マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

気分軸は1つだけ

 人の感情は、

 ――気分

 と、

 ――情動

 とに分けられ――

 ――気分軸

 として、“憂・喜”軸があり、

 ――情動軸

 として、“怯(きょう)・勇”軸がある――

 ということを――


 9月11日の『道草日記』で述べました。

 

 そして、

 ――情動軸

 としては、“怯(きょう)・勇”軸があり、それ以外は設えなさそうである――例えば、“嫌(けん)・好(こう)”軸や“驚(きょう)・願(がん)”軸は設えなさそうである――

 ということを、きのうまでの『道草日記』で述べました。

 

 一方、

 ――気分軸

 については――

 これまで、“憂・喜”軸以外に、とくに考えてきませんでした。

 

 それは、

 ――気分

 という言葉の定義による必然です。

 

 ――気分

 は、2019年1月25日の『道草日記』で述べたように、

 ――背景の感情

 であり、

 ――隠微かつ持続的な感情

 であるので――

 概して、1次元的に理解をされています。

 

 ――気分の浮き沈み

 という言い回しが、ほとんどの人たちに馴染みがあるのは――

 そのためです。

 

 ――気分

 は、

 ――浮いたり沈んだりするもの

 つまり、

 ――1次元的な動きをみせるもの

 なのですね。

 

 よって――

 気分軸は1つしか設える必要はなさそうです。

 

 その唯一の気分軸を、

 ――“憂・喜”軸

 と呼ぶことに何ら支障はありません。

 

 もちろん――

 2019年8月4日の『道草日記』で述べたように、

 ――気分の浮き沈み

 が病的だと、

 ――躁(そう)鬱(うつ)

 と呼ばれますから――

 その唯一の気分軸を、

 ――“憂・喜”軸

 ではなく、

 ――“躁鬱”軸

 と呼んでもよいのですが――

 

 僕は、今の文脈では、話を病的な感情に絞りたくないので――

 あえて、

 ――“躁鬱”軸

 という呼称は用いないようにしています。