。DELTAに乗ったのは18年前のチリ行きかな。ウズベキスタンはその直後だ。こういうの、往きの飛行機の中で、旅先で使うかもとカバンに入れちゃうんだよね。んで、使わなかったけどもったいないから持ち帰った、と。
 
便利な引き出しの中を埋め尽くして引き出しを無意味な場所にしていたのが、使っていないカトラリー。お菓子の箱に詰めて上の棚の奥へ移動した。「スプーン、何十本あるんだよ!」と言ったら、姉が「贈答品じゃない?昔は引き出物も食器セットが多かったし」と。未使用ならバザーに出せたんだけどね。……未使用の箱入りの食器は水屋の上に山積みだわ。でも父が絶対に手放さない。
 

これが無意味な場所になっていた引き出しね。割箸と使っていないカトラリーでぎゅうぎゅうで、その上に無理やり詰め込んだビニール袋やジップロックバッグを引っぱり出すのに苦労していましたよ。「なんてスッキリきれいになったんだ」と悦に入って写真を撮ったけど、右下のジップロックバッグの文字の向きがバラバラなところに疲労の痕跡を見る。

 
中を確認する気にもなれなかったのがこちら。
 
左の上のは升、下のは蓋が割れて中が見えるので覗いてみたところ陶器のお重っぽい。右の下は黒会席四ツ椀五人前…? 合ってる? いずれも祖母の遺品でしょうな。箱が既にぼろいので触るのが怖い。確認したってどうせ同じ場所に保存するだけだから、今は見なくていい。
 
それでも捨てるものも出てきたのですよ。
 
2世代前の圧力鍋。1世代前のは、今使っている圧力釜に世代交代した際に捨てました。更に古いのが保管されていたとは! これが発掘されていたら一緒に捨てたのに。
 
そしてこの圧力釜の中に隠されていたのが、何十年も前に使っていた炊飯用の鍋。出てきたとたんに姉と声を上げましたね。蓋の下から白いあぶくが噴き出す様子を今でも思い出せます。
 
底にできたおこげを剥がす時の感触もありありと。こんなに懐かしいなら置いておいてもいいのでは… みたいな気がしてくるから危ない。
 

ちなみに、現役の圧力釜の定位置はここにしました。今まではしまう場所が無くてコンロやテーブルの上に出しっぱなしだったのですが、邪魔になるので移動。横にあるのはプロテインバーです。父が最近蛋白質を摂らなさすぎなので、おやつ代わりに食べてもらってます。

 

これまでは圧力釜の場所には、上から蓋をするタイプの収納ケースが入っておりました。しかし台所の棚に置くなら引き出し式でないと使い勝手が悪すぎる。てことでそのケースは移動させました。下の引き出し式のケースには、元は上は手拭いがぎっしり、下は割箸やビニール袋がぎっしり入っていたのだ。今は上がパスタとソース類、下は切り干し大根やヒジキなどの乾物を入れてある。あちこちから湧いて出た小さなビニール袋やジップロックバッグ、ゴミ捨て用の袋などもガッチリ整理して、それぞれすぐ取り出せる場所にキレイに収めました。頑張ったよ!

 

上から蓋をする収納ケースの中にあったのは、タオル類とお弁当箱とお弁当箱を包む布の他、お弁当におかずを入れる小さなアルミケースや、おにぎり用の竹の皮。使う予定もないのに捨てられない。母が病気になるまで「これからもっと使うだろう」と買っておいたんだなと思うと… って、こういう感傷が入るから物が減らんのだな。まあ、あと何年か熟成させますさ。どこか、邪魔にならない奥の方に入れときゃいいのだ。

 

他にも、古い水筒や我ら姉弟が幼稚園の頃からの歴代のお弁当箱など、気持ちや思い出が一緒になっているものは、やっぱり捨てたくなくて見て見ぬふりと言うか、整理し直しちゃった。こうして高齢者の家はゴミ屋敷に…。でも、もう使わない調理器具や鍋類は捨てる。もう父には相談しない。こっそり捨てる。

 

なかなか終わんないですね。台所も一番使いにくい収納棚は手つかずだし、これから玄関も片付けなきゃいけないし、脱衣場と洗面台の下も整理する予定だしね。姉はとにかく居間の一角を埋め尽くす父のものを何とかしたいと言っております。

 

ああ、最初に手を付けたはずの自室はもう何週間も触ってないわ…。