ご訪問ありがとうございますニコニコラブラブ

 

今回は最近読んで感銘を受けた本をご紹介したいと

思いますラブラブ

 

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『きみの存在を意識する』

梨屋アリエ/著

 

 

あらすじは・・・・

 

中学2年生の石崎ひすいの担任は

読書活動に熱心。

読んだ冊数を班ごとに競わせるが、

ひすいは本を読むのが非常に困難。

 

1冊をなかなか読み切れず、肩身が狭くなる。

 

同じクラスの猪熊心桜は、提出したカードの

字が下手で、担任に差し替えられる。

 

国語の追試をパソコンで受けさせてほしいと

「合理的配慮」を求める心桜を、

担任は否定する。

 

また、読書記録はプライバシーなので

開示したくない、とカードを

提出しない入来理幹のことも

担任は認めない。

 

理幹は、男か女か区別を求められる

ことにも疑問を感じている。

 

クラス委員賀川小晴の親友の尾木留美名は

教室が臭いと言って別室登校を続けている。

 

彼女は特定の臭いに過剰反応してしまう。

 

辛さをぶつけてくる留美名に対応する

ストレスで、小晴の調子もくるいだす。

 

両親と死別し、養育里親の養子になった

石崎拓真は、ある日、同い年の姉

ひすいと同じ家で暮らしていることを

からかわれて――――

 

さまざまな、見えにくい困難を

抱える子どもたち。

 

どうしたらいいか、彼らは葛藤し、

何かを掴んでいく。

 

・・・・・・というストーリーです照れ

 

 

 

 

 

2学期に入ってから発注した本でしたが、

今年配布するしおりを

リーディングトラッカーに決め

作成していた頃届き、

内容がタイムリーだなぁと思い、

読んでみた本でした。

 

それに、図書室で時々勉強をしている生徒さんが

(それ以外はあまり学校に来ていない様子・・・)

本を探していたので、

声を掛けて一緒に探していたのですが、

まず、今まで読んだ本のことなどを

あれこれ聞いていました。

 

その時、

「この本、とても面白かったです」

と教えてくれたのがこの本でした。

 

表紙を向けて、

おすすめの中に入れていたのですが

よかったですおねがい

 

深く感想を聞くことはしませんでしたが、

心に響くものがあったようで、

きっと、登場人物の誰かに

感情移入して読んだのだと思います。

 

私自身も、何度も

「この感じ、わかるなぁー・・・」

と、何度も感じながら読み進めました。

 

ごまかしごまかし、これまで生きてきましたが(笑)

自分が出来ないのに、

何でみんなこれを普通に出来るのだろうと

思ったこと、何度もありましたので笑い泣き

 

私は、漢字を覚えるのと

暗算がかなり苦手アセアセ

 

暗算は、子どもの頃

そろばんをしていたのですが、

そろばんは級をどんどん取ったのですが、

暗算だけ、一度も級を合格できなくて

小学生ながら、自分はおかしいのではないかと

思い悩んだものでした・・・・

 

それに、漢字は

学生時代、先生に強烈な嫌味を言われたのを

今でも覚えていますし、

読み聞かせ講座を受けた際も、

なぜか漢字のテストを受けさせられ、

結果にかなり落ち込みました。

(それで、講座を下ろされることは

ありませんでしたが・・・^^;)

 

まぁ、学校でもそろばんの

暗算程のレベルを

求められることは無かったので

白紙の部分でせっせと計算しながら

こなしましたが、

計算以外でも

暗記物は全般、かなり苦労しましたタラー

 

だけど、漢字の方は、

パソコンが普及してからは、

本当に助かりました。

社会人になってからは

パソコンの存在に随分助けられました。

 

司書の資格を1年で取得できたのも、

通信教育で受けることができたことが

大きいと思います。

 

最初、大学で筆記試験を受け、

合格はできましたが、

私にとってはかなり負担でした。

 

それに、身近な方でも

こんな方が・・・・

 

娘が幼稚園時代のママ友で、

何年も仲良くしてもらっていた後、

転校していかれた方がいました。

 

