オードリー若林 ラグビーワールドカップで思い出した中学ラグビー部の話

オードリー若林 ラグビーワールドカップで思い出した中学ラグビー部の話 オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんがニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でラグビーワールドカップ、日本VSロシア戦を見ながら思い出した、自身の日大二中ラグビー部時代の思い出を話していました。

(若林正恭)ラグビーのワールドカップ、始まりましたよね。春日さんも埼玉県の方でラグビーのお仕事をされていたりしましたけども。

(春日俊彰)そうね。開催都市サポーターだからね。ありがとうございます。本当に。

(若林正恭)ねえ。本当にルールとか知らないのにね。

(春日俊彰)まあ、そうだね。うん……。

(若林正恭)うちの(マネージャーの)佐藤大介も秩父宮ラグビー場に立ったことがある男ですから。中学の時にラグビー部でね。まあ、明らかにロック体型ですよね。

(春日俊彰)まあね……。

(若林正恭)お前、知らねえだろ?(笑)。ポジション、全部言えるのか?

(春日俊彰)ええと……キッカーでしょう?

(若林正恭)キッカー!(笑)。いや、それはポジションじゃないよ。担当だよ(笑)。

(春日俊彰)そうなの?(笑)。別にそれはいいじゃない?

(若林正恭)言ってみ? ポジションをいくつか。5個言えたら合格にしてあげるよ。

(春日俊彰)フォワード。

(若林正恭)それはフォワードとバックスっていう全体のことを言っちゃっているから。ダメです。

(春日俊彰)うーん、ええと、タックラー。

(若林正恭)タックラー(笑)。ダメだ、こりゃ。ああ、そう。そんなことになっちゃってんのね?

(春日俊彰)まあ、そうね。でもあれだよ。だからこの間も言ったけど、知らなくても競技場に行ったら反則とかがモニターに出るから。説明してくれるから。もうポジションを知っている・知らないは関係ないよ。大丈夫よ。

(若林正恭)「そこはいいじゃない」っていうね。

(春日俊彰)そこはいいじゃない? ちょいちょいやっぱり「なんで止まったの?」とは思うけど。

(若林正恭)はいはい。日本で開催っていうのも、もうすごいことなんだけど。やっぱりさ。サッカーのワールドカップとかもそうだったし。で、現場が大介と一緒でさ。日本VSロシア戦でさ。で、ちょうど収録終わりが8時みたいな。で、ちょっとでも現在の試合の状態を聞きたくなくて。

(春日俊彰)ああ、録画かなんかをして家で見ようと?

(若林正恭)そうそう。で、そういうラグビーを見るかもしれないなって……「点数、いま勝ってますよ」とか「負けてますよ」とか言わない方がいいんだろうなっていう風に気を使うタイプのスタッフさんではない番組の収録だったから。その、言いそうな感じのチームの収録だったから、結構2人で警戒をしてて。だからテレビは2人で楽屋でつけないようにしていたの。どこのチャンネルで急にかかっちゃうかわかんないっていう。

(春日俊彰)まあまあ、そうだね。情報がどこから入ってくるかわからないからね。

(若林正恭)スマホももう見ないでさ。ラジオもつけちゃダメだし。で、結局それでLINEも来てるけど見ないように……「勝ったね」とか来ている人がいるかもしれないから。

(春日俊彰)そうだね。

(若林正恭)で、俺は情報が入らないまま家に着けて。

(春日俊彰)ああ、素敵! 素晴らしいね。

(若林正恭)で、まあ一緒に高校の友達と見る約束をしていたのよ。で、「大丈夫だわ。お前たちも大丈夫ね?」って。それで見始めた時にやっぱり思うね。これはオールナイト病だわ。「知っちゃえよ!」って思って(笑)。「明日、どうすんだよ?」って。フハハハハハハハッ!

(春日俊彰)「普通にスムーズに行ってどうするんだよ?」って。

(若林正恭)「いいかげんにしろ!」って。

(春日俊彰)「トラブル起きろ、バカヤロー!」って。なにも感情が動かないからね(笑)。

何事もなくワールドカップの試合が見れてしまう

(若林正恭)そうそう。「押さえて押さえて情報を入れないで入れないでテレビをつけちゃって、ハードディスクに移行するまでの間になんか舘ひろしさんがガッツポーズしてるみたいなことになれや!」って思って。全然知らないで試合が始まっちゃって……っていうのはあったけどね(笑)。でも自分で日本代表のジャージを着ちゃって。それで見始めて。

