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カテゴリ:時事問題
週刊金曜日「NHK研究スペシャル」紹介の続きです。
内政・外交八方ふさがりの安倍晋三政権を懸命に救援するNHKの報道が実にあざとい。最近(年を明けてから)の例では、常識的には信じがたい安倍首相の「あそこのサンゴは移した」発言をその場で問い返すこともなく、ノーチェックでまま放送した1月6日の「日曜討論」があった。 特に(・・・)厚生労働省の勤労統計不正調査問題では、幕引きを急ぐ政府の思惑に献身するNHKの報道が目立った。 その最たる例が、根本厚生労働相が再調査の表明に追い込まれたこの問題が取り上げられた1月25日のニュース番組だった。 〔時間配分は表の通り〕 この日は、3日後に開会が迫った国会で、最大のテーマになると予想される統計不正調査問題に新たな動きがあった。ところが、NHKの夜のゴールデンタイムニュース番組で、この問題が取り上げられたのは6番目。女子大学生の行方不明事件や、決勝戦を翌日に控えた大坂なおみ選手に動静を伝えるのに充てた各時間の3分の1以下、選抜高校野球の出場校決定のニュースの2分の1以下だ。(・・・) 〔カットされた核心部分〕 問題は放送の順序・時間配分だけではない。伝え方にも見過ごせない瑕疵があった。統計不正問題発覚後、、「内部的な調査にとどまっている」という抽象的な指摘ですませ、どこにどういう杜撰さがあったのかという具体的内容は一切伝えなかったのだ。 (・・・)実際の番組でも、特別監査委員会がまとめたとされる調査報告書の素案を厚労省の職員が作っていたこと、そして、厚労省が調査方法を変更した理由として、東京都の担当部署からの要望を挙げたことに関し、当時の都の職員がそのような要望をした事実はないと証言している点にも、まったく触れなかった。(・・・)核心にあたるこうした具体的事実を一切伝えなかったのだ。(・・・) その一方で、「ニュース7」を「ニュース・ウォッチ9」は、根本厚生労働大臣は『調査結果は十分だった』との認識を示したうえで、(・・・)「疑念を払拭するため、特別委員会が再び調査を行う方針であることを明らかにしました」で結んだ。 こうした編集も、統計調査不正問題を意図的に小さく扱い、幕引きを急いだ安倍政権と厚労省の思惑に加担するものだった。 〔紹介は以上 「週刊金曜日1220号」P.16~17〕 検証は事後の取組になるわけですが、やはり重要であると感じます。 もともと戦時中の大本営発表への反省から「放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目的」に放送法ができました。 そしてその骨子が「一、放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。 二、放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。 三、放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること」であるわけですから、NHKの報道姿勢がそれに反する場合には受信料の支払いを保留する というのも視聴者の当然の権利ではないかと考えるのですが…。 にほんブログ村 にほんブログ村 教育問題に関する特集も含めてHPしょうのページに (yahoo geocitiesの終了に伴ってHPのアドレスを変更しています。) 「しょう」のブログ(2) もよろしくお願いします。生活指導の歩みと吉田和子に学ぶ、『綴方教師の誕生』から・・・ (生活指導と学校の力 、教育をつくりかえる道すじ 教育評価1 など) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.05.01 23:02:47
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