カテゴリ:読書
商品基本情報 発売日: 2019年03月20日頃 著者/編集: 小田 菜摘, シライシ ユウコ レーベル: 集英社オレンジ文庫 出版社: 集英社 発行形態: 文庫 ページ数: 304p ISBNコード: 9784086802444 商品説明 【内容情報】(出版社より) いきおくれ女子・伊子が後宮の事件を次々に解決!? 平安お仕事ミステリー! 時は平安。過去に入内の話はあったものの立ち消えになってしまい、婚期を逃したまま実家に居座っている藤原伊子(かのこ)。 当時の結婚相手となるはずだった東宮は早世し、彼の息子が現在の帝である。 ところが、ここにきてなぜかその帝が伊子の入内を希望してきた。彼は十六歳、伊子はその倍の年齢だ。 いくらなんでも無理でしょう、と断るために出かけた先で、伊子が再会したのは十年前に別れた恋人、嵩那(たかふゆ)。 彼との関係は誰にも知られていないけれど、処女ではない身で入内なんてできないと思っていたのだ。 だが帝の熱烈な要請によって、尚侍として後宮に入ることになってしまった伊子に謎の人物からの脅迫文が届き…!? 時代物は、江戸・上方・美味しいもの・猫、あたりを題材にした小説を多く読んできましたが、ちょっと変化球で平安ミステリもの。 過去には、「とりかへばや物語」とか、「ざ・ちぇんじ!」とか、もちろん源氏物語も読み込んでいたこともあったので、もともと好きなジャンルです。 好きな謎解き要素もあるということで手に取りました。 主人公の伊子のかつての相手、嵩那の歌に始まる誤解などを読むと、たしかに和歌はいろいろな解釈ができるし、双方に同等の教養や知識がないと、いろいろ勘違いもあったりしたんだろうなあと想像します。 再開した二人、様々な後宮での出来事の中、お互いの理解も深まってはきているけれど、現実問題平安時代でアラサー女子は、かなりというか相当難しいのではと思っちゃう……。 でも、実家で鬱々としていた伊子が、後宮で生き生きとしている描写は、読んでいて気持ちいいです。 「言ってもよいことと言わなくてもよいこと。そして言ってはいけないことと、言わなくてはいけないことの区別」これ、至言です。 人気ブログランキング にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.09.23 19:57:19
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|
|