うちの旦那は生クリームやカスタードクリームが大好き。なので誕生日には毎年、それがたっぷり食べれるティラミスやトライフルをバースデーケーキ代わりに作って上げます。今年の誕生日は趣向を変えて別の物を。同じくカスタードをたっぷり添えて食べるスイーツです。
これはイギリスの伝統的なスイーツの1つで、本来、油脂にはクリスマスプディングやミンスパイなどと同様に、甘い物なのにバターではなく獣脂を使うものです。油脂の種類や粉に対する割合は違えど、生地そのものは限りなくスコーンに近いです。
スコーンはオーブンで焼いてサクサクに仕上げますが、こちらは蒸してしっとり仕上げます。早い話が蒸しスコーン。バター代用で作れるし、スコーンのように捏ねすぎると膨らまないとか、そう言う煩わしいことのない超簡単なスイーツなので、是非一度作ってみて下さいませ。
ジャムローリーポーリー
生地に使う獣脂は先日楽天で購入したミンチ状になったケンネ脂。
綺麗にトリミングされたケンネ脂とは言え、やはりところどころに赤いところがあります。それがお菓子の生地に練り込まれていると思うとなんか気持ち悪い気はするけれど、膨張剤で膨らんだ気泡に獣脂が溶け込むと、絶妙なしっとり食感のスイーツになります。
蒸し焼きするのにちょっと時間はかかるものの、スコーンのように捏ねすぎちゃダメとか、型抜きする手間もないし、スイスロールのように卵が立つところまで泡立てる必要もないので、思い立ったら即作れる超簡単スイーツです。
イギリスのこういう蒸しスイーツはプディングと呼びます。冷たいのを食べるのではなく、熱いのにこれまたアツアツのカスタードをかけていただきます。
昔留学中、寮の食堂で昼食と夕食のデザートの選択に、毎日のようにケーキとカスタードの組み合わせがありました。バニラ風味のとチョコレート風味の2種で、どっちも大好きで毎日昼と夜に1切れずつ食べていました。
その頃は一体どうやったらこのしっとり食感のケーキが作れるんやろうと思いながら食べていたけれど、今になってやっと、あれはケンネ脂を生地に練り込んで蒸したプディングだったんだと分かりました。私はスコーンより断然プディングの方が好き。
レシピは上のリンク先のミンチ状ケンネ脂を使ったものですが、角切りしたバターでも、食感は多少違うものの同様に美味しく作れます。また、卵も加えてよりケーキタッチに仕上がるレシピにしてみました。
我が家の高いだけで使えないPソニックのビストロにもスチーム機能は付いているのですが、買った時からこの機能直ぐにぶっ壊れそうと思っていたら、思った通り2年でぶっ壊れ使えなくなったので、レシピではスチーム機能のないオーブンで焼く方法をご紹介しています。
スチーム機能が使えるオーブンの場合は、180度のオーブンプラススチーム機能で蒸し焼きされると良いです。その場合は包んだ生地をオーブントレーに直載せると良いですよ。
<材料 6~7人分>
薄力粉...100g
強力粉...100g+打ち粉用
グラニュー糖...大さじ1
ベーキングパウダー...小さじ2
塩...ひとつまみ
ケンネ脂または角切りバター...100g
卵...1個
牛乳...大さじ5~6
イチゴジャムまたはラズベリージャムなど...適宜
カスタードソース...こちらのレシピを参照
<作り方>
1.粉2種、砂糖、BP、塩をボウルに入れてよく混ぜ合わせる。ミンチ状ケンネ脂(またはバター)を加え、ペイストリーブレンダーで粉に油脂を擦り込む。(ケンネ脂の場合はミンチ状のものを細かく潰す程度。バターの場合は完全に粉に擦り込みます。)
イギリスの箱入りドライスエットを使う場合は、
ペイストリーブレンダーで擦り込む必要はありません。
ダンプリング同様に卵と牛乳を加えて生地をひとまとめすると良いです。
2.1に全卵を加え、更にペーストリーブレンダーで粉全体に卵が行き渡るようよく擦り込む。
3.2に牛乳を大さじ1ずつ加えながら、手に少しべちゃっとくっつくけれど、台に軽く打ち粉を打ったら麺棒で延ばせる程度の柔らかさにひとまとめにする。
4.3を30x40cm程度の長方形に麺棒で延ばす。ジャムをたっぷり全体に塗る。一辺が短い一方から緩めにロールケーキ状に巻く。(ジャムが少々横や合わせ目から飛び出しても問題ないです。)
5.50cm程度にカットしたアルミフォイルの上に、同様に50cm程度にカットしたクッキングシートを被せる。クッキングシートの中心に合わせ目を下にして生地を載せる。
6.蒸し焼き中に膨らんでクッキングシートとアルミフォイルが開かないよう、十分に余裕をもって包み、両端をキャンディー包みのようにねじり、魚焼きグリルの網に載せる。
7.オーブンを180度で予熱する。その間にケトルに湯を沸かし、予熱が済んだら20cm角の金属製ケーキ型などに沸騰している湯をたっぷり入れオーブントレーに載せる。湯の入ったケーキ型の上に、包んだ生地を載せた網をセットし1時間蒸し焼きする。
焼き上がったら10分程度包んだままの状態で蒸らし、好みの厚さに切り分け、アツアツのカスタードソースをたっぷりかけていただきます。
バターを代用して焼くと、スコーンを焼いた時のようなバターの甘い香りがしますよ。じゃぁ、ケンネ脂を使ったら焼肉みたいな香りがするかと言うと、獣臭なか全くしません!
私のレシピのカスタードは甘味も穏やかだし、ローリーポーリーの生地にもジャムの甘さを考慮して砂糖は控えめに使っているので、優しい甘さのスイーツです。甘い物があまり好きじゃない私でも、胸焼けせず美味しくいただけます。
旦那は兎に角カスタードが好きなもんで、ローリーポーリーがまだ半分残っているのにカスタード先に無くなってしまい、また追加で作ることになってしまいました。
スコーンを焼いてもこんな勢いで食べたことのない旦那。同じプディングでもクリスマスプディングや、日本語にすると『ぶつぶつだらけの珍々』と訳せなくもない変ちくりんな名前のスポティッドディックなどは食べたがらないのに、やっぱカスタードとジャムの力は強い!
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クリスマスプディングも食べれます!
詳細はこちらのブログでご案内しています。
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生協の宅配パルシステムをこちらの記事でご紹介しています。
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らでぃっしゅぼーやの2020年おせちをこちらの記事でご紹介しています。
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Rakuten Ragri 100%オーガニック野菜定期便を下記の記事でご紹介しています。
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