(春日俊彰)はいはい。

(若林正恭)で、試合を見始めて。俺とか大介がやっていた頃とルールがだいぶ変わってんだけどね。細かいことを言うと。

(春日俊彰)へー。ラグビーもそうなんだ。

(若林正恭)ラグビーって面白く見れるようにすごくルールが変わってるのね。で、それはいいんだけども。試合も勝ってさ、非常に面白くて。なんか「いやー、これがなあ、日本で行われてるんだな」みたいに思うと同時に、なんか心の中にザワザワ……っていうものがあるっていうか。中学のラグビー部のことをやっぱり思い出すんだよね。

(春日俊彰)やっていた頃の。まあ、そうだろうね。そういうところもあるんだろうね。

(若林正恭)やっていた頃の。で、ラグビー部だった友達も多いから、今日まで言いにくかったんだけど……あのラグビー部が日大二中・二高って全部の部活の中でいちばん練習がキツいのよ。で、ヒエラルキーでいえば、俺らの時はいちばん上だったのよ。明らかに。

(春日俊彰)まあ、一目置かれてましたな。

(若林正恭)そうそう。キツい練習しているから。男子校だし。「あいつら、それに耐えてるんだ」みたいな。だからちょっと、ラグビー部の時の楽しい思い出は1個もないんだよね。

(春日俊彰)ああ、「キツい」っていう方が勝っちゃって?

(若林正恭)そうそう。で、小学生って無邪気にやっていて、中学に入って。それでラグビー部があって。「野球はそんなに上手くないんだな」と思っていたから。「何の部活に入ろうかな?」って思ってたら、親父に「ラグビー部があるな。背が低いやつの方がいいポジションがあるんだよ」とかって言われてて。

それで俺はその時、背がすごい低かったから。クラスでも前から2番目とかだったから「いいのかな」と思って入ったんだよ。で、中1の4月が仮入部で、5月1日からが本入部。で、仮入部の時、何を着ていけばいいのか分かんなくて。仮入部の2週間ぐらい、体操着でやってたりもしたんだけど。たまたま小学校の時に親父がなんか誰かに……親父の会社の人がなんかにもらったんだろうな。俺が。ニュージーランド代表のオールブラックスのジャージ、キッズサイズのをもらったんだよ。たぶん。

だからそれをね、ラグビーのジャージだから着て仮入部に出てたの。そしたら、中2と中3の先輩がさ、「お前、いいな、それ。世界でいちばん強いんだぞ」「ああ、そうなんですか!」って。「結構いいやつだよ、これ」「はあ、そうなんすか!」「いいな」みたいな会話をしていたのよ。

(春日俊彰)はいはい。

(若林正恭)で、5月1日に入部届を書いて出すじゃん? で、5月1日からもう正式にラグビー部としての練習が始まったわけよ。そしたらそれまでめちゃくちゃ優しかった中2と中3の先輩が5月1日にいきなり「お前、今日からそれ着るなよ?」って。めちゃめちゃ……その小6から中1になって初めて大人のっていうか、縦の、大人の裏表みたいなのを。いきなり「白しか着ちゃダメだから」って。

(春日俊彰)昨日まで、ねえ。「いいな、それ」って言っていた先輩が。

本入部後に豹変する先輩たち

(若林正恭)そう。で、もう白いジャージを急いで2枚買ってさ。で、次の日体操着になって。白ジャージを買いに行くまで体操着で。めちゃ怖いじゃん。「お前、着るなよ? 中2になるまで着ちゃダメだから。白以外」みたいな。

(春日俊彰)まあまあ、ルールはあるよね。

(若林正恭)その急に変わるのが……4月は優しかったのに。で、5月1日にボールに空気を入れていたのよ。俺が「明日からそれ、着てくんなよ?」って言われた後で。もういますぐジャージを脱ぎたいんだけど……ぐらいの。オールブラックスのを。切ないだろ? 145センチぐらいよ、俺。その時に。それでボールに空気を入れていて、それを4月の時はキャッキャキャッキャ笑いながら入れていたのに「全部入れろ。急げっ!」みたいになったの。5月1日から。

(春日俊彰)もう部員だからね。仮じゃないからね。

(若林正恭)そしたら、中2の先輩がラグビーパンツ、あるじゃん? そのラグビーパンツの股間のところをめくって、「チンコ」って。チンコを見せてきたのよ。で、どういうことか?っていうと、これは本当にシモじゃなくて、ラグビーパンツの下に下着としてのパンツを履いちゃいけないっていうことをその時にはじめて教わるの。これ、わかる? この文化。

