災害派遣の自衛隊員、免許があっても重機を使うのはNG!? 足かせとなる陸上自衛隊の制度
https://nikkan-spa.jp/1499004/2
災害派遣時の重機の取り扱いの陸自の制度の問題点を日刊SPA!の記事で取り上げましたが、自衛隊は軍隊ではなく行政組織である以上、一つ一つの法律をすべて守らないといけません。
軍という組織はこれだけは守らないといけないという軍法をもっていてそれ以外は何でもできる組織なので、自衛隊とは全く違うものです。
行政組織である自衛隊は目の前の瓦礫や土砂の山を見て、免許を持っている予備自衛官がいても制度上、運転免許をもっていても重機を取り扱和せられないと書かれているならそれ以外の方法をとることはできません。
軍ではないですから、仕方ないのですが、せめて自衛隊まわりの制度や法律を柔軟に現場が判断できるようにある程度の幅をもたせるように改正することは可能かと思います。
一つ一つの制度の不備が緊急時にみつかり、それを変えていくような方法では、時間がかかりすぎます。
行政庁の役人が各々、その判断を柔軟にできる権利を裁量権と言います。
我が国は役人(この場合は制服の指揮官にあたるかとおもいますが・・・)にもたせる方法をとても嫌います。
サヨクの考え方では国家は悪で役人は常に邪悪なので裁量権を持たすと腐敗して悪いことをすると考えるようにドラマでもひな壇バラエティ番組となったニュースショーでも脚色されていますから、裁量権を持たせないようにガチガチに規則を決めて、それを守らないと断罪するというやり方が正しいと思っています。
本当にそうでしょうか?
裁量権があれば、こんな場面でも通常免許があるなら、非常時で困っている人がたくさんいる。重機をつかって土砂を早くどけよう。この裁量で困る人はいないのだからと言い切れるわけですがそれができない。
阪神大震災では伊丹の駅が崩れ落ち困っている人を見るに見かねて陸上自衛隊が、県知事からの災害派遣命令が下る前から動いたと聞きます。当然その救助活動をした自衛隊員たちは叱られました。
日本の公務員はかなり優秀です。明らかに誤った違法行為をすれば断罪するべきですが、こういった場面で公務員がどうしたらいいのか迷ってしまう。そして急いで人を助けるべきなのに、手掘りで土砂の除去作業をしてしまうようなシーンに対して、ある一定の裁量権があるように法改正すべきだと考えています。
こういう場面で、自衛隊を信じたいと思うのはまちがいでしょうか?
皆さんはどう思いますか?
このような問題で、ある一定の柔軟な裁量権を指揮官に持たせるべきではないでしょうか?
もちろん、我が国は法治国家です。それは法文で明記すべきです。法文で明記した上で、これは裁量権のある話だからと堂々と指揮官が裁量権をふるうようにすべきです。
どの制度や法令に対して裁量権を付託するのかはもちろん、議論が必要ですが、早めに検討しないと今回のような事態はあちこちでおこるはずです。それが防衛出動時だったらどうなりますか?そんなことにならないように考えてほしいものですね。
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災害派遣で頑張った自衛隊も給与カットされた民主党時代…あの悪夢を繰り返すな https://nikkan-spa.jp/1496090