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カテゴリ:歴史
天皇代替わり、新元号(「新しい時代が来た」?!)といった洪水のような報道にうんざりしたのは私だけではないと思います。 代替わりでお祭り騒ぎするのもばかげているのですが、「令和」「令和」の大合唱も困ったものです。一方的に決定された元号をありがたがって大騒ぎする(マスコミが報道する一部の?)人々の姿は、明治憲法制定時における「臣民の姿」とどう違うのでしょうか?
1、元号は、中国で皇帝が(領域だけでなく)時をも支配するという思想から、漢の武帝の時「建元」と号したことが始まり。日本では、「大化」が用いられたのが最初。当然、天皇中心の国家体制をつくっていくという政治的な目論見が根底にある。
2、明治政府が慶應4年を改めて、「明治元年」にするとともに、天皇一代につき一元号とする「一世一元の制」を定めた。これは、天皇を前面に押し出すことで自らを正当化しようとした「明治政府(薩長藩閥政府)」が天皇を権威づけようとして導入した制度。 また、「令和」は安倍首相と中西進氏の合作だったこと、そして、首相が令和を含めた六つの最終案を皇太子に事前説明したのは「(政治の側が天皇の権威を利用することを禁じた)憲法4条」に違反する疑義があること、などがすでに報道されている。 なお、紀元前の中国農民ですら喝破していた血統の無意味さを理解できない日本人 というブログ記事も紹介しておきます。 マスコミが煽る「令和」「令和」の奉祝ムードに流されて、何一つ解決していないこの社会の問題をあっさりスルーする「普通の日本人」たち。実際、世界的に見ても、支配層にとってこれほど「ちょろい」民族は珍しいだろう。 そんな彼らが「日本は特別ですごい国(だから日本人のオレもそれだけですごい)」と考える根拠は、世界一長く続く《とされる》天皇家の血統であるらしい。
世界最強 日本の天皇陛下!ローマ法王も上座を譲るとてつもない権威! 「万世一系」とか言うが、天皇家に限らずいま生きている人間は、誰でも太古の昔から親から子へと連綿と命をつないで生きてきたではないか。(・・・)
■ 王侯将相いずくんぞ種あらんや こんなことは、人権や平等の概念を学んだ現代人だけでなく、古代の中国農民ですら理解していた。 秦末の農民反乱である「陳勝・呉広の乱」(紀元前209-208年)で、貧農出身の反乱軍リーダー陳勝は「王侯将相いずくんぞ種あらんや」という言葉を残している。これは「国王や諸侯、将軍や丞相などといっても、そのような人種が最初からいたわけではない」という意味であり、身分や血統を否定して人間の平等を主張したものだ。実際、陳勝自身は反乱に失敗したが、次の漢帝国を樹立した劉邦も村役人レベルの庶民の出身だった。(・・・)
日本の「愛国者」様たちは、古代からこのような思想を持っていた中国を引き合いに出して、「万世一系」の天皇陛下がいる我が国はすごいとかイキがっているのだから、もう笑うしかない。 (・・・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.10 18:53:23
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