富足神社　～埼玉県三郷市の神社

2018年8月下旬に、仕事で埼玉県三郷市に出掛けた際に、神社を見つけたので、お参りして来ました。

その神社は、こちら。「富足神社」。

「富足神社」は、JR武蔵野線三郷駅と、つくばエクスプレス三郷中央駅のちょうど真ん中辺りにあります。

鳥居をくぐり、境内の右手に回ると、「市指定無形民俗文化財幸房・岩野木の獅子舞」という由緒書きがあって…。

社殿によれば、明治43年（1910）早稲田村大字岩野木と同村大字幸房の各社を合祀して成立したと言われ、幸房の福富神社の「富」と岩野木の面定神社（おもたるじんじゃ）の「足」を組み合わせて「富足神社」にしたと伝えられています。

獅子舞の起源は、言い伝えによれば、大水に見舞われた時に三頭の獅子頭が江戸川に漂着し、疫病が流行っていたため鎮める為に獅子舞が奉納されたと言われています。

演目は「一庭（ひとにわ）」といい、全部で七庭（花がかり、御幣がかり、かんぬきがかり、弓がかり、網がかり、橋かがり、女獅子がかり）あり、各庭では、女獅子、中獅子、大獅子の順で舞い、その後、それぞれのかかりの舞いになります。

庭により笛の曲が異なり、最後にすべての庭で三頭が神前に跪いて終わります。

この間、先導役の猿は、猿まね踊りをしながら、見物客と交わります。

以前は、10月15日に興禅寺境内で、翌16日に「富足神社」境内で踊っていましたが、近年は、10月15日前後の日曜日を祭礼日として一庭を奉納し、その前日を宵宮としています。

鳥居の正面には社殿。

社殿手前の狛犬。

真新しいですね。

「社殿建て替え造宮工事竣功記念顕彰碑」

「富足神社」は、明治43年に、大字幸房の福富神社、大字岩野木字大堤添の面定神社、同字大堤外の猿田彦神社、早稲田村地内の稲荷神社三社と香取・稲荷合殿一社の七社が合祀され、福富神社の「富」と面定神社の「足」を合わせて「富足神社」と命名されました。

内陣には、金幣二柱、男神像、女神像、正一位稲荷大明神の神璽が祀られています。

明治43年の記録的な豪雨により、当地区のほとんどが水没する未曽有の水害があり、当時河川を管理する内務省が江戸川改修工事をする為、当地区内の神社の移転を余儀なくされるという事情もあったんですね…。

社殿に向かって左側には、石碑や石祠が並んでいます。

左から、「水神宮」と刻まれた石碑。扁額でしょうか？

「申田彦大神」とありますので、猿田彦・庚申塔になりますね。猿田彦神社も合祀されていますからね。

そして、石祠。

その隣には、馬頭観音でしょうか。享保3年（1718）の銘があります。

その横にも、馬頭観音が…。こちらは享保元年（1716）の銘がありますよ。

その隣には「庚申」と刻まれた石碑や、馬頭観音が安置されていて…。

その横にも、庚申塔が並んでいました。猿田彦大神が祀られているからなんでしょうね。

社殿の裏側を回って…。

昔の蛇口が！この形は面白い！初めて見ました。

「富足神社」の横には、川が流れていて、岩野木橋が架かっています。

岩野木橋の下を流れる川。真っすぐ延びていますから水路のようですね。

この川は、「第一大場川」と言うそうです。

「富足神社」をお参りした後は、次の仕事場に移動しました。

三郷市の無形民俗文化財に指定されている獅子舞がある「富足神社」。

大水害で神社が合祀・遷座された神社。すぐ近くに江戸川が流れていますもんね。

三郷市は、江戸川と中川に挟まれたエリアですから、昔は水害が起こり易かったと言う一面もあったことでしょうね…。

富足神社の獅子舞、一度見てみたいな～♪

富足神社

埼玉県三郷市岩野木119

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