その後、近くにいくことがあり、

久しぶりに会うことになりました。

 

駅で待ち合わせをしたのですが、

その際に、

私のことがわかるか、

ちゃんと出会えるかを

とてもとても心配されていて

その心配具合が、

ちょっと不思議に思う程だったのですが、

「実は、人の顔を判別することができない」

ということを告白されて、

かなり驚いたことがありました。

 

というのも、何年も仲良くしていたのに

まったく気が付かなかったのです。

 

聞くと、子どもの頃から

とても苦しんできたそうで、

顔を見ても誰かわからないので、

それ以外で服装や持ち物、

話し方などで

人物を判断したりしていたそうで、

上手にわからないような会話から

始めたり、かなり工夫してきたそうです。

 

あとで調べたところ、

『相貌失認』というそうです。

 

テレビのドキュメンタリー番組でも

取り上げられていて真剣に見てしまいましたが、

登場した方も、

相当な努力と苦労をして過ごされて

おられていました。

 

そのママ友は、

知的で、誠実で、話し上手な方で、

とても尊敬していた方。

私も何かとお手本に

させてもらっていた方でした。

 

そのような困難も、

工夫で乗り越えてこられていたとは

以前から思っていましたが、

相当知能が高いから成し得たのではと、

ますます尊敬してしまいました。

 

このような方でも、

困難を抱えておられたことを

本当に驚きました。

 

見た目でわからない困難は、

相手に理解してもらえない苦しさがありますよね。

また、知られたくない、

という気持ちもあったことでしょう。

少し距離ができたことで

告白してくれたのかもしれません。

 

顔を判断できないということは、

なかなか想像を絶しますが、

随分苦しまれたのだろうと、

思いを馳せてしまいました。

 

私の暗算ができないとか暗記が苦手とか、

これでもとても悩んだものですが、

かわいいものかもしれません。

 

ですが、多かれ少なかれ、

誰でも何かしら困難を

抱えているのかもしれませんね。

 

この本を読んで、

もしかしたら、

誰もが登場人物の

誰かに自分を重ねてしまったり、

身近にいた人のことを思い出したり

するかもしれません。

 

この本には、困難を抱える子たちの

その周りにいる変わった大人たちも

たくさん登場します><

 

こういった人にはならないように

しなくてはタラー

 

本の中では、

手を差し伸べる大人もちゃんといて、

読んでいてホッとしました。

 

字を書くことが困難で、

テストでパソコンを使わせて欲しいと

訴える女の子が登場しますが、

学校側は特別扱いできないと

否定し、結局「合理的配慮」を

してくれる場所へ。

 

今の時代、パソコンくらい、

すんなり許可してあげたらいいのにビックリマークむかっ

 

だけど、実際生徒個人個人に配慮することは

先生方の負担を考えると大変ではあります。

 

ですがそれでも最近、私の担当する学校でも

「合理的配慮」に積極的に対応しているようで、

図書室でも多くの生徒さんが勉強しています。

 

・・・とはいえ、長期化しないようにも

苦慮されているようで、

その姿を見るのは心が痛い時があります。

 

自分自身、どうにもならないことで

皆に合わせなければいけないのは

大変なことですよね。

 

心の中で、頑張れ~って呟いています。

 

とても驚いたのが、この本の著者、

梨屋アリエさんご自身が

ディスレクシアであり、その他

様々な困難をお持ちなのだそうです。

 

この方だからこそ、

産み出された作品なのですね。

 

私自身、とても感動しましたし、

生徒さんの心にも寄り添ってくれていること、

とても嬉しく思っています。

 

この本も児童書で、

すぐに読めてしまう内容です。

 

もっと、この後の物語も

読んでみたいと思わせるものでした。

 

ディスレクシアの作家さんで

思い出すのが・・・

 

 


『ありがとう、フォルカーせんせい』の著者

パトリシア・コラッポさんです。

 

この絵本もとても感動した、

大好きな一冊です。

 

両方とも、ぜひおすすめしますほっこり

 

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございましたハート

 

 


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