October 18, 2019
第３回古流柔道大会＜あいさつ文＞１２／２１（土曜）予定
どうも。
台風１９号で延期した第三回古流柔道大会は、
12/21(土曜）開催の方向で
会場（王子スポーツセンター）で手続き済ませてきました。
（会場都合です。私がやるなら他に選択の余地はありませんでした。
たぶん代替案出してくれる人や
肩代わり？してくれる人もいないでしょう？）
今年(2019)１２／２１（土曜）予定で募集し直します・・・
→第三回古流柔道大会について（あこう堂ホームページ）
→「第三回古流柔道大会募集要項（順延後バージョン）」
それと、
「古流柔道」とは何かという説明とか、
そもそもの柔道の歴史や意義の紹介とか、
いろんな競技の方に意味があるという説明とか、
七大ルール以外の別ルール採用について・・・
論理的説明(?)を考え直してました。
「第三回古流柔道大会」のコンセプトでもあります。
以下は、考えをまとめるための
箇条書き。
・・・・・・・・・・・
●明治期に、武器術や当身術まで含んだ「古流柔術」から危険技を除き、
乱取りを可能にしたのが嘉納治五郎の講道館柔道。
（※現代では「古流柔術」と呼ばれる古来の武術は、
本来、武器術、当身術、捕縛・組討術など全てを包含するもの）
●当初のルールは立技（投技）、寝業とも制限が少なく
自由な攻防で決着をつけさせるものであった。
（※明治末期には、武徳会、講道館で審判・乱取規定が制定される。
以降、さらに足関節技など危険とされた技は徐々に除かれていくが、
当初は立技、寝業とも継続や移行法に関する制限はなかった。）
●しかし、その後のルール改正の陰で
当初のルールが残ったのは学生の間で盛んであった「高専柔道」にのみ。
（※明治末期に始まった学生の対抗戦が、大正期に「高専柔道」として盛んになると、
団体戦の性格上、寝業での分け技術や決着が重視されることとなり、
武徳会や講道館柔道では、寝業への引き込みや継続を制限するルール変更を行なった。
結果として、柔道創始当初の自由なルールが残ったのは高専柔道にだけ。
「高専柔道」といえば、寝業の柔道と思われているが、
立っても寝ても制限はなく自由だったから寝業も好きにやってただけ、
実際は当初のルールのまま立っても寝ても自由なルールであった）
●その高専柔道も、戦後は消滅し、「七大ルール」に残るのみ。
時代につれ、危険技は除かれた現代版であるが、
創設当初の柔道とその趣旨を残しており、これは「古流柔道」と呼べるであろう。
●そもそも創設当初の柔道ルール（＝古流柔道と呼ぶ）は、
古武術の危険技を除いたのみ、シンプルなルールで重要な要素に整理されており、
古流柔術各派が納得し、実力を競えるものであった。
●そのため、これをもとに柔道が発展し、
さらに、以降、サンボ、ブラジリアン柔術など
各競技にも影響を与えた。おおもとは全て、
嘉納治五郎が、乱取りを可能にした創設当初の柔道「＝古流柔道」にある。
●現在の国際柔道ルールは、
柔道の創設時の趣旨に反し、危険技でもない本来の投げ技術まで
多数禁じてしまった。
このため「古流柔道」には、
寝業技術の発達以外に、古来の投げ技術を残せるという意義も生じた。
●また、古流各派が受け入れた「古流柔道」のシンプルで根幹的な技術とルールは、
現代でも各派、別競技が競うのに適しているはずである。
別競技の方も武術が残る設立当初の柔道を味わっていただきたい。
（※他競技の方でも七大ルールなら最大公約数的に競えるのではないか）
●また「古流柔道」以降に派生した他の流派、競技でも
それが、柔道創設当初の趣旨に沿う自由なルールであれば
共通の「古流柔道」の場で競ってもらってよいのではないか。
（※１本決着で自由なルールなら、七大ルール以外でも団体戦
の中に採用可能とするつもり）
