前回の記事の続きです。

 
夫婦とはいえ、そもそも育ってきた環境も違い、価値観も違います。
 
また同じ身体ではないから、どうしたって、どのくらいの作業がどのくらい負担になるのかを理解することができません。
特に、見た目や体温に表れ、病院で診断がもらえる怪我や病気と違って、「疲れ」「しんどさ」「痛み」など数値など具体的にその度合いが表せないものは、本人以外の人が理解することはあまりにも難しい。
 
更に、同じ会社に勤めていないのであれば、相手の会社の社風や「雰囲気」「空気感」もやはり同様になかなか実感を持って理解することはできないですよね。
 
それを理解しようと努めること、また理解してもらおうとすることはもちろん大事なことなのですけど、それは本当に骨の折れる作業ですし、おそらく本当に心底分かり合えることはないのではないか、と思います。
 
そこで私が考えた解決策は、
「自分をもっと楽にしてあげること」
です。
 
相手を変えることはほぼ100%できません。
だから自分を変えるしかない。
けれどすでにしんどい、辛くて悩んでいる自分に更に「求める」のは全く解決になりませんよね。
特に、相手を許そう、理解しようとするのは心から納得していない限り、ストレスでしかありません。
 
だから自分を甘やかすのです。
具体的には、私の友人の例でいえば、
●たくさんやるべき家事があるのに、赤ちゃんの面倒を見ていてできない
というのが根本にありますよね。
 
その家事、本当に「絶対にやらないといけない」ことでしょうか。
 
・赤ちゃんがいるから毎日洗濯しなくては
→2日に1回にすると、そんなに問題がありますか?
 
・ちゃんと自分のおっぱいをあげなきゃ
→たまに市販のミルクに変えたところで、そんなに変わりますか?
 
・在宅だし仕事もしていないし、旦那さんのご飯はちゃんとしたものを作らないと。
→混ぜて焼くだけキットを使って、旦那さんが、そんなに文句をいいますか?
 
などなど…
 
多くの「やらなければいけない」と自分が思って
いることは、実は、自分の価値観に基づいた「
やりたい」「やらないと自分が許せない」ことであって、実は「家族のため」と思っている対象となる家族の方はあまり気にしていない、そして変えてもそんなに影響もないことであることが多いのではないでしょうか。
 
そして特に夫側、男性は、きっちり家事育児を完璧にしてくれるけどイライラしている、自分にあれこれ要求してくる妻よりも、家事育児のレベルが落ちても、穏やかでいてくれることの方が嬉しいのではないでしょうか?
 
 
そして大事なことは、自分がやらなくなったことを夫の負担に追加しないこと。自分には理解できていないけれど、相手だって既に、たくさん負担を抱えているのだから。
 
 
こう考えた私は、最近夫に「申し訳ないけれど、ごはんを作らない日を週に2日くらい作りたい。貴方には理解できなくて当たり前なのだけれども、私にとってはメニューを考えて、買い物に行って、という、todoが多いことが精神的にとても重いことみたい。そのせいでイライラして貴方に当たってしまうことも多い気がする」と伝えてみました。
すると彼は「なんかイライラしてるし、僕に不満を持ってそうとは感じていたよ。色々やってもらってありがとうやで。そして手伝わなくてごめんやで。僕にとってもそれをやるのがストレスで…ごはんなんか週に2日と言わず、全然作らなくていいんや。てか寧ろ全く作らないでほしいくらいや。メンタルが一番大事やで」と。
 
さすがに全く作らない、というのは健康面で心配過ぎてそれがストレス、、ということで
「じゃあ今日はゆとりがあるなって日は作る」となりました。
食材の買い出しはAmazonにも頼り、お肉や魚などは冷凍のストックを増やしておくことに。
作ったけど旦那くんが何か買ってきたり外で食べたりした時は、作ったものを冷凍しておきます。
 
そしてどうなったかというと…
 
 
結局、週5日ほど、作っています(笑)。
でも、本当に、本当に気持ちが楽になったんです。作らなくてもいい、というだけなのに。
旦那くんに対しても、イライラがかなり減りました。
そして原因不明に2週間遅れていた生理がやってきたりも(生理はストレスにかなり左右されるそうです)。
 
また友人の方もこの方法をやってみてくれていて、かなり気持ちが楽になった!旦那さんも、最初は通販の食材のこととかうーんて感じだったけど、続けていると「あまり変わらないんだね。通販で全然いいね」って言うようになった、とのこと。
 
 
自分を甘やかすこと、やるべき(と思っている)ことをやらないことは、特に頑張り屋さんな方にとっては勇気のいること。
けれどもし、同じような状況に悩んでいる方がいらしたら、ぜひ思い切って試してみていただけたら‥!と思います。
年を重ねて、手をつないでいるカップルは、若くて美しいカップルよりも、私にはずっと素敵に見えます。