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by ruhiginoue

恩赦は警察のために、災害救助は自衛隊のために

 皇室の行事に伴う恩赦で、そんなこと今時もう時代遅れで要らないと言う人達は、それなのにやっているのは天皇の権威のためだからと否定的だ。
 しかし、恩赦が役立っている役所がある。それは宮内庁ではなく警察である。昔から、警察は被疑者に自白を強要するさい「恩赦があるから、やってなくてもやったと言った方が早く出られるぞ」と迫る。これは常套手段である。

 警察は真犯人を捕まえることより、無実の人を犯罪者に仕立てあげることを重視している。
 そもそも、真犯人を捕まえて犯罪を抑止して社会の秩序を守るというのは建前だけ。そんなことを現実にやっていたら市民が警察を信頼してしまう。信頼されるのではなく恐れさせなければいけない。というのが本音である。
 そうでないと、大衆は法を遵守し、そうしていれば安泰だと思ってしまう。これではダメ。ちゃんと法を守り、何も悪いことなどしていないのに、いつ犯罪者と決めつけられ、最悪の場合は殺されると、日常的に不安がり萎縮しているのが、権力から見て理想的な大衆である。

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 だから、今回の台風でも言う人がいたけれど、自衛隊に災害救助をさせるのではなく、災害専門の部隊を創設して装備と訓練を充実させるべきだという主張は昔からあったが、それではダメだという反対が自衛隊と防衛庁から出るので実現しなかったのだ。
 これは、自衛隊に文句があるなら災害の時に助けてもらえないぞと国民を脅すため。今回の台風でも例の田母神俊雄が自衛隊の出動とこじつけて政治的な中傷をしていて相変わらずだが、こんな人が組織の頂点にいたほどだから、実際に自衛官が市民や野党議員に面と向かって威嚇することはよくある。自衛隊を批判したら殺すと言うも同然だ。これはいけないと自衛隊の内部から問題にしたため組織内で迫害された人たちもいる。
 
 これだから、真面目な警察官と自衛官が気の毒で、また、もしかすると多数派ではないかと思うほど真面目な人は警察と自衛隊の双方に大勢いるが、しかし権力の論理が働くから、組織としては建前と異なるのが実態なのだ。




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by ruhiginoue | 2019-10-19 04:47 | 政治