・・・・
まぁそういうような理屈です。
＜参考＞
（いずれも過去ブログにリンク）
柔道ルールの変遷と高専柔道
日本柔術の源流・竹内流
日本柔術の源流・竹内流＜その２＞
高専柔道ルール（ＰＤＦ）
高専柔道ルール紹介ブログ
高専柔道ルール一部紹介
松本安一の近代柔道史
松本安一の近代柔道史��
・・・・上記をふまえて、
あいさつ文を少々手直ししました。
順延後のパンフは書き換えます。
＜ごあいさつ＞
「古流柔道」について：
武器術や当身術まで含んだ「古流柔術」から、明治期に危険技を除き、乱取りを可能にしたのが嘉納治五郎の講道館柔道です。当初は、立技、寝技の移行や継続に制限もなく、自由な攻防で決着をつけるものでしたが、当初のルールは、学生の間で盛んであった「高専柔道」にしか残りませんでした。その「高専柔道」も、戦後は消滅し、現在はそれを引き継いだ七帝柔道（七大柔道）にしか残っていません。
七帝柔道（七大ルール）は、高専柔道の現代版でもあり、時代とともに危険技を禁止とした点以外は、柔道創設当初のルールのまま、「古流柔道」とも呼べるでしょう。ルールはシンプル、技術は根幹的であり、審判や判定によらず本来の決着をつけようという武技の面も残っており、格闘技的な応用も容易でしょう。また、国際柔道発展の陰で、足に触れるというだけで、自由な投げ技の攻防や古来の技まで消滅しつつある現在、寝業技術だけでなく立技技術に関しても、「古流柔道」の意義はむしろ増しているように思います。
今大会はこの貴重なルールの試合機会であり、また古流柔術の原点、古来の組み討ち術まで遡る合戦のように団体戦で行われます。柔道の創始者・嘉納治五郎の生誕の地・神戸における原点回帰でもあり、柔道創設の講道館柔道と、そのまま古きを維持してきた高専柔道との歴史を超えた邂逅でもあります。創設当初の「古流柔道」は古流諸派も納得して競える、根源的でシンプルな武技でもあったことで、以降、種々の競技格闘技に影響を与えました。派生した各競技が現代でも共通ルールとして競うのに向くかもしれません。柔道ルール激変の今こそ、柔道家も他競技の方も、おおもとである柔道創設時の精神に立ち戻り、原点を実感いただければと思います。それがさらに「古流」や「柔道」探究への旅立ちの機会となれば幸いです。
・・・・・・・・・
まぁこんな感じかな・・・
見直すたびに校正してますけど・・・
（※別ルール採用の可能性の意義と理屈に関しては、
あいさつ文でなく運営ルールのところに書こう・・・）
・・・・・・・・・・・・・・・
どこが変わったん？
と言われそうだが、
重要な追加である。
人に説明するには、理屈が大事が必要でしょう。
経験者でさえ
その意義はずっと考え続けている。
それを、やったこと無い人にまで
やってもらうんだから・・・
ご指摘、ご意見は承ります。
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�∨莉疑緲砲量�（１９：３０〜２２：００）、
七帝柔道（高専柔道）の練習会として開放してます。
道場利用料：１人１回５００円（※当日分の動画配信サービス込み）
●当日の研究（講習）＆乱取の動画をメールで配信しています。
・当日参加の方→メールアドレスを教えてくれれば配信します。
・その他配信希望の方→参加しなくても希望者には動画配信します
（維持協力金：１回５００円）。
詳しくはお問い合わせください。
（※最新状況はお問い合わせ、あるいはブログなどでご確認ください。
今のところ、毎回数名の参加者がいるので開けてます。
ただ待ってても人が来なけりゃ帰ります。
逆に要望さえありゃ、曜日、開催方法、内容、料金なんでも見直します。）
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