本格的復活ではありませんが、約1年ぶりの投稿は早懐かしくもあります・・・。
さて、今回は社労士の研究会報告として、また個人的な感慨もあって、地元会報へ寄稿したものをベースにまとめます。
今年6月前半の土曜日、地元社労士会の研究会で真島伸一郎先生の講演を実現することができました。
業界の繁忙期という事情もありましたが、最終的に20名近くの聴講と、後半の全員によるワークショップ形式による討論会まで、多くの会員にご参加いただけました。
今回の講演内容は、これまで多くの書籍を出されてきた真島先生が、最近特に注力されている残業代削減を切り口にした「ワーク・ライフバランス」です。このテーマの入り口として、その重要性などを多くのスライド資料等も使って分かりやすくご説明いただきました。
まず冒頭に、誤解されやすい「ワーク・ライフバランス」の解釈と、それが社労士の仕事であるという点について切り出されます。例えば、ワーク・ライフバランスは、「福利厚生」でもなければ「女性優遇」でもなく、いわゆる「経営戦略」であるという言葉がそれを象徴しています。
そもそも国が推進するワーク・ライフバランスですが、「仕事と家庭の調和」と訳され、大手企業等の多くが取り入れているものです。しかし、「バランス」という言葉が入っているためか、「仕事」と「家庭」を天秤にかけているようなイメージを持たれがち・・・・。本来は、両者の相乗効果(シナジー)を図ることが最も重要であるとのお話は、まさしく目からウロコ…でした。
その後、ふんだんなデータに基づく日本の労働時間の現状やそれに対する成果、また労働者の長時間労働や親の介護増加による問題などの解説があり、非常に納得するものでした。
さらに、具体的な提案としては、仕事の効率化をすすめる効果的な手法の導入について解説され、社内の意識改革が第一なことなども補足されました。その結果、著書のタイトルにあるような、残業代削減というメリットが現れることになるというわけですが、詳細については今回のテーマの元となった下記リンクの著書に詳しく書かれています。
4カ月で残業代年500万円減らす方法教えます―戦略的ワーク・ライフバランスの積極的活用 付加価値を産む効率的な仕事の進め方
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真島 伸一郎
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最後に、私事ながらちょうど開業当時に講師の真島先生の上の写真にある著作を参考にしていた思い出もあり、社労士としての初心や、目の前にあることに真剣に取り組む姿勢のようなものに直接触れたことなど、個人的にも感慨深い機会となりました。
2013年の初夏、今年の暑さを吹き飛ばすような新鮮な気持ちで仕事に向き合うきっかけとなりました。
真島伸一郎先生には、ご多忙な中鹿児島までお越しいただき、また当日・翌日と長時間に渡ってお時間を割いていただき、まことにありがとうございました!
また、是非鹿児島で、または東京や奄美で(笑)お会いしたいと願っています。