(春日俊彰)ああー、ラグビーの人ってなんかそういうね、ノーパンっていうかね。

(若林正恭)そうそう。うちの学校はそうだったのよ。大介、違った? パンツ履いていた? スパッツ? スパッツは中3にならないと履けなかったのよ。で、「明日からパンツ履くなよ?」って。それで俺、笑っちゃったのよ。なんかね、最初はギャグだと思ったのよ。「チンコ」って言われて。それで笑ったら「なに笑ってんだ、お前?」って。もう「怖っ!」って。5月1日から、こんなに変わるの?っていう。だから昨日、試合を見ながらなんか思い出してさ(笑)。

そしたら俺、めっちゃちっちゃくて。背も体も。ノーパンじゃなきゃいけない。なんでかはわからない。文化で。それで、いちばん小さいSSサイズのラグビーパンツを買ったんだけど、走ってたらもう全然チンコが出てきちゃうんだよ。

(春日俊彰)それでもやっぱりデカいからね。

(若林正恭)ノーパンだから。SSでもブカブカだから走ってたらチンコが出てきちゃってさ。バーン!ってボールを蹴って、それをキャッチして1人ずつ走ってくるっていう練習をしていて。で、先輩たちは先で、俺はいちばんちっちゃいから中1のいちばん最後で。それでボールが飛んできてキャッチして走っていたら、なんか遠くで全員バタバタ倒れていくのよ。先輩たちが。で、なにかな?って思って近づいたら、チンコが出て全速力で走って。もうぶらぶらぶらぶらとこう……太ももにパンパンパンッ!って当たりながら走ってくる俺が見えて、みんな笑っていたっていう。俺、昔からそういう笑いはいらなかったから。こっちが意図しないやつはさ。

(春日俊彰)本人はチンコが出てるって気づいてないしね。

(若林正恭)スースーしててわかるんだよ。あの、ブカブカだから常に出ているか出てないかなのよ、俺のチンコは。もうその中1の時。で、それがなんか親から離れて急に男たちの裏の世界に……みたいな。そういうのが5月からいきなりで。それで春大会が5月とかにあってさ。中2の先輩が試合中に脳震盪になったのよ。どこか別の学校のグラウンドでやってさ、帰りにさ、みんなでホームで電車を待っていてさ。ちょっと田舎の駅で。

それで脳震盪になったから、5分おきぐらいに何度も「試合、勝った?」って聞のよ。それで中1の5月でさ、頭を打ってさ、「試合、勝った?」って5分おきに聞いてくる人ってめちゃくちゃ怖いじゃん? で、俺は「これ、病院とか行かなくて大丈夫なの?」って思ってたんだけど、中3の先輩たちは「うるせえな、お前! 勝ったよ!」とかって。こんなの大丈夫なのかな?って。俺はずっと横で「勝ちました。勝ちました……」って。

(春日俊彰)フフフ、若林少年は(笑)。

(若林正恭)「大丈夫なのかな?」って思って。知らないからさ。その後、アメフトとかではそういうのに自分もなったこともあるし、見るけども。「試合、勝った?」「勝ちました!」「うるせえな、お前!」って言われてんだよ。「これから俺、こんな世界に入っていくの?」って思ってさ(笑)。

(春日俊彰)怖いよね。うん。

(若林正恭)そういうのがあって。で、合宿も中1でいきなり7泊8日の岩手県。朝5時に起きてさ、バナナ1本とウイダーinゼリーが戦争中の配給みたいな感じでさ。バナナ1本とウィダーinゼリーが配られてさ。で、それを食べたらバスに乗って。もう無言。護送車みたいなバスで高3までいるから。「うわあ……」って。岩手のグラウンドまで行って、30周ぐらい走るんだよ。それで前もラジオでしゃべったけど、芝が全部スパイクで踏むから取れちゃうんだよ。中1から高3まで30周走るから。

(春日俊彰)すごいね。

高校生の先輩たちにかわいがられる

(若林正恭)すごいでしょう? それででも俺、なんか高校生の先輩にすごいかわいがられていたのよ。だから高校生の先輩が休みで遊ぶんで、呼ばれていたりしてたんだよね。で、あの時のスケジュールを思い出すと月曜日だけ練習がないの。でも、日曜日もあるのよ。だから俺、休みなかったんだだよね。中学生の時。

(春日俊彰)へー。忙しかったんだ。練習して。呼ばれて。

(若林正恭)日曜日は立川グラウンド行くからさ。それで、なんか親父がさ、試合を見に来ていてさ。で、中3の時に足首かなんかを捻挫して。代わりがいないからってすっごいガチガチにテーピングして。痛み止め飲んで出て。そしたらその足にタックルされて倒れて。足を押さえてうずくまってたの。そしたらヤカンとかの時代よ。そしたら頭の上から「気合入れろぉぉぉぉーっ!」って声が聞こえて。「監督がグラウンドに入ってきたのかな? でも聞き覚えあるな?」って思ってパッと見たら、親父がグラウンドの中に入ってきちゃっていて。

(春日俊彰)なにしてんだよ!

(若林正恭)倒れている俺の頭上で「気合入れろぉぉぉぉーっ!」っつって。そしたらなんか、審判に羽交い絞めにされてグラウンドの外に出されてんだよ(笑)。

(春日俊彰)どうなってんだよ! 試合中でしょう? 試合中にバーッと来て?

(若林正恭)息子が倒れているの、たまんなかったんだろうな。かわいい息子が捻挫していて。前の日に食卓でしゃべっていたから。「でも、出なきゃいけない」って。で、まあまあ負けたんだけども。

(若林正恭)それで、昨日の試合を見ていて思ったんだけども、モテるから。中学でいちばんモテる5人とかがラグビー部にいて。俺はもちろん入ってないよ。俺とコイケはね。

(春日俊彰)まあ、そうだろうな。

(若林正恭)で、武蔵野女子っていう女子校があって。学校の校門までなんか見に来るのよ。下校の時に。で、荻窪駅まで一緒についてくるんだよ。俺じゃないんだよ。で、5メートルぐらい後ろでなんか俺の同級生たちが「かっこいい」とか言われていて。それがすごい切なかったのとかを思い出して。試合を見ながら。俺とコイケはさ、絶対に言われてないの。

(春日俊彰)そうだろうね。もちろん。

(若林正恭)で、みんなはかっこよかったんだよね。

(春日俊彰)そうだね。

(若林正恭)で、中3なのに高2の女子高生と付き合ってたりしたんだよ。3人。で、ナンバーエイトと……俺はスクラムハーフっていう9番のポジションで、ナンバーエイトっていう8番の選手とスタンドオフっていう10番の選手。その8番と10番は中3なのに高2の女子高生と付き合ってた間を、ずっとパスでつなぐっていうポジションだったのよ。俺は。

(春日俊彰)切ないね。うん。

(若林正恭)で、「お前は何もするな」って監督というかチームの人に言われていて。8番と10番がすごいから。だからその間をただただバケツリレーのように……もう仕事だったのよ。それでなんか俺、辛くて。なんかみんなかっこよくてスポーツできて……みたいな。それで、中3の秋にラグビーを辞めたのね。そしたら俺、干されたのよ。「裏切り者」みたいになって。そういえば、思い出したんだよ。昨日、試合を見ながら。

(春日俊彰)仲良かったラグビー部の面々から。

ラグビーをやめて、仲間から干される

(若林正恭)面々から。そしたら、11月ぐらいに負けてやめたから、裏切り者みたいになって。でもそれまでずっと毎日、ラグビー部の友達と一緒にいたから、友達が急になくなったわけ。だから1人でトボトボトボトボ学校から荻窪駅まで歩いて帰ってたのよ。みんなは練習に行くから。もう中3が終わって高1の練習に入ってたから。中高一貫だからね。

(春日俊彰)ああ、そのまま。なるほどね。

(若林正恭)で、なんかゲーセンとか行くメンバーと一緒に行ってみたんだけど、つまんなくて。11月からずーっと1人で帰ってたのを思い出してさ。そしたら、本当は行くはずだった中学が銀座中学っていう中学だったのね。俺、築地の隣町……隣の隣町に住んでいたから。

(春日俊彰)そうね。そうそう。そう言ってもらわないとね。うん。ちゃんとね。

(若林正恭)で、それはいいんだけども。で、荻窪からさ、電車で毎日築地まで行ってさ。銀座中学のやつらが遊ぶのに混じってたのよ、俺。11月から3月まで。で、みんな受験勉強とかしているのの横で漫画とか読んでいて。そしたら、5人と5人の男女のグループがいちばん金持ちの家に毎日集まっていたの。そこに、みんな青い紺の学ランとセーラー服なんだけども、黒の学ランで1人だけ混ざるんだけど。この5人の女の子たちは全員、俺と同じ小学校じゃないの。

急に荻窪から来るやつが……でも、この5人の男は小学校が全員一緒だったの。それで「マーくん、マーくん」って。で、マーくんが加わって嬉しくて。それで俺も中学で干されていたから居場所がなかったの。で、毎回荻窪から行っていてさ。しかも男子校だから、初めて同い年の女子がいて。そしたらさ、ずっと高校生の先輩と中3まで遊んでいたから、ジェルとかさ、頭につけているのよ。

(春日俊彰)ああ、若林さんがね。

(若林正恭)でも、中学の友達はジェルをつけてないの。「それ、なに? そのチューブ?」みたいな。「これ、ジェルだよ」っつって(笑)。

(春日俊彰)フフフ、ナマ言うねえ(笑)。

(若林正恭)そしたら男もそうだし、女の子たちも「へー」みたいな。その金持ちの子に俺が「これ、ジェルだよ」っつって(笑)。それで、ドクターマーチンっていうブーツ、あるじゃん? で、高校生の先輩がドクターマーチンを履いてて、そのお古を俺、もらったのよ。それで学ランにドクターマーチンを履いていたの。で、みんなはローファーの革靴しか履いたことがないから。下がちょっと透明っぽいっていうか、ゴムじゃん。ドクターマーチンって。で、「この靴、なに?」って。俺は言ったよ。「ドクターマーチンだよ」って(笑)。

(春日俊彰)生意気だねえ(笑)。

(若林正恭)そしたらさ、11月に「ドクターマーチンだよ」っつったらさ、本当に正月明けたらみんなお年玉でドクターマーチンを買ったんだから(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハッ! 「いいな!」っつって。

(若林正恭)それで、ふかわりょうさんとかロンブーの淳さんがヘアバンドしていたの、覚えている? 白いやつ。あれが流行っていたんだよ。で、高校生の先輩たち、ラグビー部の人はしていて。俺もそういうのをもらうの。それで俺、学ランにヘアバンドしていたのね。「それ、なに?」「ヘアバンドだよ」っつって。

(春日俊彰)フフフ、まあ言うねえ(笑)。その流れだったら。

(若林正恭)それで、お金持ちの家だったんだけど、なんかピアノのイスって背もたれがなかったりするじゃん? あそこに座って俺はさ、「これ、ジェルだよ」とか「あれ、ドクターマーチンだよ」とか。で、あとCDウォークマンだったかテープのだったか忘れたけども。「それで聞いてる曲、なに?」って聞かれて。俺は言ったのよ。「レゲエだよ」っつって。

(春日俊彰)フハハハハハハハッ! 先輩から教えてもらっているからね。

(若林正恭)先輩から……だから、ラスタカラーとつながるんだけども。

「レゲエだよ」

(若林正恭)「レゲエだよ」っつって。「なにそれ? 聞かせて」みたいな。女の子たちが。みんな日本の曲とか、行って外国のロックみたいな時代に俺は「レゲエだよ」っつって。「A La La Long♪」っつって。レゲエを(笑)。

(春日俊彰)うん(笑)。

(若林正恭)「すごい! いろいろ知っている!」みたいに言われるのが気持ちよくて(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハッ! そんなに遅れてんの? 築地って。

(若林正恭)でも、そんなんだったのよ。で、それを昨日、すっごい思い出して。で、背もたれがないピアノのところに座って「レゲエだよ」とか言っていたわけ。そしたら、いっつも隣に座る子がいたなって思って。

(春日俊彰)女子が。

(若林正恭)で、ピアノを弾く人が座るイスの空いているところに……他にソファーとかいっぱい座るところが空いているのに、俺の横に座ってきていたなっていうのを思い出していたのよ。

(春日俊彰)フフフ(笑)。なんだよ、その話?(笑)。

(若林正恭)本番前に(藤井)青銅さんに「そこはしゃべんなくていい」って言われたんだけど(笑)。

(春日俊彰)本当だよ! なんでしゃべったんだよ。なんだよ、いまのくだり?

(若林正恭)なんかすっごいドキドキしたんだよね。隣に座ってくるけど、恋愛とかが俺はわからないから。「レゲエだよ」とかって言っているだけだからさ。うん。みんなはB’zとか聞いていた。でも俺はレゲエを聞いていたのよ。

(春日俊彰)うん。ちょっと進んでいるよね。

(若林正恭)ヘアバンドしてドクターマーチン履いて。

(春日俊彰)それはもうハイカラよ、ハイカラ。

(若林正恭)そしたら、高1になって4月にアメフト部に入るのよ。それで忙しいじゃん? それで6月に久しぶりに会いに行ったら、全員がとんでもないヤンキーになっていて……遊ぶのをやめたんだよ(笑)。

(春日俊彰)なにが起きたんだよ!(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

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